2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

2月〜3月の予定

2月3月の予定2月23日(木) FTC/RTC 講師:松井孝志(成蹊高等学校) タイトル:Let's Go Slow! 英詩のある授業 概要:教科書の題材がどんどんノン・フィクションに偏ってきていると思いませんか?例えば人物を扱うにしても、キング牧師について、レイ…

TM先渡し高校英語

ライティング部会1月例会終了。 またしても帰宅は日付が変わる。今回は、某SELHiの高校から先生をお招きして、ライティングの評価に関して熱く(?)語った。この高校では高1,高2,高3とそれぞれの発達段階で「何ができるようになるか」という能力・技…

You, your, you, yours

夕べはFTC参加。久保野りえ先生(筑波大付属中)の入門期指導のレクチャーとデモ。会場は超満員。流石に講師の格が違うと人が来るなあ。こういう内容を悉皆研修でやるべきです。懇親会も遅くまで付き合って下さってただただ感謝。 中学校など入門期の指導者…

A Night After ...

語学教育研究所の講習会が決定。初日の4コマ目。なんと田尻吾郎氏の後である。「ライティング指導の明日はどっちだ?高等学校でこそできること」 ネイティブスピーカーというものは存在しても、ネイティブ "writers" というものは存在しません。ライティン…

Dreams and schemes and circus crowds

高2の授業は、グループによるBeginnings and endings poem作成を経て、W.N. Herbert , Matthew Hollis編、Strong Words: Modern Poets on Modern Poetry (2001)から、Langston Hughesの "How To Be a Bad Writer: in ten easy lessons"とDylan Thomasの"Not…

リスニング試験は英語の試験

センター試験初日。ともあれ、大地震などの天災がなかったのはよかった。明け方にはもうかなりの積雪だった関東地方は幾つかの地域で試験時間を繰り下げて実施していたようだ。 リスニングテスト元年の今年、終わってみれば案の定「トラブル続出」などの見出…

Empiricism of emperor penguins

1月18日の記事が意外に大きな反響を呼んだ(といってもこのブログの中でだが…)。こういう反応があると書き甲斐があるというもの。 いよいよ明日はセンター試験。みな当たり前のように「センター試験」っていっているけど、実際は「大学入試センター」+「…

不幸な小説

フィクションを教材として扱うとしても、授業の最後には評価がつきまとう。ただ、テストによってフィクションの内容理解を見ようという時に、昨今のコミュニケーション能力測定としてのテスティングの手法は残念ながらあまり役に立たない。 『STEP英語情報』…

知性あるいはフィクションの地勢

3学期の高3課題が決定。 テーマ作文で、60語、150語、300語と同じ主題で3通りの解答を書くと言うもの。テーマは大学入試問題から拝借。これまで入試問題の難点を散々あげつらってきたので何か面白いことが分かったら、そのうちアップします。 高2の…

『「入試問題正解」の分析と解説』

大学入試に於けるいわゆる自由英作文の出題での60語程度の制限語数に対して否定的な言及をしてきた。 私が否定形な立場に立つ最大の理由は、「大学から正答例・解答例またはそれに代わる採点基準もしくはバンドスケールが示されていないこと」である。英文…

浅はかなコミュニケーション観に基づく出題に惑わされないために

2005年の首都大学東京の英語の出題中に対話文の中で英作文を見ようというものがある。 http://hiw.oo.kawai-juku.ac.jp/nyushi/honshi/05/to1-12p/5.html 120分で大問3題。そのうちの1題という位置づけなので配点も1/3程度を占めているのだろう。 …

分詞は難しい

しつこく、「ハートで感じる英文法」ネタ。 巷の英語ブロガー(というらしいのだな。私もそのうちの一人と言うことになるのだろう)が、現在分詞のイメージ「わしゃわしゃ」などに「目から鱗」といっているのだが、そんなにたくさん鱗つけてたらそりゃ見える…

Plans

今日は一日、3学期高2の授業に向け、Poetry Reading教材の作成。 シカゴ大学と、カリフォルニア大バークリー校のアーカイブからダウンロードしたものをDVDに編集した。スクリプトがないものや、レクチャーの部分は端折って見せることになろうかと思う。 ア…

イメージやフィーリングだけでは解決しない

批判ばかりしていてもしょうがないので、自分の実践例から。 On の用法に関して1989年に授業用に作成したハンドアウトがある。 当時は教員になって3年程がすぎた頃。教材への不満があったため、CGELと政村秀實氏の『図解英語基本語義辞典』(桐原書店、1989…

「ハートで感じる英文法」の喧噪に思う

文化人類学者のフィールドワークの寓話にこんなものがある。大学2年の時に聞いた話。 彼らは名詞の単数・複数・双数・両数などの識別や家族の成員を表す名詞の属性や性別の使い分けなどを実地調査することでその言語に於けるcategorizationの仮説を立てたり…

新春初セミナー

朝から、昭和女子大で開かれている「英語教育・達人セミナーin 東京 達セミ10th Anniversary」に出席してきた。 お目当ては京都教育大附属高校の高田哲朗先生の「iPodを活用した活動」。 先生自身マックユーザーと言うこともあり、同じ悩みを共有できてほっ…

Management > Evaluation

いわゆる「自由英作文」の出題についての考えを何回か述べてきたわけだが、異なる大学の出題を一律に比較できないのには幾つかの要因がある。 全体の出題に占める配分(時間と配点) 実受験者数と採点に要する人数(時間と費用) に関しては不問とした上で、…

無責任な「自由英作文」という括り方

和文英訳への批判を受けてか、近年の大学入試では、いわゆる「自由英作文」の出題が増え、それが好ましい傾向であるような受け取り方が英語教育界にあるという印象を受ける。「発信型」とか「自己表現」などという常套句で形容されることの多い、この手の出…

自業自得な和文英訳

先日、和文英訳御三家などでの和文英訳出題にも効用があることを指摘した。「コミュニケーション派」からも「実用派」からも批判を受けがちな和文英訳だが、問題なのは出題形式ではなくて出題内容であるということを実例を挙げて示しておきたい。こういう出…

2006年スタート

昨年の過去ログを振り返ると、年明けは3日から書いていたのですね。今年は元日から。 日記代わりに詩を書いていた学生時代を除けば日記そのものを書いたことがなかった私にしては、細々とではあってもこのブログはよく続いているなぁ。mouseさん、ferrierさ…