2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

名詞 vs. 動詞

高3のライティングの授業で同じコマを担当しているK先生から、ハンドアウトをいただいた。無生物主語や、名詞構文といわれるものをまずは自分の頭で考えて読みほどく作業が丁寧にまとめられている。例文は、江川泰一郎氏の『英文法解説』(金子書房)から…

I can still see the hem of your dress

行事に関わる時間割変更で、今週の授業は今日で終了。次の授業が来週の木曜日。 高3は、英語俳句の導入。過去の作品例を書画カメラで見せながら、英語俳句の学習効果を指摘。現在の勤務校は各教室にTVモニターが設置されていないので、書画カメラのある部…

和文英訳を考える

なかなかおもしろい仕事の依頼を受けた。某県の英作文コンテスト当日の講演。実際には、その県の高英研(高等学校英語教育研究会)の英作文を統括するセクションから、某先生へ依頼があったものなのだが、その先生が校務でどうしても出られないときに、その…

REMO? No, HEM.

連休中は、このブログタイトルの後半の本業の方で疲労困憊。(でも骨盤の歪みを直してもらったので結構体調はいい) さて、 DOCOMOのコマーシャルで流れる Six Pence None The Richer のKiss Meが今売れている。「なぜ今?」というのが私の感触。それで、高…

シャドーイングとディクテーションで超える中級の壁(秋期講座案内)

今回は火曜日に設定しました。多くの公立高校では水曜日に職員会議(教員会議)などを入れているかと思いますが、火曜日なら参加できるのではないでしょうか?これまでに、ELEC同友会のワークショップや、FTCのワークショップで行ってきた、グラマーディクテ…

木島始

「ときとして、わたしたちは、じぶんの言葉の犠牲になる。せいぜいのところ、言葉は、知性の貧弱な伝達者である。言葉に、してもらいたいことを、いざじっさいに言葉がするとなると、言葉というのは不正確なものだし、徹底した注意を払って、使われなくては…

「よりよい自己」 vs. 「よりよい表現」

『「自己表現活動」を取り入れた英語授業』(田中武夫・田中千聡 著、大修館書店)を批判的に読んでいる。2003年刊のこの本の反響なのか、それとも英語教育界の主流を表すものとしてこの本が登場したのか、最近「自己表現活動」は多くの、いわゆるコミュニカ…

電子辞書の活用法

高2「英詩…」ビデオ収録完了。9月の歌の I want you (Tom Waits)のコメント集作成に手間取ったが、なかなかおもしろいコメントをB4裏表にぎっしり詰めて配布。(アーカイブ代わりに過去の日記スペースを利用してみました、 http://d.hatena.ne.jp/tmrowing…

「100万語多書」と「英訳先渡しライティング」

今日はELEC同友会英語教育学会のライティング部会。帰宅は10時を過ぎ駅前で晩(?)飯。 11月の全国大会に向けてのミーティングも佳境。合間の雑談の中で出てきたのが、標題の概念。 ある概念を考えるときに、その対極概念を想起して比較分析し検証する…

Art is long.

高3ライティングは、「福袋」課題提出。ワークシートの最後の欄に「こういう意味を表したかったんだけれど、英語が出てこなかった、うまく言えなかった表現リスト」を書かせ、その部分にのみ4人一組でpeer responseの作業。なかなか、真剣に該当する表現を…

Do I have to go native?

高2「英詩と過ごす夏2005」収録も半分終了。ビデオ収録の合間に生徒に与える課題でスポーツネタを扱っているのだが、 Dick Fosburyの話を読ませ、跳び方の図解を描かせてみたら、意外にできていなかった。背面跳びは描けても、はさみ跳びが描きにくいのだと…

Words, don’t fail me now!

最近、他の英語学習関係のブロガーのところにおじゃまして、いろいろコメントを書き記している。 いいことも、悪いことも自分のアドレスを残して書き記してくる。英語教師は意外に少なく、いわゆる実用英語のようなスタンスの所が多い。 ・ ビジネスの第一線…

声に出すことで益々素敵なことば

2学期平常授業開始。高校2年の夏休みの暗誦課題『英詩と過ごす夏2005』の作品が一通り出てきた。週末からビデオ収録開始の予定。 今日の授業では、 詩人とその背景、作品名と作品の背景、なぜその詩人・その作品を選んだか、おすすめのポイント、暗誦に取…

声に出さなくても素晴らしいことば

声に出して読みたい、という軽薄な流行とは無関係に、手元にある「名句・名言」を扱う書籍を紹介。当然ながらCDなどはついていません。岩田一男『英語・一日一言』(祥伝社、1970年) 祥伝社の新書NON Bookのシリーズ。縦書き右開き。副題が「知恵と感動のこ…

読むことから始まる

「1クリックから始まる」というのはAmazonだったかと思うが、自分のブログも読み返してみると色んな発見がある。 もともとは荒らされない掲示板代わりに作ろうと思ったが、うまくいかず、その後自分のteacher diaryも兼ねて書き続けてきたので、授業のrefle…

「教室」という装置、あるいは力学

Leo van Lier が 1996年に出した、 Interaction in the language curriculum, awareness, autonomy & authenticity, Longman をシラバスデザインの拠り所として、研究開発に精を出していた時期があった。Authenticityをある条件を満たすマトリクスで考えるの…