電子辞書の活用法

高2「英詩…」ビデオ収録完了。9月の歌の I want you (Tom Waits)のコメント集作成に手間取ったが、なかなかおもしろいコメントをB4裏表にぎっしり詰めて配布。(アーカイブ代わりに過去の日記スペースを利用してみました、 http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20040917 でコメントが見られます)
おまけとして、Tom Waits作品から1曲、Rainbow Sleeves (歌うのはRickie Lee Jones)を紹介。来週は、教科書の「スポーツ記録への挑戦」を読む予定。
高3ライティングは、恒例の「私の定期テスト」。( http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20050128 参照)
今年の担当も習熟度の一番上のクラスだが、語彙と定型表現はもっと鍛える必要がある。
「行ってみるまで、沖縄があんなに素敵なところだとは知らなかった」の英訳では、時制のミスが続出。返却時のフィードバックを少し考えねば。
残りの時間は、間違えやすい英語表現の整理。今回は「料金」「費用」「価格」などのコロケーションを、電子辞書の用例検索から導き出す作業。
たとえば、feeを辞書のエントリーだけで調べても、 a lawyer's fee「弁護料」などしか出てこないので、
「を払う」「を値上げする」「でもめる」「が高い」などのコロケーションが収録されていないかを調べてみるわけである。ただし、 fee 単独で用例検索をかけると100件以上がヒットしてしまうので、その時に、名詞句など、複数の単語を入れた状態で検索にかけることで絞り込むわけである。
例えば、lawyerとfeeを入れて用例検索すると、
My lawyer has increased his fee to $200 an hour.
The lawyer's fee is very high.
などがヒットする。
この手順で、
admission fee / membership fee なども検索すると、
What is the admission (fee) to the theater?
an annual membership fee of 5,000 yen
The finance committee has decided to raise membership fees for next season.
などに遭遇することになる。
授業ではまず、日本語のコロケーションを確認したあと、4人一組で電子辞書の所有を確認し、作業開始。出てきそうで出てこないものが多く、複数の辞書があるとヒットする可能性が高い。
この作業の最大のねらいは、fee / fare / price / cost / expense / paymentなどと名詞が変わっても、コロケーションの共起関係は保存される(共通である)か否か。
来週に、生徒の作業結果の報告でもしたいと思います。