I can still see the hem of your dress

tmrowing2005-09-29

行事に関わる時間割変更で、今週の授業は今日で終了。次の授業が来週の木曜日。
高3は、英語俳句の導入。過去の作品例を書画カメラで見せながら、英語俳句の学習効果を指摘。現在の勤務校は各教室にTVモニターが設置されていないので、書画カメラのある部屋を予約しておかねばならない。いままでは、自分のハンディカムをミニ三脚につけて、書画カメラ代わりにしてモニターで映していたので、学校による施設の差は教育実践に大きな意味を持つことがよく分かる。やりたいときにやりたいことがすぐできるかどうか?その意味では、少子化で学級数が少なくなっている大都市圏の公立中学校は、英語専用教室の設置など、ある意味逆境を逆手に取る可能性を秘めていると言えるかも知れない。(こういう言い方だと、大変な苦労をされている教師の皆さんにはお叱りを受けるかな?統廃合にされてしまうとまた別の問題が生じるのは当然だが…。)
今年のライティングのクラスは40人x2クラスなので、予算的に色紙は見合わせた。(ミニ色紙1枚105円x80枚=8400円を全て自腹はきついですよ)
今回は白色のハガキ大のカードで作成させることにした(これだと1000円くらいの出費で済みます)。紙質的にインクでもにじまないのはいいが、「和」のテイストが今ひとつでないのが難点。いつも整理と保管に困っていたので黒台紙にフィルムではさむタイプのフォトアルバムに貼り付けて整理する予定。行事明けの金曜日で英文チェックで、その翌週の月曜日に提出という流れ。この高3の作品をモデルとして、高2には期末テスト前に英語俳句か英詩にチャレンジさせたい。
高2はHEMのLazy Eye終了。この歌は、自分自身、1回目はいい曲だなあとだけ思って、もう一度聴いていて歌詞に気づいて涙した。トレンドとは無縁だが、大切にしたい部類の作品。
生徒のワークシートから
Task 2: 曲を聴いて連想する情景・季節・日時・色・温度など五感と想像力を働かせて
・ 夜、部屋、暗い、切ない、でも温かい、で優しい。
・ winter, night, white, ちょっとさむい
・ 春のぽかぽか暖かい日、朝or昼って感じ。青い落ち着いた目。
・ 春のように暖かくもけだるい気分の遅い朝。柔らかい陽射し、そよ風。
・ 温かい日で、5月とか10月とかのお昼過ぎくらい。過ごしやすくて、ついうとうとしてしまうような日。
・ 秋の寂しい感じ。哀愁が漂っている。時間は夕方、夕日と紅葉で温かみのあるオレンジ色。でも一人。
・ 初夏の公園散歩中って感じ。色は水色、温度は15から25C°かな。時間は正午くらい。
・ 北欧の冬と秋の間の夕方くらい。モノクロとセピアの中間くらい。ダッフルコートにうすいマフラーしてそう。
・ 小雨が降っていそう。寒くなってきた季節。秋とか冬にかけての場面。落ち着いた青で構成された中に、たまに少しピンクとか入ってきそうな感じ。
・ 冬?夜寝る前。あわいピンクとか?切ない感じ。
・ 作者の部屋で8月の終わりくらいの夕日がキレイな所で歌っている。窓からオレンジ、赤の色が部屋に差し込んでムードが出てるイメージ!!
・ After winter, maybe midnight, gray
・ アルプスの少女ハイジ、春のまだ眠い時期。それでいてぽかぽか。朝?緑、27度。
などなど。なかなかおもしろいコメントが寄せられました。(「曲の感想を日本語で書かせて、英語の授業なのか?」という疑問を持つ人がいるかも知れないが、プロセスはともかく最後に英語が残ったり、英語が響いたり、自分の中から英語が出てきたりすればいいのですよ。日本語で考えた内容を素早く英訳している、または素早く英訳できるレベルの内容しか英語で表現しない、という活動とのせめぎあいなのですから。)
特別時間割の都合で今日のクラスだけ1時間多くなるため、進度調整のネタを考えた。
Billy Collinsがアメリカの高校生に勧める英詩の読み方4項目は夏休み前にも紹介していたが、ここであらためて提示し「自分で暗誦課題に取り組んだ経験を踏まえて、来年度の高2生が同じ課題に取り組むときに先輩としてアドバイスをするなら、5項目目に何を付け加えるか?簡潔に英語で書け」というグループ課題。15分くらいで相談させて提出させた。条件は、1−4のアドバイスに矛盾してはダメ!ということだけ。これだけで、英文をじっくり読むことになる。別に和訳先渡しとかを考えなくても、英文を読む活動は深められるのです。