「ゆめから 覚めたら優しくなるでしょう」

朝から、喉の調子が悪く、鼻水が出るは出るは。
念のため麻黄湯を飲み、ネクタイをせずに出勤。
偶さか私は午前中のみの授業時間割なので、授業を終えたところで早退してきました。
久々に陽が高いうちから長時間寝ました。
今、日付が変わった明け方に書いています。
大仕事が終わってホッとする時が一番危ないので、気を引き締めて、下っ腹に力を入れて乗り切ろうと思います。
実作の振り返りを少しだけ。
高3と高2の進学クラスのみで、1,2,3限。
高3は、2学期中間の試験範囲で既に終わった教科書のユニットに「有機栽培」に関連する話しがあったので、先週のAsahi Weekly のリサ・ヴォートさんの連載を紹介。試験で既に終わってしまったら、再度読み返したいと思えないような英文とはちょっと違って、書いている人の顔が見える文章というものをもっと教室で与えるべきだと思う。教科書の話しも、「…で、一言でいうとどんな話だったの?」と主題を括り出す作業を、試験範囲などとみみっちいことを言わなくてもできるように。「あるアメリカ人夫婦の起業を通じてみた有機農法の現状と未来の展望」だと5段階でどのくらいでしょうか?
現時点での英語力を忘れては全てが空回りなので、ヨコ糸紡ぎの材料を揃え練習もしっかり。

  • produceとfruitは不可算名詞扱い。produceは具体的なイメージと、アクセント (第一強勢) の位置を確認。
  • 基本時制の変化に敏感になり、目印となる語句での「予測から検証」という積もりで読み進めること。
  • 「否定の文脈」を示す一連の接頭辞・接尾辞、そして「却下系」の繋ぎことばを見落とさないこと。

という定番メニューに加えて、

  • 比較級を見た時に、比較の対象をしっかりと掴まえて読み進めること。元の形容詞 (= 原級) がすぐに分かっても、その意味が本当に分かっているかを自問自答すること。

という部分に少し時間を取った。このリサさんの話しでは、”pricier” という形容詞の比較級がでていたので、原級を問うたが、「?」という顔が見えたので、”heavier” に戻り、原級の”heavy”を確認し、元に戻る。

  • では、”pricy” はどんな意味になりうるか?辞書を引かずに考える。

「価格っぽい」「値段値段の」「価格価格した」「価かっきー」「値段つけつけ」など、自分の中の「形容詞っぽさ」をどの程度自覚しているかが問われる瞬間です。ただ英英辞典を引いて “expensive” と置き換えただけではダメでしょう、というのが私の授業の基本的なスタンスなので。締めくくりの段落では、

  • “picky and choosy”

という形容詞も出てきましたので、すかさず、日本語での対応を見る。
「選びまくりの」「えらび〜の」など、自分の「語感」を育てて、鍛えてなんぼでしょう。
高2は、タイトルから英文復元の復習。キーワードがうっすらと消え残ったホワイトボードの前に立ち、タイトルと記憶を頼りに1題1分で、自分の出来不出来と付き合う。発表もフィードバックもなしで席に戻し、大村はま先生のことばを朗読して聞かせる。

  • では、あなたたちの「テストを経て工夫された自分の新たな学び」はどこにあるのか?

と問い、再度、英文復元から個人練習へ。

夕飯のペペロンチーノとスープが効いたのか、鼻水は少し収まり、喉も左側の一部のみ違和感が残った程度にはなりました。油断は禁物なので、更新は無理せず行こうと思います。悪しからず。

本日のBGM: バランス (YO-KING)