no less undoubtedly

週明けは正業を淡々と。
進学クラス高1オーラルは「目的語」感覚の養成。絶版になった『ランドマーク高校総合英語』 (啓林館) から例文を提示して、動作や行為の「目的」とは思えない数々の「名詞」について考える。ここが軸足。
そこから、どう動けるか。私の追加した例は、

  • I usually walk my dog in the park in the morning. での walkの意味は?
  • 「散歩する」「散歩させる」と「(普通に) 歩く」はどう区別しているのか?
  • take a bath と have a bath とgive a bath で、赤ちゃんにもできるのは?
  • 「風邪を引く」は英語で?

その後、句例をもとに、文脈・例文探しへと。

高2は、名詞節で例文探しの旅。いわゆる「ワニの口」の整理。
高3の演習は、接頭辞・接尾辞の復習から。
“-less” の仲間のうち、品詞に注意が必要なdoubtlessを引き合いに、no doubt, without (a) doubt, undoubtedlyまで板書。『ユースプログレッシブ』の解説を見て、語義に関する疑義を挟んだ生徒がいたので、完全にイコールではなく、意味に幅があるからこそnearly equalの記号を使って提示していることを説く。この項目は、英米の辞書の語義を比べてみるとそれほど単純に強さの境界線を引けないことが分かろうというもの。私がこの一連の語句で「目安」としているのは、K. G. Wilson 編著 (1993年) の “The Columbia Guide to Standard American English” ですが、それとて絶対とは言えません。私の持っているのは初版なので、p.155で、doubtlessly, indubitably, no doubt, undoubtedly, unquestionably, without doubt という副詞とまとめてエントリーを構成しています。

  • (前略) Doubtless is also an adverb, as are all other locutions in this entry; all mean “probably,” “certainly,” or “absolutely.” Doubtless and doubtlessly (which is rare and often considered clumsy since the flat adverb doubtless is available too) may not always sound very certain; they usually express the sense of “probably, very likely.” No doubt is perhaps a bit stronger, but not quite certain in some contexts; in others it shares the force of undoubtedly. Undoubtedly and without doubt are stronger; they express certainty. Indubitably and unquestionably are the most forceful of all. They express dead certainty, leaving not the shadow of a doubt. (後略)

“may not always”とか”perhaps” とか断定を避けているところをちゃんと斟酌しないとダメ。語法オタクになりたい人以外は、「意味に幅があるぞ」「イコールで書き換えられない時も多いぞ」と思っておけば充分でしょう。

放課後は臨時の職員会議。
その後、英語科会議。
日が暮れてから帰宅。
妻と一緒に見ようと、録画してあったドラマを再生。
真木よう子の「はにかみ」で全てを許せる気がした。
その後、著しくクオリティの落ちた『水戸黄門』の新シリーズに堪えに堪える一時。里見浩太朗は我慢しているのか、それとも…?彼が諦めていないのであれば、私も見届けるしかあるまい。

夕飯は、カレイの煮付けにみぞれ鍋風の湯豆腐。
舌を喜ばせてくれる方の大根に思いを馳せ、ひやおろしを少々。

夜半から暴風。
落ち着かないまま就寝。
皮肉なほど星が綺麗。
本日のBGM: She bathed herself in a bath of bleach (Manic Street Preachers)