2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

PISA型読解力は自己表現を要求しているのか?

『中等教育資料』で、3回シリーズで「実生活との関連を生かした教科指導の充実」という特集が組まれていた。7月号は特集の最終回。ようやく英語(外国語)の話。 外国語の学習をいかに実生活に近づけるか――外国語/千葉大学教授 椎名紀久子 期待を持って読…

邯鄲の歩み

8月13日の同友会のサマーワークショップで、「入門期の指導」から扱うので、現在のペンマンシップの状況を調べていた。メディアで紹介される小学校英語活動(教育?)では、表向き全くと言っていいほど文字指導・書写指導には触れられないのだが、実際に…

最近の英文法書に思う

Oxford University Pressからでている、Michael SwanとCatherine Walterの書いたThe Good Grammar Bookという入門書をご存じだろうか?2001年初版、2003年改訂版。Answer key付きなので初学者に適している。海外で出版されている英文法のテキストのうち日本…

ライティング授業に関わる変数は何か?

今年の夏は、英語関係、英語教育関係の仕事を選ばずに依頼されたものをこなす意気込みでやってきたのだが、結構しんどい。 この後、直近としては文科省後援・ELEC協議会の教員対象の夏期講習会。(8月8日) 「高校ライティング授業のマネジメント」という…

特集の美学・実学

昨日は、某社の編集会議。腹立たしいことの多い会議だった。K先生に助けて頂き一定の収拾は見たが、予断は許さないという感じ。 九州イベントから帰ってすぐ、英授研のレジュメのたたき台を作ってあったので、ダブルK先生、U先生の三人からコメントをお願…

パラフレーズの効用

今年の1月29日に「TM先渡し高校英語」と題して、和訳先渡し授業に関わる記事を書いた(http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20060129 ) のだが、お二方からのコメントがあり反響が大きいのか、と思いきやそれ以降のレスポンスは無く、寂しい思いをしたのを覚えて…

「博多には夢がある」

7月15日(土)に博多にて、無事研究会終了しました。その後、帰路で本業に関わる諸々の挨拶を終え、本日帰宅。疲れました。 今回は、英語教育の学会が主催するのではなく、某B社の企画で、「大学入試」において要求される「英語の表現力」を高めるための…

1学期終了

『英語青年』の8月号を遅ればせながら入手。特集は「村上春樹のアメリカ」。タイムリーな特集だとも思うのだが、執筆依頼を断った人が多かったのだろうか?4編の掲載。インパクトは少し弱いか。編集後記を併せ読むと狙いが見えるのだが。加島祥造特集を今…

timed writing再考

期末考査の採点と成績処理が一応一段落。明日が答案返却と成績提出。 高2の期末は範囲が短かったので筆記試験での差がほとんどつかなかったが、中間との総合に加えて、グループプレゼンでの評価も加味されるので成績処理にはやはり苦労するものだ。 高3ラ…

英語教育の理念を探して(3)

国際教育交流馬場財団が1997年から続けている、「高校生ワールド・リーダーズサミットへの高校生派遣事業」というものがあるのをご存じだろうか?元々は日米高校生交換プログラムだったものが、米国の高校生を対象とする企画に便乗する形で、広がったもので…

英語教育の理念を探して(2)

松井先生の英語教室 第7回がアップしました。1年ぶりの更新でしょうか。左のアンテナ、または→ http://www2.odn.ne.jp/~aav21920/english/lesson07.html からどうぞ! さて、前回に続き、英語教育を深く考えてみることにします。 中村敬『なぜ、「英語」が…

英語教育の理念を探して(1)

安井稔『英語教育の中の英語学』(大修館書店;1973年)を読んでいる。大学生の頃以来だから20年以上たっている。今、これほどの奥行きを持つ英語教育の本を書ける人がどのくらいいるだろうか? まず、「英語を教える」というのは、いったいどういうことで…

process and procedure

高2、高3ライティングとも期末考査答案が出てきた。これから採点天国…。週末に本業が控えているのと、某社の原稿執筆が重なっているので、とにかく時間が足りない。とりあえず、高2から片付け、精神衛生が良好な頃合いを見計らって、高3ライティングに取…

It’s tough to see things in their right perspective.

今週は期末考査で授業なし。今日もほぼ始発で本業へ。 未明のウインブルドン中継はあまりに眠くて2セット目の途中までしか見ていられなかった。本業開始前にS氏に結果を聞く。杉山は第一セットを取りきれなかったのが悔やまれる。もっとも一番悔しいのは彼…

Redressing the balance

「英語支配」に関する、某TV局の特集を見た。柳瀬氏の掲示板で、慶応大の大津先生が告知していたので見てみたのだが、期待はずれ。 津田幸男(筑波大学)、鈴木佑治(慶応大学)という論客。津田氏は意外にも終始穏やか。「反」英語支配の側に津田氏を選ぶ…

”Hotter Than July”

昨日今日と早朝から本業で忙しかったが、今日の午後は明日の打ち合わせのための資料整理のために使わせてもらった。 これまで指導した生徒の作文から「伸びの著しい」作品を選ぶのだが、これが難しい。 テクストタイプがシラバスの中で移り変わっていくので…