”Hotter Than July”

昨日今日と早朝から本業で忙しかったが、今日の午後は明日の打ち合わせのための資料整理のために使わせてもらった。
これまで指導した生徒の作文から「伸びの著しい」作品を選ぶのだが、これが難しい。
テクストタイプがシラバスの中で移り変わっていくので、やはり、GTECのような外部試験でパラレルな課題を用いた評価を併せていかないと本当に伸びているのかを判断することはできない気がする。
改めて、10年以上も前の生徒の作文に目を通した。よく書ける生徒はいつの時代にも、どの学校にもいることがよくわかる。山の裾野の充実具合がその学校のレベル、そのクラスのダイナミズムということか。これだけのことをやってきたのに、学校の英語科の資産として定着させられなかったことが悔やまれる。他の教員が共有できるレベルまで実践をかみ砕けていないということなのだろう。先日の英授研での発表も、その後のレスポンスが全くないので、現在の英語教室、英語教師が必要としているライティング指導のベクトルとは重ならないのだろうなぁ。
8月8日のELEC協議会で行う研修会は「高校英語ライティングのマネジメント」ということで、どうやったら、ライティングの授業をやりくりしていけるか、というネタを提供する予定。
シラバスデザイナーとしての視点を持ってもらうことが第一義なのだが、そこをあまり前面に出すと受け入れられにくいので、具体的・現実的な場面設定から入っていく予定です。多くの教員が興味関心を寄せる評価に関しては、固定カメラで私が採点・評価する様子を記録したビデオもお見せする予定。全体印象評価をする際のpre-gradingに関してや、多くの答案を処理する際にどのように短時間での評価決定と個別のフィードバックという相反する作業を行うかも参加者と一緒に考えたい。
8月13日の同友会のワークショップの方はさらに入門期の指導から説き起こします。文字指導・書写指導を本気で扱う希有な講座ですので、入門期・中学校の指導者だけでなく、高校の先生でも「筆記体の書き方」を入学前の春休みの課題にしてしまうような英語教師は是非ご参加ください。
今回のマックの故障でハードディスクを交換して一番困ったのが、フォントファイルのバックアップが完璧でなかったこと。マック用のSassoonフォントファイルが見あたらなくて困っている。バックアップがとってあったのはWindows用のフォント。私は、読解系の教材はすべてArialを、ライティング系の教材はSassoon Infantを使用してハンドアウト、ワークシートを作成していたので、Sassoon Infantがないことは自分でものすごく違和感がある。(Sassoon系のフォントは今ではNHKの基礎英語1などのテキストで用いられているのでそちらを参考にイメージして欲しい。)なぜ、教材によってフォントを変えているのか、ということもワークショップでは考えてもらいたいと思っています。
ワールドカップも4強が出そろう。楽屋裏を覗くような、内輪だけがわかるようなエピソードを抜きにしたスポーツそのもののすばらしさを語ることのできるメディアの成熟が望まれると痛感。その観点で言えば、貧しいのは日本だけではないのだが…。