「学習の途上で見える風景」あるいは「大器晩成」

tmrowing2012-05-22

中間テスト終了。
週末は、近い方の湖で。
地元の大学に進学した、昨年の少年女子のエースも、元気に1Xを漕いでいた。大きく飛躍して欲しい。自チームの新人は、フロートを付けての1Xでコースの奥まで往復。途中何度も怒鳴られながら、泣き出したい位上手くいかなくても、漕がなければ進まないし、自分で漕いだ分だけは進むものなのですよ。自分が変われる絶好のチャンスを活かすことです。

週明けの月曜日は「日本で金環日食の見られる日」。
山口県は、部分日食エリアだそうで、あまり期待もしていなかったのに加えて、朝方から雨。
太陽も月もよくわからない鼠色の空の下出校。
テスト返却は進学クラスから。
月曜日で、高3ライティング、高2ライティング、高1オーラル。
解説はほとんどなし。だって授業でやったことですから。
高3は「診断テスト」に関わる出題。高2は『コーパス口頭英作文』の英文そのまま。高1は、『レベルアップ英文法』のモノローグとダイアローグを拡充した英文からの出題。加えて、『エースクラウン英和』の学習ページから。
どの科目も、自分の頭と心を総動員して本当に和文と英文を生き直していたかが問題です。
上手い下手は別として、英語になっていないものに○をあげるわけにも行きませんから。
高3は、同格のthat節をとる名詞の整理。9つのキーワードをあげ、それぞれについて10例文を目標に、用例収集の指示。この項目と、名詞節のwh-の活用で、「四角化」シリーズも一段落。
高2は、『コーパス…』の残りが期末試験範囲。
今回の自分の取り組みを振り返り、同じユニットなのに、覚えやすいものと覚えにくいものがあることを自覚し、自分の長所、弱点と上手く付き合うことです。パターンは中学レベルでも、100%自信を持って運用できる人は少ないのですから。
高1は「オーラル」という名称ですが、中間試験では「聞き取り・書き取り」の比重が高いので、正しく綴れることが求められます。フォニクスの逆、つまり、聞いた音を文字に直して、語を形にできるか、常に自問自答しておくことです。この間違った綴り字でも、同じような発音になるから、といって部分点を与えてしまいがちですが、それを続けているうちは、いつまで経っても綴り字が身につくものではありません。どこかで正しいものへと移行するなら、最初から正しいものを目指させるべきでしょう。発達段階を踏まえて指導することと、誤りを指摘することとはトレードオフの関係にはないのですから。

  • 作文で、教師による訂正や添削が学習者の意欲を削いだり、萎縮させる。

などという妄言に耳を貸してはダメ。だって、スピーチ大会に進む生徒を指導する時に、間違った英語を暗唱させて安心している英語教師はいないでしょう。

  • 訂正・添削はする。ただし、直したからすぐに正しい形が定着すると思ってはダメ。

ということなのです。

火曜日で、商業科2年もテスト返却。
最終的には進路希望の実現にも関わることなので、担任だけでなく、商業科の科長さんとも成績の状況でご相談。
授業は、厳しい現実と向き合うことから。テストの直しを提出させて、新しいレッスンへ。
第4課。
「障碍」がテーマということはすぐに分かります。
他社本で扱われている、「有名人」数名の写真を拡大コピーし、導入で用いる。では、なぜ、この教科書では「無名の少年」が取り上げられ、しかも彼の名前が課のタイトルなのか?それを考えることに大きな意味があるでしょう。

進学クラス2年は、「英語 II」を返却。「リーディング」のガイダンス。

教科書の導入レッスンで扱われている「リーディングスキル」なるものは、すでに、高1から扱っていて、「頭の働かせ方」そのもので、新たに教えることは特にない。必要なのは「実地訓練」で、いつでも使えるようにすること。この教科書はそのためのもの。

ということで、「定期試験で評価する際は、この教科書と同じ英文ではなく、ここで訓練した頭の働かせ方を確かめることのできる新たな英文を用意する」ことを確認。大変です。いや、英文を準備する私が。入試の過去問とかを引っ張ってくるなら簡単なんですけれどね。
「速読」のまやかしに注意、ということで、このブログの過去ログを印刷して配布。
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20050727
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20070710

読めるところは勝手にスピードが上がるもの。あれ?という箇所では徐行運転。ただ、文の最後まで読むと、手がかりが見つかることが多いし、次の文の冒頭で、まとめていてくれたりすることもあるので、止まらずに進むことも大切。慣れない道はもちろんのこと、一回来たことのある道を運転していて曲がり角が思い出せずに、通り過ぎて、もう一周、なんていうのはよくあること。当たり前のことを当たり前に。

放課後は湖へ。
ちょっと風が強かったのですが、フロート付きなので、うねりうねられ交代で2時間の乗艇。
駅まで送り届けて帰宅。
「学習英文法」関連の著者校用ゲラが届いていた。
疑問点・修正点がいろいろ…。
編集者からの手紙を読んで、改めて自分の仕事の意味を知る。
有り難いことです。

妻が出かけているので夕飯は自分で。
早めの就寝。

本日のBGM: 落下ドライブ (benzo)