You, your, you, yours

夕べはFTC参加。久保野りえ先生(筑波大付属中)の入門期指導のレクチャーとデモ。会場は超満員。流石に講師の格が違うと人が来るなあ。こういう内容を悉皆研修でやるべきです。懇親会も遅くまで付き合って下さってただただ感謝。
中学校など入門期の指導者だけでなく、高校の教師も、音声指導における「卓立」というものを考え直す良い機会になったのではないだろうか。乱暴にまとめてしまえば、
A: Your dictionary?
B: No, YOUR dictionary.
がきちんと伝えられているか?ということです。

高2授業はJoni Mitchellの "Both Sides, Now"コメント集完成。B4裏表2枚にも及ぶコメント量。打ち込むのも一苦労でした。あとはどのくらいしっかり歌えるか、という心配も何のその、良い歌声を響かせてくれました。音連結、子音字+l、と子音字+rの練習などいつものように

  • あごの開き
  • くちびるの形
  • 舌先の強さ

そして

  • 息の量と速さ

に留意させ、音読練習をして、口パク歌合わせを経て合唱。コメント集を配布し、英語の感想部分の添削チェックとアマゾンのカスタマーレビューでの英語表現の確認。今回のコメントでは、前回までのレビュー表現を使う生徒が少しずつ出てきているので、徐々に有効性に気が付いてきているのだろう。
残りの時間は、「白頭鷲とDDTの影響」の英文音読。いつもの背中合わせ一文ずつ交互読み、に加えて今回使った手法は、以下の通り。ペアで音読する際に、

  1. 向き合って一人が紙を胸の前(首の下?)の位置で、身体にくっつけて保持する。
  2. 紙を持っていない方は、一文ずつ読み上げる。
  3. 紙を持っている方は、相手の読み上げた英文をリピートする。
  4. 最後まで言ったら、役割交替(またはペア交替)

というもの。暗誦へのステップですね。次回までに書けるように練習することという指示をして終了。あっという間の50分。
高3は今日が課題の締め切り日。
以下、課題を終えての感想・気付きから抜粋。

  • 自分の書きたいことが簡潔に書けず、簡潔に書いているところは抽象的、一般論的になってしまっている。
  • 課題文を初めに読んだときの印象よりも案外やって見るとスムーズに書けました。単語数によって全然まとめ方が違ってくるのが明らかになったっていう感じで、短くまとめる方が一杯言いたいことがある中で絞るのが難しかった点です。
  • 同じ主題について、文字数が違う文章を書くという作業は、文字数が少なければ少ないほど、言いたいことをどんどんカットしていくことになり、「ここまでカットして良いのかな…」と思う文までも書けなくなるほど60語と300語には差があったので、その点が大変でした。
  • 今回の課題は、語数の違いにより、文でも単語でもできる限り、言い回しのバリエーションを増やそうと思い、書くことに励んだので、自分の脳を活性化出来writingすることに対し、また新たな自信がついたと思います。また「使用するのは簡単な単語なのにも関わらず、高度な文章を書けるようになる」という、私の中での今後のwritingの実力の課題へ少し近づけたかなと思っています。

みんないいこと言うようになったではありませんか!!