easily broken or revised

高2の期末テストの合間に、高3の授業、いや、授業の合間に期末テストという感じか。
高3の受験演習のコマだが、『Upgrade』のような問題集を何周もするより、辞書を活用して自分で例文を生き直しなさいという課題もあと4ネタ。whenever / so that 2種類 / no matter how で一段落の予定。今日は、授業開始時にホワイトボードの写真を撮っておいたので、ご参考までに。(副詞節.doc 直)
1週間で4ネタできれば、年間50週で200ネタ。受験頻出構文といっても、せいぜい150程度なのだから、充分おつりが来るでしょ。高2で何をやっておくべきだったか、という反省を、後輩に伝えて下さいな。

高2の普通科の試験は作問には随分と配慮したのだが、ミスを発見。例によって、数学のF先生に解いてもらっている時に指摘を受けた。凹む。良い問題と言ってもらえたのが救い。

試験監督を経て、昼食。
12:30に本業に出発。
1年生の乗艇。
まだ動きの感覚が掴めていないものはフロート付きで、交互に放牧。
2Xのひとり漕ぎを経験済みの2人を2Xに乗せ、2kmのアップに続いて8kmの定常漕。途中、20本の強いストロークを要求。まだまだレースの強度までは遠い旅路という感じですが、それでもかなりオールを乗せて漕げるようになってきました。ダウンで分漕を挟んでからの両舷がかなり良かったので期待が持てます。
いつもの放課後に当たる時間に学校に戻る。教員週番での校内巡視を済ませて、勤務終了。
ようやく床屋へ行くことができました。サッパリ!

特集以外でパラパラと目を通していた『英語教育』 7月号で気になる記事を発見。批判的考察を述べておく。

  • 小串雅則 「リレー連載 英語教育時評」 (p. 41)

タイトルは、「学習指導要領の改訂と検定教科書」というありがちなもの。気になるのは、冒頭の一節。

  • 学習指導要領の改定内容についての議論は、今のところ一段落という様相である。その一方、実施に向けた準備は本格的に進められている。

というのだが、本当だろうか?例えば、この業界を代表する雑誌『英語教育』誌上で、いつ「議論」がありました?特集の中で、「英語教育学者」同士が科目再編に関する異論をぶつけ合ったとか、全国英語教育学会やJACETなどで改訂の是非を議論をしたという話しを聞いたことがありません。
丁寧にこの記事を読んで頂ければ分かると思いますが、表題・テーマに関しては実際のところ何も言っていないに等しいのです。
途中、

  • 和田 (1997)

という資料への言及があるのですが、参考資料のリストもあげられていません。この「和田」という名前が和田稔氏のことだとするなら、『ユニコンジャーナル』 (文英堂) で和田氏が指摘している内容に関する回答をこそ、元文科省という肩書きが付く者としてものしておくべきではなかったかと。(過去ログでは、http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20091203 を参照。そこでもリンクを張っているが、『ユニコンジャーナル』のファイルはこちら、http://www.bun-eido.co.jp/school/highEnglish/ujournal/uj69/uj690207.pdf

この「リレー」連載、「リレー」する際の、バトンや襷にあたるものはいったい何なのでしょうか?担当者が月替わりで執筆するだけなら、「輪番」連載でいいじゃないですか?水泳のリレーのように、タッチだけしていればいいのでしょうか?個人的には、少なくとも、執筆者同士がお互いの論に切り込んでくれないと、予定調和から脱することは難しいように思います。
さて、来月号は、いよいよ「入試」が特集のテーマです。
私自身も座談会へのお誘いを受けていましたが、本業の大会・合宿と重なり参加が叶いませんでした。静岡大の三浦先生を中心とした画期的なプロジェクトについても記事が出るようです。楽しみに待ちたいと思います。
シャワーを浴び、ハートランドビールで一息。
明け方に作問に励もうと思います。

本日のBGM: 最初から下に置いておくんだ (TOMOVSKY)