覇業

本業の一日。
他県からのチームも加わって賑やかなコース。
早朝は凪のコンディションだったのだが、アップも終わり並べの頃にはかなり強い風に。
1000m2発。2発とも今ひとつの出来。1発目はトップスピードに乗せるまでに時間がかかり過ぎ、で水を空けた後の500mでまったりとしたリズムになり、スパートに繋げられず。課題を確認し、改善したはずの2発目では、中盤リードしたにもかかわらずそのまま水を空け続けられず、最後に失速、女子2Xに追いつかれるていたらく。普段の練習での強度と距離以上に、Killer instinctが求められます。
午後は、基礎基本の確認のためスクエアワークでじっくりとアップ。シート前半1/2、スライドピラミッドを織り交ぜ加速感を取り戻す目論見。17本オン・10本オフ (おおよそのワークタイムが30秒のオン・オフとなります) で立ち上げの速さを意識しつつ、艇の動きと同調させる。スタ練を一通り行って、ようやく良い感じが出た最後の500mでブイパコ2発。懲りないねぇ本当に。真っ直ぐ漕げない漕手はどんなに1ストロークの速さがあっても結局レースで勝てません。スクエアで2km、直進を徹底させてダウン。
次回乗艇はテスト終了の火曜日。

IC付近のスタンドで特売のガソリンを入れて帰宅。リッター10円以上安い計算だけれど、こっちの湖までは往復で約100kmあるからね、(地元の湖だと往復40km弱)。インターハイ予選など高体連関連の公式戦以外では交通費が出ないので馬鹿になりません。

グランプリシリーズ、パリ大会に間に合ったので、アクオスで観戦。
殿のフリーは衣装を見た瞬間に「チャップリン!」と反応するくらいはまったプログラム。4回転も含めて五輪までに練られれば強豪とも充分互していけるのではないでしょうか。おめでとうございます。「殿」などと私のような俄ファンが言うのも良くないのでしょうが、「天下統一」っていうのは流石にちょっと「?」ですね。でも、「世界制覇」なんていうこともあるので、日本語のスポーツを語る語彙をもっと豊かにしないといけません。
ゆかり姉さんの「火の鳥」の衣装にはびっくり。浅田選手は、依然として緊張感が表情に。超絶技巧で芸術性重視のため身体的負荷が高いプログラムになると当然、心理的な負荷も高いわけです。
一方のキム・ヨナ。ジュニア時代からの技術的な変化はそれほどなく、スピンやスパイラルでも雑と言うか、劣化している所も見られるくらいですが、ジャンプに関しては入りのコンボでルッツを入れてきた以外は構成をほとんど変えずに、どの音楽でも自分の滑りが出来るのが強み。ただ、去年からループはほとんど飛べていないので、五輪でもループ回避でいくのか今後の大会を注視したい。今回の210点というのは私自身、採点結果を見ても腑に落ちない部分があり、ファンや関係者を巻き込んでしばらくは騒がしくなるかも知れません。
最後に一言。
TV放映をする側が、浅田真央対キム・ヨナというわかりやすい物語を作らんがために、

  • 浅田が勝つためにはショートプログラムとフリーで計3回のトリプルアクセルを決めることが必要不可欠!

というような全く的はずれな煽り方をするのは止めて欲しい。
得点差が開いているのはそんなところではないのであるから。

本日のBGM: Lord Of The Dance (Donovan)