KatsukoとMeiko、あるいは他人の空耳

一年生は進学クラス以外が学年行事で校外学習のため臨時時間割。
進学クラスの高1は副詞節。復習でまずダメ出し。意味の処理と構造の把握はトレードオフ、などとしたり顔で眺めてはいられない。保持のためにはとにかく必要。新たな課題の提示。過去時制と、過去完了が必要な状況設定が揃ったところで解説・整理を経て、今学期中に法助動詞・仮定法の導入まではやっておきたい。
進学クラスの高2は『コーパス口頭英作文』の残り。解説の舌足らずなところを補足。これで、1冊700の短文が1秒で反応できるようになっているかどうか。普段から、教材を生き直しているのであれば、忘れたら思い出せばいいのです。英語劇に限らず、演劇をやっていたら分かるのでしょうけれど。棒暗記で終わっているうちはダメ。
普通科高3の再入門講座は不定詞の名詞的用法のおさらい。文の中でどのように用いられるのか、四角化によって何が見えるようになったか、が実感できるところ。名詞句の限定表現診断テストでやったのと同じ形式で、適切な箇所に、動詞をto+原形に変えて補充。書き込まずに、口頭で正しい英文を音読。私の範読に続いて斉読。Read & Look-upを繰り返してから、対面リピート。ぶつ切りで、語や句のお尻を引きずるような読み方ではなく、英語のリズムで、チャンクはチャンクでまとめて読み上げ伝えることを要求。その後、もう一度、範読に続けての斉読。ここで、確実に音もリズムも良くなっているのでプラスのフィードバック。続けないとダメ。 ここまでやってから、1行空いたスペースに正しい英文を筆写。スラスラ言えるようになったものを、ただ書くのではなく、まとまりはまとめて書き写すことを要求。ペンが止まる回数、元の英文を見直す回数が少なければ少ないほどベターと説く。これで、ようやく中2の終わりから中3にかかるくらいの再入門カバー率。週2コマ。あれもこれもやり直している時間はないので、この後の滑走と離陸を考えていかないと。もう一度<動詞+目的語>をまとめ直すか、時制を拡充するか、読解を考えると名詞節と副詞節や比較などを扱うことになるが、それよりは時制と助動詞を使いこなすための疑問文・否定文をたっぷりと練習できる、状況や場面設定を孕んだ語彙や用例を準備しておくことの方が大切な気がする。
日向清人氏から献本が届く。深謝。詳しいコメントは使ってみてから。

昼休み前の空き時間で準備室で同僚と話しをしていた時のこと。

  • 今シーズンから靜先生の「ぐるぐる」を導入して、授業で試しているのですが、その最大の効果は、「自分の英語教師としての耳」が戻ってきたこと。

などという英語教師同士の情報交換をしていたところ、向かいの席でカップ麺を食べている音が耳に入ってきました。が、私が食べるようなラーメンの麺のすすり方とは違う音がしたので、

  • その麺は「○○兵衛」のように薄っぺらいのではなく、太めの丸い麺ですね。

と尋ねると、「ちゃんぽん」のしっかりした麺を見せてくれました。
音を聞き分けて、それをしっかり掴まえる耳は大切、などという本当に真面目な話しをしていた筈なのですが、そこから、脱線に継ぐ脱線、話しは飛んで飛んで、大笑い。三つ子の魂とはよく言ったもの。実際、私は当時9歳くらいだった筈なんですがね。授業を終えて準備室に戻ってきた先生にお聞かせすると、金井克子の声が梶芽衣子の声に似ているという指摘がでて、納得。
それにしても「西野バレエ団」っていつ覚えたんだろう。早朝のテレビ番組で由美かおるさんが「バイオスパーク!」って叫びながらエクササイズの指導をやっていた記憶があるんだけど、あれは幻?

本業はオフなので、私も休養にあてました。メンテナンスは大切ですので、季節柄、生酒を買って帰宅。メンテ、メンテ…。

本日のBGM: Parachute (トクマル・シューゴ) 〜 Candy Heart (村松邦男)