節句

今年度の授業も3月3日で全て終了。

これも節目のひとつ。

出講先のひとつの方の高2クラス(科目としては『英語表現』になるでしょう)で「76例文」の総括票を回収。
例によって、裏面には、自由記述のアンケートで、

・「私の授業」の評価
・この一年間の授業で一番伸びたこと(または、もし4月からやり直すとしたら?)
・後輩への親身のアドバイス

を(書ける人には) 書いてもらっています。

今年の授業では、まとまったお題作文の比率が下がり、『チャンクで積み上げ英作文(Standard編)』を主要テキストのひとつとして使ったことが昨年度までとの大きな違いになるかと思います。
3学期の最後は、コロナ禍で封印していた対面リピートも試してもらい、好評でした。
アンケートの内容にもちょっとは変化が見られるかな、と思ってはいたのですが、「ちょっと」どころではない、とても大きな変化がありました。

そのひとつが、ライティング以外の側面への波及効果です。
「英語表現」のコマで、私が教えていて、和文英訳も、お題作文もあり、当然のように「英作文の力が伸びた」とか「ライティング力がつきました」という声はあるのですが、それ以上に、「読むこと」に言及している生徒が多かったです。

以下、とりわけ「読むこと」への波及効果に言及した生徒の声を抜粋していきます。

この授業を通じて英語力で一番伸びたこと

・去年も先生の授業を受けていて、今年からだんだん自分で英語が読めるようになっているという実感がした。

・自分はアメリカに6年住んでいたとはいえ、文法に関しては英語を感覚で覚えてしまっているため苦手としていました。けれどこの一年間みっちり勉強したため、しっかりと理解することができました。もしやり直しをするなら、もっと理解を深めて他人に説明できるくらいまでにしたいです。

・英語をかたまりとして捉える力。意味の切れ目を見つけやすくなった。

・自分が一番伸びたところ。英文をかたまりで見れるようになってきたこと。4月の時点では、英語長文を流し読みしかできなかったのですが、(名詞などの)かたまりが分かるようになってきて、英文が構造から意味まで分かりやすくなりました。

・直感ではなく、「どういうときに使われて、どういうシチュエーションだから、こうなる」と考えながら英文に触れられるようになった。

・(76例文のチェックをやって)意味の分かる例文が増えたなと実感しました。四角化を一年間学んで、完璧ではなくても「視覚化」できるようになったのかと思います。

・長文読解でとても長い一文がでてきても、その中の大きな名詞句のチャンクに気付いて、記号付けして、その文に対して冷静に対応できるようになったこと。

・各品詞が文のどこに来るのかが分かるようになり、前よりも文の構造が理解できるようになって、書ける文の幅も広がった。和訳するときの順番が分かるようになった。

・四角化を学んだことで、英文和訳をするときに、大きな名詞のかたまりを以前よりも簡単に日本語にできるようになりました。

・四角化ドリルを勉強したことで語彙力が伸びました。

・TOEFLを受けて、リーディングとリスニングがとても伸びた。

・伸びたところは、自分が使える文構造の種類がふえたところ。それに伴って、Readingでも今までよりも複雑な構文を取れるようになった。

・チャンクによって、日本語と英語の行き来が速くなった。

・リーディングとライティング(英作文)の力がかなり上がった。(某テストで200点以上伸びました!)

・私は高1から2年間担当していただいたのですが、四角化を習慣的に行うことで、長文読解への苦手意識が圧倒的に少なくなりました。また、今まで英単語を単語帳で強調されている訳のみで覚えがちであったのを、実際の文ではもっと多岐にわたった使われ方をしたり、反対に使用頻度が少なかったりする場合があることを実感することができました。

・自分で一番伸びた点は、英文を読むときの意識が変わった、ということ。英文を四角化したり、チャンクで英語を捉える方法を学ぶことができて、初めて読む文でも落ち着いて処理することができるようになった。

・チャンク!覚えたものと似た用例を演習で見かけて、より文を理解できるようになりました。

・前置詞を適切に選べるようになった。

・視覚化が自然とできるようになった。

・文法的に考えることができるようになりました。

・高1のとき、どうせテストは勉強しなくても点が取れてしまうので、授業も全くと言っていいほど聞いていませんでした。高2でちゃんと授業を聞いて、文を読むときも四角化するようにしたら、本当にReadingとWritingどちらのスキルも上がりました。

・今年一番伸びたのはreadingだと思う、先生のチャンクのおかげで、修飾・被修飾の関係などが素早く分かるようになり、段落並べ替え問題なども、時制をとじかっこで確認するなど、先生の(お決まりの)フレーズ通りにやれば出来ることがわかりました。

・今年一番伸びたのは、速読力です。先生の授業により、文の構造がより深く分かるようになったと思います。これまであいまいだった「つながり」がクリアになりました。

・日本語から英語に訳すときに、前よりもスラスラと出てくることが多くなり、文の構造を捉える力も伸びたと感じた。

・新しい表現を学べた。チャンクで覚えると、単語単独と違って、実際に使いやすく、その分身につきやすかった。

・長文読解の予習のときに、四角化を使うと文構造の理解がしやすくなった。

・この一年で伸びたこと。長文を理解する力。

・文の構造を捉えながら読み進める速読力が一番伸びた。

・四角化で初見の文を理解できる場合が増えた。読解スピードが速くなった。

・色々な文法に触れたため、リーディング能力が飛躍的に向上した。

・精読する力。

・文をまとまりで読めて、速読できるようになった。

・四角化による文の仕組み、構造を読み解いた上での意味の理解。

・文のつながり(接続語句など)の理解度が上がったことと、英単語帳だとなかなか自分で活用ができないのですが、先生のチャンクで勉強したことで単語の意味や自分で文に組み込めるようになりました。

いかがですか?
自画自賛ですが、まさに「四角化ドリル」の威力、「チャンクで積み上げ」の成果ですね。
そしてひた向きに取り組んだ若人の感性に拍手!


三省堂の編集部の方、営業の方、実際に「テキスト」として、授業内で『チャンクで積み上げ英作文』を使った生徒の声ですので、是非とも活用してください。
現時点では「学校採択専用教材」ですので、中高現場の教員/指導者の方におかれましては、新年度の教材としてご検討、よろしくお願いします。

上記以外の、アンケートでの生徒の声はまた日を改めて。


本日のBGM: A Taste of Youth (ザ・コレクターズ)