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3学期の高3の授業は1コマ。
センター直前ということで、第4問のB、いわゆる「非連続型テキスト読解問題」だけ類題の演習をしておいた。このタイプは、普段ベネッセのGTECを受けていれば過去問演習などを気にすることはないのだろうが、現任校では実施していないので、目の付け所だけ。解答は4分が目標だが、今回は6分で解答を締め切る。非連続型テキストなので復習しろといっても、音読には向かないタイプの設問なので、各問いの判断の根拠をテキストの該当箇所と照合するのに3分、錯乱肢となっている選択肢のどこが矛盾、言及なしなのかの書き出しに3分を使ってから答え合わせで3分。15分1セットで2セット。

高2は冬期課外での自分の取り組みの自己評価をもとに、自宅学習での使用教材を決定、

  • 何を・どれだけ・どのように

やるのかを自分で決める。これが自分で具体的に書けない者は、何が身についたか自分でわからないまま、「英語の勉強をしました」という既成事実を残すことに時間を費やすことになるもの。とはいえ、そろそろ『P単』と『コーパス』『やれでき』は完璧にしておいて欲しいものです。3学期は教科書を一気に読みますので。

高1のオーラルは『國弘・藤本本』から音源だけを与えてディクテーション。3学期のメイン教材はこれになるので、第一課のみ音源を再生し、ごくごく簡単に取り組み方の指示。範囲を決めた小テストもやらないし、内容確認の英問英答も特には考えていません。お膳立て無しの状態でどれだけできるのか、それを見極めてから。

推薦入試があるので、本業はエルゴの指示。

少し前の「常時英心」のエントリーで、a spelling bee (つづり字競技会) が話題として取り上げられていた。私も少しコメントしたのだが、この “bee” という言葉の由来など気になることは残っていたので、学級文庫に入れてあった『カラーアンカー英語大事典』 (学研、1984年) を引いてみた。
bee

  • (5) bee はアメリカで大勢の人の寄り合いや集まりの意味でも使われる。たとえばアメリカのhusking bee はトウモロコシの皮むきのための集まりで、一種のパーティーを兼ねている。ほかに、編み物のknitting bee、 刺し子ぶとん作りの quilting bee、糸つむぎの spinning bee、棟上げの raising bee などがニューイングランドで行われた。 (→ spelling bee) [由来] 古いゲルマン語からきた。ドイツ語では Biene という。 (p.84)

spelling bee

  • (2) 学校ではつづり字の正しさを競う競技よく行われるが、1832年からspelling school、1845年からspelling match、1872年からspelling beeとよばれるようになった。マーク・トウェーンは『トムソーヤーの冒険』 (1876) でspelling-fight と書いている。
  • (3) つづり字競技で相手を負かすのをspell a person downということから、つづり字競技を1943年からspelldownともよぶ。アメリカでは毎年全国の学校から選出された生徒がNational Spelling Beeというトーナメントに出場する。 [由来] beeはミツバチの群れのように集まってブンブンとしゃべったりする会をさすアメリカ英語。昔は sewing bee (お裁縫の会) もあった。(→ bee) (p.743)

どちらのエントリーも執筆者は堀内克明氏である。この事典から10年後の刊行となる、田崎清忠編著 『アメリカ日常語辞典』 (講談社、1994年) での、spelling bee の説明は以下の通り。

  • 「綴り字競技 (会)」 綴りの正しい語を口頭で競う競技会。spelldownともいう。参加者全員が立って競技会を始め、綴りを間違えた者は座り、最後まで立っているものが勝者となるゲーム。個人戦と団体戦がある。(p.350)

アメリカ英語ということで、MEDやCOUBUILDの米語版にあたるものの、spelling beeの記述はごく簡単なもの。beeそのものを引いても「会合・集まり」の語義は扱いなし。
COBUILDの学校英語辞典 (COBUILD School Dictionary of American English, 2008) の方には、spelling bee のエントリーで、

  • A spelling bee is a competition in which children try to spell words correctly. Anyone who makes a mistake is out and the competition continues until only one person is left. (p.874)

と競技方法まで書いてあった。
ここから先の詮索は、wikiにでも任せて、昨年度のチャンピオンのインタビューをYouTubeでどうぞ。
(http://bit.ly/hVwarW)

今年はヨコ糸紡ぎのための先行事例研究のために、古い教材から学ぼうと思っている。今日職場に届いたのは、

  • 木曽栄作 編 『英作文必修基本文型集』 (山口書店、1966年)

和英対訳の例文集で、770の例文が収録されている。編著者の木曽氏の肩書きは小樽商科大学教授とある。小樽高商では「基礎英作の木曽栄作」と呼ばれ学生に慕われ、その指導には定評があったそうである。岩田一男と同僚だったということは、こちらの資料を読むまで知らなかった。(http://bit.ly/elMFo9)
基本例文集というのは、駿台の『700選』が有名だが、単語集ほどではないにせよ、屋上屋が如く数多の書籍がこれまで世に出ていると思う。近年では、例文が多すぎると覚えきれない高校生に対応すべく『300選』にまで無理なダイエットをしているような印象もあるが、依然、受験を見据えた高校生が使う教材の定番でもある。しかしながら、どんなに英語ネイティブの校閲や協議を経て、整備されたコーパスを活用して、クオリティの高い英文が収録されていたとしても、初学者こそ「耳で覚えて書ける」ようなリズムの良さが求められるのであるから、例文が長いものはその良さを充分に発揮することが難しい。編著者の言葉のセンスが問われるところでもあろう。
この木曽の『…基本文型集』は左ページに和文、右ページに英文のレイアウト。同じく山口書店から同時期に刊行されている、『英作文の栞』 (高校英語研究会編、1964年初版、1975年改訂版) は左に英文、右に和訳である。この二冊に共通しているのは、例文が短いということと英語表現で必要不可欠な基本文型・文法事項を扱うこと。それでいて、木曽のものは第1編「基本構文篇」、第2編「文法篇」という構成で典型的な例文集なのだが、第3編「表現公式篇」では機能表現にも配慮しながら第1編、第2編の総復習となるように編まれているところが大きな特徴。版型は17.5cm x 10cmで、ダイアリーでいうとバイブルスリムサイズのカバーと同じくらい。携帯性も申し分ない。私の入手したものでは、第1編の例文100にだけ、赤鉛筆でチェックがつけられていた。どんな人がどんな使い方をしたのか興味のあるところである。

ラジオで耳にした松任谷 (荒井) 由実の『恋人がサンタクロース』のギターソロが松原正樹のような気がしたので、CDを入手しライナーを見てみたがクレジットはなし。でも、この音は多分そうだろうなぁ…。
夕飯は担々麵。晩酌で鯨の畝須。

本日のBGM:一回休み
※代わりにこちらの動画をご覧下さい。