the flip side of it

淡々と実作。
オーラルは、歌の書き取り。
定番の “I want you” (Tom Waits;過去ログ参照http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20040917) だが、低調。英語以前の問題が多いように感ずる。日本語のカタカナ語の「スター」が分からなかったものがいたのにはビックリ。それとも、今や「スター」不在の時代なのか?
高3は長文読解素材の音読。
高校時代の国語科の恩師S先生を述懐。この目の前の生徒が一度も会ったことはなく、会うことが叶わない人を「語り」で伝えるのはなかなかに大変。これを英語でできるようになればなぁ…。
今日の発音のポイントは、副詞 “-tly” の調音。 “tree” になってはダメですよ、という話し。語頭の子音連続、playやplease、close、さらにはgladやblowではかなり練習してきたが、語末はまだまだ。

  • differently
  • lightly
  • shortly

differentlyでは、/n/ + /t/ という環境で、私の授業では「飲み込み」といっている子音連続なので、比較的容易。練習が必要なのは、後2例に代表される子音連続。
いくら/t/は破裂しない、といっても、shortly は「勝利」ではないからね、といって、普通の発音と声門閉鎖のモデルと両方発音して聞かせて、生徒にやらせてから、

  • では、「勝利」は英語で?

と問う。Vサインを見せてあげたのだが、「ピース」などという者もいて喝!

  • victory

弱音節の母音、いわゆるschwaが消えるケースを確認させて、今日のポイントのオチ。念のため、英音として、私のノートパソコンに入っている、Shorter Oxford English Dictionary の音声を聞かせておきました。
文法・語法のポイントとしては、「名詞のないところ・ぴったりの名詞が思いつかないところに名詞の固まりを作る what」の働きと頭の働かせ方。先行詞を含む関係代名詞、などとやっているから自分で「自在に」使えるようにならないのだと思います。まずは、ファーブルやシートンになったつもりで観察することから。
語義のポイントとしては、

  • physical intimacy

で、sexualな意味合いに解釈される場合と、即物的というか物理的な意味合いに解釈される場合とを解説。この例のような、"positive feelings fostered and/or maintained by touching" とでもいう使い方には注意が必要。この intimacyをclosenessと置き換えてはまずいでしょう、という話し。

高2は、「時や条件を表す副詞節中では未来の事柄も現在時制を用いて表す」という原則の例外を、『森』から探すという指示。ここから、助動詞の働き、「話者の心的態度」と「可能性の査定」へ。2学期末でいわゆる「仮定法」です。最近は、私が教えるのではなく、「流しそうめん図」を簡単に解説したら、あとは『if本』と『Q&As本』から生徒が自分のアンテナに引っ掛かった例文を抜き出し、図解する、というやり方なので、まずは学級文庫にある書籍を最大限に活用することから。

本業は、生徒が実習期間なのでエルゴに。
明日、県庁で開かれる国体の強化会議の資料を作成し印刷、ホチキス止め。

書店によって、『英語教育』と『新英語教育』を買って帰宅。
田邉先生の連載で「音節感覚」と「schwa」の件に頷くことしきり。
今月の『英語教育』の特集、キーワードは「同僚性」。注文が少々。

  • 人事を司る教育行政の責任者を担ぎ出すのは無理でも、指導主事への原稿依頼はこういう時にこそ。
  • 「同僚」というからには、SELHiなどの成功事例だけでなく、非常勤講師や臨時任用などの専任以外で職場を支えている教師の視点がもっと反映されるべき

この特集を読んで、意外にも、『新英語教育』に紹介されたある実践の最後のことばが浮かび上がった。(斉藤貴子「同僚との共同性と個の独自性の追求」 (pp. 36-38))

  • 共同性の質を高めていくことが今後の課題だが、この3年間の反省を踏まえると、一人のリーダーが孤独に集団を引っ張るのではなく、仲間をもう一人見つけることからはじめ、実践の楽しさを共有し、「これ、楽しいよ!」と、徐々にまわりを巻き込んでいくことがヒントになるのではないかと現在は考えている。 (p.38)

夕飯は豚肉の生姜焼き。
里見浩太朗を見届けながら晩酌、スケートアメリカを録画予約して就寝。

本日の晩酌: 八海山・特別純米原酒・生詰 (新潟県)
本日のBGM: Together (GOTA)