七転八起

センター試験自己採点の個人票を返却。
文系と理系、生物・化学と物理・化学で「明暗」くっきり。
KやSではデータ集計の中間報告の段階で平均点を修正していたが、Yでは無責任な予想平均点の速報を今日になってようやく改めた模様。出願は25日からなのだから、試験直後に焦って速報を出すこともないだろうと思うのだけれど…。

高2は、センター解説最終日。今日問うたのは、例えば、

  • We should adjust how we communicate with older people to make sure they understand what we say.

のhowが導く名詞節 (= ワニの口) がどこまでなのか?つまりは、to make sure の不定詞の働き、主節との繋がりが、左→右と読み進めていく中で把握できているか。

  • I feel that when you meet a person who appears to be old, you should always show consideration by speaking in such a manner.

で、 “that when” という2語の繋がりを見た瞬間に、次に続く文構造を予測しながら読み進めていたか、that節の中のメインのS+Vはどこか、すなわち、you should という節はワニの口の中なのか、外なのか、というところ。
この「もどき」出題は、お互いの意見に切り込んでいくことで、内容がより明確になるという議論ではないので、センテンスの正確な理解が生命線となることを説く。

模擬試験では約4000円払って、設問別の正答率や弁別力のあった問題がどれか、などきめ細かなフィードバックが得られるというのに、1万8千円払うセンター試験が、出来不出来、悲喜交々で終わりでは、本当にもったいない。得点調整は行わない予定、などとプレスリリースが出ているが、国民の関心を集め、ユーザーのニーズをもっと正当に反映して、設問別の正答率などを集計できるようなハード & ソフトの整備に受験料収入は役立てられないものなのだろうか。
高1の授業は、いつまでもセンターの解説に時間を費やすわけにはいかないので、実作。SVOCの文型といわれる文を司る「動詞」の講義。

  • make, have, let, help & get

の5語をハンドアウトを配り概論。その後、『フォレスト』から例文の抜き出し。補語が、

  • 原形、-ing形、-ed/en形、to原形

になるものを抜き出したものから、それぞれ再編成。理論上はすべての組み合わせがあって良いところだが、ある組み合わせは頻度が高く、ある組み合わせは存在しなかったりすることを実感してもらうための布石。明日は、この土台をもとに、追加補足される英文を自分の頭で整理する活動の予定。
今日の宿題は、catchという動詞の用法。英語の発想といっても良い。1982年の自分が受験した時の出題を思い出したので、

  • A nail on the wall caught my sweater.

に対応する文を、

  • I ….

に続けるとするとどうなるか、というもの。

  • I got my fingers caught in the train doors.

という例文が『フォレスト』に載っていますが、

  • I caught my fingers in the door as it slammed.

などとも言えるのが英語なのですね。どうなりますか。

午前の授業が終わって、休む間もなく、学年会。
卒業式までカウントダウンです。
7限の後、調査書の発行をお願いして、仕事も一段落。

昨日の冷え込みから一転、気温が珍しく高いと思っていたら、午後にはしっかりと雨。
東京は春の陽気だったとか。

A書店に注文していたDelicoの新譜がようやく到着。
サポート陣も強力。

  • 堀江博久 (ニール & イライザ; pupa)
  • 権藤知彦 (anonymous; pupa)

の他に、

  • 高桑圭 (Rotten Hats; Great 3)
  • 白根賢一 (Rotten Hats; Great 3)

などなど。
全力疾走中にこちらに向かって笑顔を見せてくれるような演奏です。

帰宅後は、雨足も強さを増す。
晩飯は、私のリクエストで蟹玉あんかけ丼。あんは本葛で、大蒜を利かせた薬味と合わせて完食。美味しい漢方薬を食べているようなものですね。
本日の学び直し。
・松本亨 『これをやさしい英語で何というか?』 (英友社、1975年)

  • ひっかかりやすいのは「あなたの忠言」ということば。「この問題に関してあなたの忠言がいただきたい」 (pp. 16-17)

では、直訳での良くない例として、I want your advice on this problem. があげられ、それに代わる案として、

  • I want you to give me some advice on this problem.

を示し、更なる改善案として、

  • I want some advice on this problem.

としているのだが、この後の補足が重要。

  • いったん忠言をもらった後なら your adviceということができる。「あなたの忠言のおかげで助かりました」 = Your advice saved me. = The advice you gave me helped me.

などという、所有格の使い方への「忠言」など、ピリリと利いている。他にも、

  • もっと本腰を入れてやれ。

での動詞の選択。

  • 今日は天気がぐずつくだろう。

の拍子抜けしそうな落としどころ。

  • 困った時は、お互いに助け合うべきだ。

でのeach otherの誤用に対する戒め、とか

  • それは、君の空耳だったにちがいない。

でのwrongの使い方。さらには、

  • 結果は全く予想に反して、アメリカ大学チームの勝ちとなった。

での、分割の仕方、などなど、ちょっとしたことで勉強になっています。

さあ、今日は『相棒』の水曜日。
リラックスできる内容だといいのですけれど。

本日のBGM: Here I am (Love Psychedelico)