準備できているある?

授業時間割を変更してもらって、午後からはセンター試験のデータリサーチ報告会。
同じホテルの3会場を梯子。今日も一人で。ポケモンスタンプラリーだね。
会場で、S先生からご挨拶。進学校は大変ですね。
3つの中では、Yのレポートが一番、人間味があってよかった。「なぜ、この大学のこの学部に志願者が集まっているのか、いろいろ考えましたがわかりません。」と素直に言えるのが偉いよ。後出しじゃんけんなら誰でもできるのです。足をお大事に。
備忘録で、午前中の授業メモも。
高1は、第5文型の補足で、例文をディクテーション。解説。対話文ではなくても、誰が誰に何のためにその文をいうのか?「閉じた例文に、自分でリアリティーを持たせる」ヒント。補語となる形容詞と形容詞句は教室にPowerBookを持ち込み、Ant Concを使って大学入試の長文読解問題データベースから検索して「切実さ」を確認。X11での起動のため、スペック不足は否めないので、データをWindowsのノートに移して、KWIC コンコーダンスでも使おうかと思います。明日は、「今月の歌」と身の丈にあったテキストの読解から「4分割」の予定。
高2は、予備校のセンター試験の解説で消化吸収できないだろうな、という不安があったので、第6問を「読む」。
高1なら当然、高2でも多くの生徒が当てはまり、高3や受験生の中にもそういう人は一定数存在すると思うのですが、センター試験の読解問題で、そこにでてくる単語が自分の守備範囲に入っていない、一文も長く、構文も自分にとっては複雑、という時にどうするのか。

  • なんとかするのです。

なんとかならない、どうにもならない、というのであれば、その自分の現実を受け入れて、そこからスタートをするか、そこを後にするのかという選択です。
サバンナやジャングルで野生動物と対峙して戦わなければならない若者の選択肢と同じこと。

  • 自分はまだ弱くて今は戦えないので、来年、大きく強くなってから戦ってくれ。

と頼むわけにはいかないのです。今、この場での自分の力と、手持ちの武器で戦う以外に生き延びる術はないのです。高校生の時に読んでいた雁屋哲原作の『男組』にそういうエピソードがあったと記憶しています。

だからといって、先輩として、教師として、その若者が、その時に己の力のなさを嘆いて、負けを受け入れるのは可哀想だから、困らないように今鍛えてあげるのだ、などと思っているわけではありません。その人の人生はその人のもの、その人の戦いはその人のものなのですから。
高2の授業でも、重要と思しき語はAnt Concで確認。ただ、高2は学級文庫に『クラウン受験英語辞典』を常備してありますから、それを引けば、過去のデータは分かるのです。どうせ後知恵なら、確かな知恵を。

授業の空き時間を使って、さらにホテルの会場でも、自分のPowerBookを持ち込んで原稿書き。
和文英訳のハードルのひとつになっていると思しき、日本語の動詞や名詞に生きている、中国語の「動賓構造」を少し分析考察。和文和訳の前に、日本語の正しい理解から。

妻と晩酌。みつせ鶏で水炊き。追加で、甲烏賊を炙ってもらって満足。

本日の晩酌: 三千盛・純米大吟・しぼりたて・にごり (岐阜県)
本日のBGM: Are you ready? (United Nations Of Sound)