適性より姿勢

新春ブログ初め。
年賀状をいただいた方々、ありがとうございました。4月にはこちらからあらためてご挨拶をさせて頂きますので、年賀の挨拶はこちらにて失礼させて頂きます。
元日は、地元の七福神巡り。そのうちの一つが非常に冴えない状況となっていて、寂寥感。昼過ぎに帰宅。録画しておいたNOAHのGHCタイトル戦39連発の続きを見る。2年前はまだ高山も小橋もこんなに元気だったのだなぁ。大晦日の某局の格闘技中継よりはるかに面白い。夕方から妻の実家へご挨拶に。わざわざ築地まで行って買ってきたという海の幸をいただく。満腹。
明けて今日2日、駅伝を見て一騒ぎした後。先方の親戚と七福神巡り。甥っ子、姪っ子もすっかり大きくなった。この春で小学6年になる甥っ子は、「英語教えて!」というようになってきた。普段の英語活動ではなくもっと難しいのをやりたいのだという。困ったものだ。
こちらの七福神は人出も多く由緒正しい感じ。二日で十四福も巡ってしまった。振舞酒で頭も少し巡った後、電車で帰宅。
さて、今、私学教員適正検査問題集・英語(東京私立中学高等学校協会)という冊子を眺めています。語彙・発音・綴り字の問題がなかなかに難しい。首都圏以外の方は目にすることがないかもしれません。早速やってみますか?
平成15年度 第一問:それぞれ発音が同じで、つづりの異なる語が入る。

  • Cod, haddock, and [ ] are very popular fish in England.
  • Don’t park your car in the wrong [ ].

さあ、 どうでしょう?
上の文、英国の大衆魚(この場合は食用ということなのだろうかねぇ?)ということで私が考えたのは、fish & chipsで食べる魚。cod → haddock → pollack の順番に頭に浮かんだのですが、plaiceはすぐに出て来ませんでした。二つ目の文がヒントになって「ああ、そんな魚いたなぁ」というところはすぐに想起できたのですが、「綴り字が異なるのだから」という条件で手詰まり。なかなか placeという綴り字から離れられませんでした。まだまだ修行が足りません。
ところがこの私学適正の出題では、綴り字を書かなければならないのは、下の方だけなのです。つまり、placeが書ければ正解。plaiceが書けなくても全く問題なし。もっといえば、上の文で、「英国の大衆魚」が思いつかなかった人が4人いたとして、下の文の「車を駐車する」文脈から判断して勘を頼りに、

  • place / lot / section / / direction

など当てはまりそうなものをそれぞれ書いたとしたら、placeを書いた人だけが正解なわけですね。困ったものです。この手の出題形式は大学入試にも見られるようですが、問題を多く含んでいるのではないでしょうか。ちなみに、fish & chips用の魚には、他に flounder, sole, whitefishなどがあるそうです。
この検査では、語法に関する誤文指摘問題、イディオムの知識を問う空所補充などの他に、文章中での語句整序作文、さらには長文での読解問題などが出題されています。読解問題のネタは、

  • Virginia Woolf、Henry David Thoreau

などの近古文

  • Diane Larsen-Freeman、Rod Ellis

などの英語教育系統
など傾向があるようなないような感じです。5年分を一通り見ましたが、テスティングポイントというか、このテストの構成概念があまりはっきりしませんでした。この試験が出来る人は英語に関する知識はあると考えていいのでしょうが、英語を教えるのに必要な英語力は、またこれとは別に試験をするのでしょうね、きっと。私が選ぶ側なら、英語力を見る段階でエッセイは書かせると思いますが…。
東京で私立の英語教員になろうという人は大変でしょうが頑張って下さい。この検査の成績によって採用となる学校が変わってくるのかもしれませんが、どんなスタートを切ったとしても、走るのは自分自身。しかも、苦しくなったら誰かにバトンタッチではなく、1区も5区も自分で走りきらなければなりません。今日のある大学チームの選手のように、いくら勢いよく何人も抜き去って走り始めても、途中でバテて最後に抜かれてしまうのでは賢明とは言えません。今日の往路で勝った大学は最後の登り坂に圧倒的に強かったことが決め手になっていますが、それとて、その前の走者が6分差をつけられていたら逆転はなかったかもしれないのでから、走り続けること、そしてSteady stateの底上げこそが必要なのです。1年後、3年後、5年後などと達成目標を立てることは大事ですが、まずは一歩一歩しっかりと走り続けることです。
さあ、明日からは本業も始動。原稿書きもいよいよ切羽詰まってきました。今年も私は私のペースで行かせて頂きます。
新年初のBGM: She will have her way (Neil Finn)