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入試問題解説会終了。
知識や解法だけが問われているのではなく、「ことば」の力が試されている試験であるというメッセージを伝えつつ、設問や素材文から英語の基礎の確認へ。効果的な音読筆写の方法 (read & look upとflip & write) を実際にやってもらい、さらには公立高校受験に臨む心構えと英語の表現問題に活かせる最終チェックポイントのお土産まで。
受験生の皆さんはあと2週間、それぞれの目標に向かってベストを尽くして下さい。縁があれば4月から一緒に頑張りましょう。
学校をあとにして昼からは本業で湖へ。
6kmトライアル。SR26-29の間でリズムがなかなか安定せず不本意なパフォーマンスと記録。このところ高強度UTで低レートでのトレーニングが多かったこともあるのだろうが、気合いとか勢いが足りないっていうのが一番大きいかね。エントリーポジションの修正など、その後もベタ付けで、合計14kmくらい漕いで揚艇。
揚艇後は、アヒル歩き (カニ歩きの姿勢で前に進む) とベントニーウォーク。股関節周りからハムストで力を伝えること。艇庫を引き上げる時の長い坂を登る時も、骨盤からハムストを意識して踵への力の伝達を感じつつ、自分の体重で登るよう指示。
昨日の筋トレの時にも、強調したのだが、

  • 身体を反応させなさい。脳・頭でリミッターをかけない。ヒトの身体はもともと賢いもの。身体に任せなさい。

ということを今シーズンは徹底したいと思う。
ということで、私は往復110kmで帰宅。

フィギュアスケートは世界選手権を控えた微妙な時期の「四大陸選手権」。
選手のコンディションとピーキングが気になるところ。男子SPでは小塚選手が全く精彩を欠いていた。フリーでは少し持ち直した感じがあったので、世界選手気に向けてチューニングをあわせて欲しい。羽生選手は少し力強くなった印象。トレーニングを積んでくるのはこのレベルでは皆同じ。大舞台で発揮できてナンボの世界でしょう。高橋選手は貫禄勝ちといったところか。この人には「舞台」という言葉が本当によく似合う。

晴天の分、風が気になる日曜日。
地元水域で大学生がトライアルということなので、この日も朝から遠くの湖まで。他県から遠征も来ていました。
蹴り出しは良いコンディションだったのだが、後半で白波が立ちオールを乗せても波を叩く状況に。他チームが皆揚艇した水域で最後は1000mを4発やるつもりで時間帯をずらしていたのが災いしたのか、3発やったところで航行不能と判断しギブアップ。漕行距離は18kmで撤収。残念。
続きは明日の放課後のモーションで。

フィギュアスケート四大陸選手権終了。
女子フリーでは、長洲選手の演技が良かった。伸びやかなスケーティングに、軸も細いジャンプ。全米選手権では3位で世界選手権の代表からは漏れてしまったが、今大会では表彰台へ。近年ではベストの出来だと思えるフラット選手のフリーを大幅に上回る得点。バンクーバー五輪を思い出した。ローリー効果だけとは思いたくないが。
安藤選手は調子が悪いと良いながらも、目立ったミスはなく、transitionでちょっと厳しいかな、という印象は残ったけれど、トータルパッケージで魅せる成熟した演技。スピンのポジション、回転のスピードなど相当鍛えてきたことが伺えるパフォーマンスでした。
浅田選手も今季はローリー。ジャンプの軸が解けてくるところが本当に花が開くよう。スピン、スパイラルの軸足、ポジションと、どれをとっても美しさ溢れる演技でした。+3から-2まで相変わらずGOEが解せないけれども、減点となったところは世界選手権ではきっちりと修正してくれることでしょう。

杉田氏の解説を聞きたくて、フィギュア関係の動画サイト、ブログを探していたのだが、人気サイトのコメント欄を見ると、自らの情報発信媒体を活かしきれない人たちのルサンチマンで邪気が渦巻いているように感じた。賛否両論と議論が活性化しているならいいのだが、誰かを貶めることでしか自分の溜飲を下げられない場合に、他の誰かを必要以上に持ち上げるのも、この人たちの典型的な行動パターンだ。「批評」とか「評価」を他者と摺り合わせることができないのは自分の度量不足のせいだと認めたくないのだろう。サイトやブログの運営者・管理者ではない常連さんがあたかも「主」のようにそこでの言説をコントロールしていたりするのも見ていて気持ちのいいものではない。最近はtwitterの普及に伴い、”togetter” なるまとめが生成できるようになったので、プラスの反響だけではなく、邪気もまた集まりやすい。これはフィギュアというジャンルに限ったことではなく、ネット社会を利用する人たちならではの行動様式なのだろうか

関西関東と忙しく飛びまわっているanfieldroadさんからDMでKATEのレポートが届く。ライティング指導者の繋がりが広がっていくのは嬉しいことです。
私は私の実作に励みます。

今週末の再読の一冊は、

  • Dornyei, Z. and S. Thurrell. 1992. Conversation and Dialogues in Action. Hemel Hempstead: Prentice Hall.

これは、90年代、初任校勤務時代から、オーラルの教科書を書いていた頃によく使っていたもの。今では絶版か。重要表現がコンパクトによくまとまっている。今は流行らないのだろうが、当時は「プラス1ダイアローグ」で追加したセンテンスや表現がただ面白いというのではなくて、ダイアローグの中できちんと「機能している」かどうかを見極めるのにも活用していた。今回、現任校のオーラルで、スキット作りのネタ本として復活となりました。

本日のBGM: 風に乗った言葉 (空気公団)