chronicle

1年の終わりということで、このブログのエントリーを振り返り、自らが解説するという「セルフライナーノーツ」をやってみようかと。

このブログはあえてタグを付けたりしていないため極めて検索性に乏しく、どこにどのテーマ、記事があるのかを辿るのは書いている本人にも大変です。

まずは、アクセスログから見た、上位10エントリーはこちら。

1 第3回山口県英語教育フォーラム
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20101023
2 I’m a 46-year-old English teacher who believes....
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20100918
3 敬意余って敬称略
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20090423
4 「そして世界は回ってる」
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20101025
5 英語教師の秘密
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20101101
6 広く深く
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20101028
7 浜省で内省
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20100909
8 可愛さ余ってお裾分け
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20101020
9 「空所なし空所補充」
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20101013
10 「びしょ濡れになっても忘れないあの歌」
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20101026

昨年の記事が3位に入っているのも興味深いですね。
私がこのブログを書く時には、

  • タイトル
  • 記事本文
  • 本日のBGM

というのが何らかのキーワード、思索の流れ、連想の環で繋がっていることが多いので、そのあたりを踏まえて振り返る自己ベストを新しいものから順に。
故きを温めて知るべきを知る

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20101207
本日のBGM: Colder (Travis)
※安易な「温故知新」の引用から一歩踏み出せないか、ということで、「温める」対象を文字通り、生まれてから時間が経ち「冷えてしまった」ものの、当然今も知るべき価値のあるものとしてとらえ直して、今、温めなければ、さらにどんどん冷えていってしまうだろうということで、Travisの “colder” の比較級でもじったもの。

Love of labour

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20101123
本日のBGM: Cruel to be kind (Nick Lowe)
※ウェールズのポール・マッカトニーと異名をとったニック・ロウの最大のヒット曲である、この曲が収録されているアルバムのタイトルが、”Labour of love” であったので、A of Bを入れ替えるという、私が詩を書く時によくやる手法。そのタイトルに学校現場で働く者の矜持を掛けてみた。

拝啓、オノ・ヨーコ様

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20101009
本日のBGM: それが本当なら (真心ブラザーズ)
※このブログの心のテーマ曲として歌い続けている真心ブラザーズ。その初期の曲に『拝啓、ジョンレノン』というリスペクトにしてはいささか乱暴な楽曲があります。ただ、ジョンを神格化していないという点で、邦楽の歴史に残るべき曲だと思っています。そのタイトルを拝借して、アイスランドの光のタワーでオノ・ヨーコが投げかけたメッセージへの返信を、という思いつきだけでできたエントリーとBGM。本気で、その気にならなければ、世界は変わらないのです。

「あれは学校の先生の思いつき」

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20100817
本日のBGM: 竜宮の使い (元ちとせ)
※夏のELEC協議会で講習会の講師をしたときのまとめを兼ねて。周到に準備されたり、積み上げられてきた実践も最初は単なる思いつきで、それが当初の思惑とは大きく異なる結果となることがある、というような趣旨を踏まえた上で、時代の要請とか、指導要領の改訂などという要因で消えていく「ライティング」の教師に浦島太郎をなぞらえてみたもの。詩曲とも今は亡き上田現。壮大な物語になっていますので一度じっくり歌詞を聴いてみて下さい。

The answer varies depending on whom you ask.

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20100728
本日のBGM: You can count on me (to do my part) / Van Morrison
※いつも現場教員に対して愛情溢れる厳しさをお示しになることで有名な某先生が、簡単な綴り字であると思われる、動詞varyの三単現を間違えていらしたので、さりげなくタイトルで指摘しておいたもの (でも、ここで種明かしするのは我ながら下衆ですね)。曲名では、ライティングという分野に関しては専門家に任せてよね、という意地もちょっと見せてみました。

Sparkle

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20100603
本日のBGM: ドリーミング・デイ (山下達郎 from Niagara Triangle)
英語の定義に関して、やっと磐崎弘貞先生の説くような英英辞典の活用ができた時の悦び、とその元となった「ひらめき」を大事にしようと言うことで、このタイトル。この言葉から思いつくと言えば達郎しかいないだろうということで、達郎を聴きながらこの日のBGMを探していたところsegmentからの連想で「三角形」を思いつき、ナイアガラからのこの1曲に。キーワードが出てくるまで、 “An elementary scientific and technical dictionary” をあちこち引いていました。

I’m proud of you. And you?

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20100602
本日のBGM: One of the few (Jimmy Webb)
※これはシブケンに言われて、自分も良いこと言ってたな、と後から気づかされたエントリー。自チームの選手は、私と2年間、ほぼマンツーマンでやってこれたと言うこと自体、文字通り「抜群」なわけですから (卒業生や、前任校で教えた生徒たち、そしてG大コーチ時代の選手は頷くところでしょう)、そのことに対して敬意を表してBGMを。エントリーのタイトルは中学校でも教わる、 “I’m fine, thank you. And you?” をもじって。想定される答えは “Yes”であっても、 “I’m proud of you.” と “I’m proud of myself.”の二種類あるところがミソ。答えて欲しいのはSelf-esteemのある後者の方ですけれどね。

「助さん」「格さん」

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20100522
本日のBGM: Life Is Sweet (Natalie Merchant)
※ 倫太郎さんのブログ『英語教育にもの申す』の教師の「格」に関わる記事に触発されて書いたエントリー。水戸黄門好きの私のフィルターを通したタイトル。元、10,000 Maniacsのナタリー・マーチャントの名曲の歌詞を思い出したのでYouTubeから素晴らしいライブ版でBGM。歌詞はこちらなどでどうぞ。(http://www.lyricsdepot.com/natalie-merchant/life-is-sweet.html)

最後の授業

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20100302
本日のBGM: Lesson number one (Marshall Crenshaw)
※久保野雅史先生の授業参観が二年越しで実現した時のことを書いたもの。当該年度の最後の授業だったので、タイトルに。一方、忌まわしい「なりすまし」事件について被害者でもある萩原先生から温かいお言葉を戴いたのでその紹介をしつつ、「卑劣な行為」を決して許さないという強い意志の表明で、BGMはタイトルと対照的なこの1曲に。歌詞にはこうあります。”I remember being told to be careful / That telling even one lie / Would surely lead to more problems / Of alarming dimensions / I wish I had paid attention // To lie is a violation and a shame // Don’t you know, to tell the truth is lesson number one?”
その後、今日まで、なりすましの主からは何の謝罪もありません。哀しいことです。

「それでも地球は廻る」

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20100110
本日のBGM: 17歳 (森高千里)
※ これは敬愛するkarishimaさんの所属する研究会を鹿児島に訪ねていった時の記事。この研究会が契機となり、山口県英語教育フォーラムへ柳瀬和明先生をお招きすることができましたので感謝感謝です。研究会の名前にあやかって記事のタイトルを、会の発足から積み重ねてきた年数に敬意を払って、私の大好きな森高が歌うこのバージョンでお祝いを。

来年1月末くらいに、50万アクセスに届こうかという感じです。ランキングなどにも繋げず、トラックバックも切ってから久しく、そうであれば加島祥造のようにひっそりと暮らしていれば良いものを、時折、思い切り吼えているブログです。吐き出した唾は自分に降りかかってくるのでしょう。万人に開かれているとは思いませんし、万人の目を啓こうといった志向もあまりありません。お読み頂ける方、そして時折厳しく優しく、メールを下さる方には本当に感謝しております。
今後ともこのようなスタンスで綴り続けることと思いますので、よろしくお付き合い下さい。
一日だけコメント欄を開放しますので、紅白に飽きたら一言お願いします。

本年最後のBGM: These are days (10,000 Maniacs)