急いで駆け抜ける冬の命

午前中に三者面談を一件。
お昼ご飯を食べて、本業の指示を生徒に与え、午後は職員会議。明日からの授業開始に備える。
調査書発行の申請を済ませ安心していたら、国体の県チームの強化方針案作成依頼が舞い込む。締め切りまでおよそ1週間少々。やるしかないでしょう。

職場に次々と書籍が届き、整理に追われる。
・加島祥造他編著 『研究社カタカナ英語辞典』 (研究社、1987年)

  • これは、普段から、授業でカタカナ語の活用を説いているが今ひとつ実効が上がらないので、いっそまとめておこうということで購入。カタカナ語から正しい英語に進んで、そこから基本語を取り出そうという目論見、魂胆、下心。

・F. J. Daniels 『英文を書くための辞書』 (北星堂、1969年)

  • Basic Englishを学ぶには必須だろうということで、以前はどの学校も書架にあったので、自分で持っている必要性を感じなかった辞書なのだが…。

・大塚高信編 『英語表現辞典 英語の語法・語彙編』 (研究社、1969年)

  • これは買い直し。古いというなかれ。

・Alan Warner, 1961. A Short Guide to English Style, Oxford

  • これは『現代英語教育講座』の中で、小沢準作氏が薦めていたので古書店で買い求めた。英語のノンネイティブ話者を想定して書かれているので、学ぶことが多かろうという期待から。

・『新クラウン和英辞典 第6版・革装』 (三省堂、1995年)

  • 第6版の革装が安かったので。コンディションの良いまま保存の予定。

・西尾孝『実戦英語イディオム活用辞典』 (日本英語教育協会、1987年)

  • 1980年代 (まで) の「受験英語」の実態を把握し、残しておく資料として。

休み中に買い求めた他の本も、一気呵成に読む。
・鬼塚幹彦 『大学入試・自由英作文のすべて』 (研究社)

  • むーん。多くは語りません。「ライティング」の指導に使えるのは “what” の活用のところくらいでしょうか。

・卯城祐司編著 『英語リーディングの科学』 (研究社)

  • 期待が大きかっただけに、評価は難しいですね。あくまでもリーディング理論の入門書であり、誤解の解消や、当たり前と思っていることの確認にはなっても、高校現場では困難校でも、進学校でも、現場の抱えている「悩み」の解決にはそれほど寄与しないのでは。リーディング理論を知ることで、「読めたつもり」の謎は解けるのかも知れませんが、では、「実は読めていなかった」という地点から、「ちゃんと読めた」というところに辿り着くプロセスにはどのような道筋がどれだけあるのか、そう問うところにこそ本当に「痒いところ」は存在するのではないかと思うのです。

本日帰宅途中で買い求めたのは、以下の書籍。
・茅ヶ崎方式英語会 『0からスタート再学習の英語・後編』 (2009年)

  • 前編に続いて、学級文庫入り。

・石原千秋 『読者はどこにいるのか』 (河出ブックス、2009年)

  • とりあえず、この人のは読んでおかないと批判もできないので。

・宮本輝編 『魂がふるえるとき 心に残る物語---日本文学秀作選』 (文春文庫、2004年)

  • 良い物語が読みたくなったので、信頼の置ける人の目利きに頼ろうと。

・みうらじゅん 『自分なくしの旅』 (幻冬舎、2009年)

  • これはファンとしてのつとめ。

・『クロワゼ 2010 winter vol. 37』 (新書館、2010年)

  • 別に私がバレエ習い始めたわけではないですよ。特集が「アン・ドゥオール」だったので、身体操作の基本や、どのようにそのための身体作りをするのかを学ぼうと。あと、バンクーバー五輪観戦ももっと楽しめるかも知れないしという色気。

夕飯はカレーライス。
家で漬けた辣韮が良い感じになってきた。
食後、少々微睡んで、その後少しだけ英語。

現任校では、以前、Evelyn Glennie の課で授業の終わりに見せたことがあるTEDのサイトだが、その時はダウンロードした動画だけを見せたのだった。このサイトの動画はやはり、Interactive Transcriptを使ってこそ真価が発揮されるだろうと思うので、現任校の設備では高2の教室でしか活用出来そうにないのが残念。まとまった長さのリスニングを鍛える材料として、今のところ、私はここが一番好きです。暇があれば、うろうろと。たとえば、こんなの。↓
http://www.ted.com/talks/eva_vertes_looks_to_the_future_of_medicine.html
最近は、このような、いわゆるサイエンスものをよく見ては、interactive transcriptで用語を確認している。こういうのがもっと普及して、教室で生徒一人一人がオンデマンドで繰り返し見られるようにすれば、ギミック満載のリスニング教材など存在価値はなくなるだろう。ハイレベルな生徒を前に、教材にお困りの先生方、このサイトを活用してみてはいかがでしょうか?
でも、このInteractive Transcriptの Poetry Reading版があったら、個人的にはちょっと困るけれどね。

本日のBGM: ディスカバリー (Live at Shinsaibashi Club Quatttro) / Flying Kids