Is everything different now?

本業初レース終了。予想どおり、出場チーム中最下位だったが、記念すべき初レースだったので、多くの気づきがあったと思う。
土曜日の配艇練習は、いつもの穏やかな水域とは異なり、風と雨で水面もうねる中、他チームの漕ぎを見て相当ショックを受けていたようだが、一夜明けると打って変わって快晴。このコンディションなら、少しは自分たちも漕げると踏んでいたのだろうが、いざレースとなると、緊張しまくりで、まったく漕ぎにならなかった模様。私は競漕委員も兼ねているので今日は判定のゴール地点でタイム計測。2xで出る生徒の一人は出艇が迫ると、

  • 先生はモーターで来ないんですか?

などと泣き言を漏らしていたが、4月に入学した1年生同士のレースでも、これだけの差が付いたことをきちんと受け止めて明日からの練習に励んで欲しいと思う。
夏休みからようやく1Xに乗り始めた生徒は予選と順位決定で30秒以上もタイム短縮だったので、レース後、

  • 1本目と2本目で30秒縮まってるんだから、もう一本余分に引いてきたら、あと更に30秒縮まるんじゃない?

と檄を飛ばしておきました。
今日は、市会議員の方とか、県の体育協会の方など関係者多数に加えて、地元紙の記者とカメラマンも。国体に向けての期待の高さを物語るレースだった。オールを積んで帰路。艇庫に先に寄って積み降ろし、学校で解散。少人数だと、スカルオールはマストホルダーで充分いけそうだ。
来月は全員1Xで6kmのタイムトライアル。週明けから、また地道にレベルアップを図ります。

  • 文を構成する語は内容語と機能語に大別されるが、文や文章の概要や要点に大きくかかわるのは内容語である。内容語を聴き取ることができるようになるのが第一段階である。名詞、形容詞、副詞、動詞などそれだけで意味が明瞭な内容語ははっきり発音されるので、これらの語が聞き取れることが大切である。/ 指導の一例としては、聞いたことを書き取り、どこが聞き取れ、どこが聞き取れなかったかをチェックする。聞き取れなかった語については、音声を繰り返し聞き、慣れた段階で文字を確認する。(第3章「音声の基本的事項の指導とその入り口」より (2) 文レベルの指導、ァ (p. 166) )

これは、平成4年 (1992年) 5月文部省発行の『高等学校外国語指導資料 英語を聞くこと及び話すことの指導 指導計画の作成と学習指導の工夫』(学校図書)の記述。前回の指導要領における指導資料である。
「オーラルコミュニケーション」というカタカナ科目が初めて指導要領に登場したこの時も日本の高校英語教育界は戦々恐々だったように思う。過去ログでも、アルクが当時出していた『英語教育事典』に言及したことがある(http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20050401)が、試行錯誤した挙げ句に何が成果として残ったか?現行の指導要領は、なかなか効果の上がらない「オーラルコミュニケーションA, B, C」の現場の指導を改善し、よりよい指導法を浸透普及させるために作られたものであったのではないかと思う。そして、現行の「オーラル I, II」の指導でも埒があかないので、「コミュニケーション英語」の登場となる、という流れなのだと思われる。
では、ここに引いた指導法は「15年前には良しとされたが、今では使い物にならない」ものなのだろうか?高等学校外国語指導資料作成協力者名簿には、

  • 相澤俊行、石橋英喜、靜哲人、鈴木千春、三上正弘、渡辺信治

といった当時の高校現場で活躍していた英語教員の名前が見られる。この方たちの今の声を聞いてみたいものである。

フィギュアスケート今季の開幕と言えるグランプリ米国大会を見る。男子は、高橋大輔がフリーで2回の転倒ながらも逃げ切り優勝。高橋のストレートラインステップをスーパースローで何回か流し、試聴者に対して技術的な解説を加えるとしたら、何と比較すればよいだろうか?かつての日本人男子選手との比較か?現在の世界王者との比較か?ルール改正で、技術点の採点基準が大幅に変わったわけだが、プルシェンコ(ソルトレーク五輪銀メダリスト、トリノ五輪覇者)との比較でもして、このような部分を演技の前にでも整理しておいてくれないと、採点競技を見ている一般視聴者は、なぜ、2回転んだ高橋が優勝なのかが今ひとつわからないのではないか?
女子SPでは、相変わらず、荒川静香―安藤美希の「人」エピソードを取り上げ演出することに躍起。せっかくスタジオで佐野稔が安藤の演技に対して、「トリプル・フリップ」を絶賛していたのに、その部分の技術的解説が全くないのだ。今日の実況解説は佐藤有香だろうか?「回転不足」しか言わないのでは、かつての世界女王の称号が泣く。

  • 一般の視聴者は、技術解説が聞きたいのではなく、美しい演技を楽しみたいのだ。

などというのであれば、トリノ五輪での安藤の失敗演技を何回も流す演出を一刻も早く止めるべきだろう。選手は素晴らしい技術、体力の裏付けがあって初めて、自信を持って美しい演技でファンを楽しませることができるのだと信ずる。試合本番の番組の中で技術解説ができないのであれば、放映権を持つ局のスポーツニュースバラエティで3分なり5分なり時間を取って、お茶の間への浸透を図ってみてはどうか。

中間試験の採点と、不振だった生徒に対する個別の課題を作成し、夜が明けそうな勢いである。

本日のBGM: Everybody Plays The Fool (Aaron Neville)