「事件は会議室で起きてるんじゃない、寝ているんだ!」

高3ライティングは、topic ladderのchain writing。じっくりとprocedureを練り上げたので、先にやった方のクラスに比べれば混乱は少ない。自己評価もまずまず。「高3にふさわしい英語表現」を求めて、Glossaryや資料の英文を読み込む必然性、読者とのギャップを埋め説得力を持たせるためにトゥールミン・モデルで示されるような「盤石の論理」を固める必然性の双方に気付く生徒が増えてくれば今回の課題は達成されたも同然。来週は、ladderを見直してドラフトへ。木曜日が祝日でつぶれるので、ちょっと厳しい日程。
高2はコンピュータ室を予約したので、サマリーのチェックと清書。私のチェックが済んだグループは、各パートごとに、チャンク/センスグループで改行しセンタリングした状態でプリントアウトし、1部を私に提出。残りはメンバー分打ち出して、ペアで定番の対面音読リピーティング。暗誦まで。サマリーのチェックの段階で「行列の出来る相談所」という感じに。
気温気圧とも下がり、体調が崩れそうなので早めに「麻黄湯」。
帰宅後、前回提出した原稿の修正。ちょっと一息、という間もなく、別件で資料作成し、送付。詳細が分かればこちらでも報告します。

教育基本法改正案衆院通過。民意はどこに?民主党の代表が新橋かどこかで演説をしていたようだが、野党が抑止力・対抗勢力としていかに当てにならないかがはっきりしたのではないか。
100時間以上を審議に費やしたから、もう採決?ふざけるのも大概にしろといいたい。現場教師は、日々、教育活動に何時間費やしていると思っているんだ。

新政権の目玉である教育改革では、英国の教育政策をモデルとしている部分があるようなのだが、英国の教育改革はナショナルカリキュラムの導入以降、どのような負の財産を残したかも併せてリサーチし、報告してくれなければ困るのだ。次の本をお読みになった方はどのくらいいるだろうか?

John Cosgrove (2000), Breakdown: The facts about stress in teaching , Routledge Falmer

ナショナルカリキュラム導入以降の英国の教師たちは、全国的なInspectionに対応することを余儀なくされ、成果を報告するための夥しいpaperworkを課され疲弊してしまっている。定年前の退職者の激増。ストレスによる休職・離職など、この本ではその様子がリアルに描かれている。教育現場で日々奮闘している教師ではなく、日本の教育改革を推進する方たちこそ、こういう本を読まなければならないのだ。英語で書いてあるから読めない、というのなら、私が翻訳するから出版社にかけあって下さい。(アマゾンでは「なか見!検索」で目次とさわりだけ見られますので是非!!)

本日のBGM: If I should fall from grace with god (The Pogues)