昨日は大江千里、明日は紺野美沙子

NHK総合『プロフェッショナル・仕事の流儀』に田尻悟郎先生出演。英語教師にはもう説明の要はないだろうけれど、今回の総合チャンネル出演ということで、公立の英語教師にこんなに素晴らしい人がいるのだ、と世間での反響が高まるといいなぁ。
収録の最後が7月14日ということを知る。その翌日が博多でのイベントへのゲスト参加だったのだ。激務の間隙を縫って二次会までおつきあい下さって、本当に頭が下がる。
今日の放送が午後10時からの45分間なのに、その間に、「田尻悟郎」で検索して、このブログを訪れている人っていうのはどういう人なんだろう?不思議。
授業の方は、今日は高三ライティングのみの(少なくとも私にとっては)幸せな日。昨日「表現ノート」のシェアリングをしたクラスは、今日は英語俳句の導入。

  1. What is haiku? Describe it in English. と問い、定義を英語で考えさせる。まあ、うまく言えない生徒が多い。
  2. では、どのような質問を立てれば、定義をうまく引き出せるか、英語の質問をできるだけ沢山考えさせる。Is that something to eat? という核心からの距離が遠い例を挙げて、どのように絞り込んでいくかを考えてもらう。
  3. 各列でアイデアを出し合い、代表者が黒板に質問を書いていく。Is it a poem?などというあまりに芸のないもの、Where does this culture from?などと動詞の抜けてしまうもの、など不適切・不十分な質問例にもレベルはいろいろ。When was it born? Are there any rules to make it?などは良い質問。Can I make one?という質問は単独では機能しないことなどを指摘。
  4. クラス全員で一つ一つ質問に答えていく中で、質問の修正・訂正も行い、コーラスで答えをリピート。
  5. 物事に貼る、よりgeneral なラベルと個別のラベルを考えさせ、カテゴリーの階層性に気づかせる。

というようなwarm upを行い、ワークシートでシラブルの確認。
残りの時間は、昨年までの作品を回し読み。完成作品のイメージを持ってもらう。
というような流れで終了。来週は実作。どうなることやら。
高2の授業はなかったのだが、留学から復学した生徒が「英詩…」の企画で暗唱する作品紹介シートを提出してきた。最後の、取り組んでみての感想・発見の欄を見ると「特になし」だと。教師の望む回答を先回りして書く生徒も気に入らないけれど、「特になし」って簡単に書ける感性を揺すぶらないといけないだろう。ビデオ収録の時に「技」に走っていたら、少し泣かせてあげようっと。いよいよ収録順を決め、月曜から。
仕事一段落の後、提出された「表現ノート」を眺めていたら、ある生徒が、1学期分のノートに私がつけたコメントについて、全て一つ一つ調べて、コロケーションを分類して一覧の形で整理していた。マニュアル通りではない、自分にしかわからない価値のある活動。できそうでできないことだけに、ちょっと感動しました。
滝クリ見て寝ます。

今日のBGM: ハンバート ハンバート『道はつづく』(2006年)