Here comes Rhymin' Simon!

今週はまた高校入試(帰国子女入試)があるため、明日の授業はお休み。
今日は、いよいよ「英詩の朗読と韻律」についてのお勉強。
語ピッチアクセントが原則といわれる日本語母語話者にとって、「(格)律」は難題なのだろうと思う。Scansionに関しては私も未だによく分からない。今日は、俳句の朗読(女優の壇ふみさんが詠んでいます)と百人一首の朗読(日本かるた院本院理事長の鈴山葵さんが詠んでいます)を聴いて、日本の伝統的な詩歌の朗読との違いを意識してもらった。百人一首をやったことのない生徒も数人いてビックリした。(内心、英詩朗読どころの騒ぎではない。)
視聴覚室の確保できたクラスでは、Oliver!の "Food, Glorious Food"を聞いて、短母音でもリズムを作るために長く読まれる(歌われる)部分に注目。一方が語句ともう一方が語での韻の部分を指摘してから、「韻」にとらわれすぎないことの重要性を指摘。
When you are to write a poem / Remember there is no right poem / All you can do is ride on your rhythm / Never tell lies to make up a rhyme
という自作の4行を示して警鐘を鳴らしておいた。
その後、『今を生きる』の冒頭に近い部分で、Toddが自分の中の詩人に気が付くという、感度的なシーンを聞き取ってもらった。何度見ても良いシーンだと思う。
もう片方のクラスでは、韻律の概論を行った後はacrosticのシェアリング。なかなか意欲的な作品も出来上がってきているようだ。
帰宅してから、締め切りの迫っていた本業のレポートA4で2枚x5本を3時間で一気に書き上げて一息。二人の強力な助っ人がありなんとか完成した。感謝。
その後、rhyming dictionaryとミュージシャン志望者が歌詞を書く際に韻を学ぶワークブック (Pat Pattison (1991), Songwriting: Essential Guide to Rhyming--- a step-by-step guide to better rhyming and lyrics, Berklee Press, Boston) を少し読み返して、既に作成してあるFTCのレジュメのうち母音、子音を含め音そのものの響きのイメージに少し揺すぶりをかけてみた。このソングライティングの本は意外に面白いので、詩というよりは歌詞に興味のある方に一読を勧めます。
今回の資料づくり、授業準備でいろいろな音声教材を聞いてみたのだが、俳優・声優などプロのものと比較するとどうしても中学校・高校の検定教科書の朗読者の音声のクオリティが低く聞こえてしまう。実際に授業をする日本人教師の音声はなおさらということになるのだろうか?自らの戒めとして、音声向上に努めたい。
先日のブログでもさんざん指摘してきた、いわゆる自由英作文の出題内容と使用語数に関して、今年の立命館の出題をよーく考えてみて欲しい。この出題ではいったい意見をどのように述べることを求めているのか?

  • レストランでの喫煙について、あなたの意見を述べなさい。(60語以内、ただし50語以上が望ましい)

明日は履歴書と職務経歴書書きに励もうと思う。著書と監修が増えた分、少しは書く内容がふくらんだかなと思う。