Go acrostic!

高2英語教科書Lesson 10の内容に入る。
Lesson 10で出てくるキーワードをコロケーションの形で日英・英日と暗記できるようにしたワークシート。口慣らしと若干の解説をして、ペアで出題して練習。日本語の意味でつまずいたのが「疑問を払拭する」の「払拭」。「払」はどういう意味で「拭」はどういう意味かを説明できないものが意外に多かった。英語の読みに戸惑った生徒が多かった語が、specifically, diseases, lengthen。このクラスはやはり母音、有声音が弱い。調音点自体は正確でも「ふにゃふにゃ」「ペナペナ」した感じの音になりがち。もっともそれが詩の「朗読」をやろうと思ったきっかけの一つでもあるのだが。残り時間で、acrosticを導入。グループ内での担当を決めた。Acrosticを今までに作ったことがある生徒が何人かいて、帰国子女の多いクラスならではなのかなと思った。
FTCの発表に向け、資料を整理。「声に出して読みたい…」の流れに便乗したと思われるのは癪なのだが、名句名言朗読の教材などから該当しそうなものを集めてみた。『英語達人読本』(中央公論新社)のピーター・バラカン氏の朗読が意外に聴きやすくてびっくりした。朗読、と簡単に言うけれども、必ずしも「朗々」としている必要はないという良いモデルになるだろうか。CD付属が特徴のマクミランの副読本で1600語レベルで "Oliver Twist" があったのでretoldの内容と音読を確認した。音読は及第点、retoldされた英文は微妙。英語としては非常に分かりやすくなっているが、全編通して、内容を切りつめすぎ・圧縮しすぎという感じ。各章の冒頭を簡単なあらすじにして、盛り上がる部分を余り端折らずに集中的に載せればもっと印象が変わる気がする。各駅停車で進めないのなら、快速や急行くらいで、大まかに進む中で緩急をつければよいのだ。全編を平均的に速く進むのは余り賢明ではない気がする。英詩の韻律についてはいろいろ資料をひっくり返してみたが、結局のところ、石井正之助「英語の韻律法」(1965年)『英語の発音 現代英語教育講座 4』(研究社)が一番分かりやすいということなのか。この書の発行から40年、概論書でこれよりもいいものは本当にないのだろうか?清水英之著『英詩朗読の研究』(1996年;近代文藝社)は比較的新しいものなのだが、音声に関わる概説は50ページ足らずでいかんせん小さくまとまってしまっている。今週は明日の授業で一段落になってしまうので、音読から朗読へと移行するとっかかりまではやっておきたい。