Opportunities are like sunrises -

前回のブログ (12月13日) のタイトルは、米国の著述家(小説家、編集者、教育者)であった、William Arthur Ward (1921-1994) の、

The mediocre teacher tells.
The good teacher explains.
The superior teacher demonstrates.
The great teacher inspires.

という言葉の最後の1文をもじったものです。
いろいろなところで引用されるこの言葉ですが、最初の「凡庸な教師」の下りは省略されることが多いようです。ただ、このtellという動詞に「おしゃべりする」という訳語をつけているものを見かけたことがありますが、ちょっと首肯しがたいものがあります。対比されている他の動詞としっかりとコントラストを出せるような訳語を望みたいものです。
他にも、次のような言葉が、Wardのものだと言われています。

  • When we seek to discover the best in others, somehow we bring out the best in ourselves.
  • We can throw stones, complain about them, stumble on them, climb over them or build with them.
  • We can learn much from wise words, little from wisecracks, and less from wise guys.
  • To make mistakes is human; to stumble is commonplace; to be able to laugh at yourself is maturity.

レトリックを学び、作文の練習をするには格好の素材だと思っています。
コミュニケーション能力も大事でしょうが、心に響かない言葉のやりとりに堕してしまっては本末転倒です。Focus on Formを標榜する人たちの中には、体系だったシラバスや具体的な教科書を示すこと無しにlanguage awarenessやnoticingが重要であるという人がいますが、コミュニケーション活動の中でいつ起きるか分からない「気づき」を待つよりは、たとえば、きょう取り上げたWardなどの言葉を「学ぶ」方が私には重要に思えるのです。
お気づきの人もいるかもしれませんが、きょうのタイトルもWardのものといわれています。ただし続きがあります。
if you wait too long, you miss them.