Non-native writers?

高2はグループプレゼンテーション原稿提出。例によって、締め切り超過グループが。去年の3年生では、1グループ散々準備してきたディスカッションをさせてもらえなかった(私がさせなかったわけですが)例もあるので提出期日から逆算してグループで準備し、完成させるよう厳しく指導する予定。原稿で気になったのが、具体例のまとめ方。For example, は誰でも書けるわけだが、「どんな主題を具体化して示しているのか?」が本当にわかっていないものが散見。そうすると、Specificな事例・記述に入った後、本題・主題に戻ってこられずに終わってしまい、入り口と出口がずれてしまう結果に。習熟度の一番高いクラスで、高2のこの時期にできていないと厳しいなあ。中高のReading Comprehensionが概要把握で終わっていること、Authenticな英文の投げ込み教材が新聞などjournalisticな英文に偏っていることなどが原因にあるのではないかと睨んではいるのだが、サマリーをしてCohesionを検討する価値のある英文がそれほど教科書には多くないので、どう補っていくか。Skillや語彙を身につけていくことと、素材・対象のテーマ・主題との両立は難しい。5月の歌はDesperadoが一段落。コメントを見ると、訳詞例で初めて気が付く『対比』も多いようだ。
高3ライティングは「ホームステイ」の自己アピール文提出。host familyの設定の中では、Richard & Linda Thompson家が大人気。今度音楽かけてあげようかなあ…などと、いっていられない状況も。アイデアジェネレーションから始めてプロセスアプローチ的タスクを積み上げ、計3時間近く費やして、モデルパラグラフもコピーして準備しているのに、100語に満たない稚拙な文章もある。PCやワープロの操作に慣れていないという問題だけではないことは明らか。授業のタスクがどう連関しているか、という「気づき」がないことには肝心のスキルが身につかない。どうunlearnさせ、こちらのねらいを徹底させるかが問題だなあ。「どの言語においてもnative speakersは存在するが、native writersは存在しない。Writingはどの言語においても『学ぶ』ものなのです。」