年の功より亀の甲 あるいはカメラトーク

明日2月25日は、国公立大の個別試験前期日程。

落ち着くもよし、瀬戸際まで足掻くもよし。

  • 若いうちは若さに捉まれ。

と言うじゃないですか。ここまできたら、全ては必然。
いつも通り、と思うと緊張が増したりするものなので、「その時通り」でいいんですよ。
前夜に眠れない時でも、目を閉じて横になっているだけでも随分違うらしいです。

前回の記事で提示した「レクチャーもどき」のサマリーとスクリプトを公開します。
まだ、レクチャーを聞いていない、という方は、まずはそちらを聞いてから、続きをお読み下さい。

tmrowing.hatenablog.com

Summary – Text

The lecture explores the parallel challenges of isolation faced by the Galapagos Islands and Japan, despite their vastly different contexts. Japan's technological prowess, akin to the Galapagos' ecological uniqueness, is threatened by "Galapagosization," where domestic-focused technology fails to compete globally. To combat this, Japan must embrace diversity, drawing parallels with successful sports teams, to foster innovation in technology while preserving its cultural identity.

Summary – Table

Lecture script

今一つTED Talk に寄せ切れませんでしたが、お楽しみいただけたでしょうか。


さて、
ツイッターの英語ニュース詳解から。ちょっと気になった語法を。


cuspは本来は「異なる期間の境目; 変化の先(端)」の意味で、adulthoodとかchange などの名詞を伴う on the cusp of に動名詞が続く例。
「まさに…しようとしている;今にも…するところ」。
ニュース英語では時々見ますが日常会話ではどうなんですかね?
on the verge [brink / edge] of の類推?

名詞cuspは、過去ツイでも取り上げていました。10ヶ月ほど前ですね。
私は星占術は疎いので、この「宮」の話しというのもよくは分っていません。

(be) on the cusp of …「…への変わり目・境目にある・いる」「今まさに…にならんとする」。cusp は「先端;尖端」「境目;境界の間」。占星術由来というのは私には理解不能。
India’s populationでの「国名+アポストロフィ+s+名詞」を確認。
第一文のasは前置詞、第二文のasは様態を表す接続詞。

ということで、検索タイム!

3枚目に注目。英の検索結果を、全体、米の結果と比較されたし。
4枚目は類語・関連語で、verge / brink / edge / pointとの比較。

全体概況。比較的近年になってから、この -ingを取る用法がみられることがわかる。

AmE

BrE ではlosing以外はヒットしなかった。

vergeなど他の名詞との比較では、ほぼ低空飛行。頻度だけでみれば圧倒的な差がある。

以下、COCA系の検索結果。

NOW で類語検索

NOWでcuspのみ。


GLOWBEでcusp

COCAでcusp

TVでcusp

ニュース英語に限らず、2000年代以降では (be) on the cusp of に動名詞が続く例が増え、その際の動詞も拡がっていることがわかります。


まだまだ誤用の域を出ないとは思うのですが、今や、次のような使われ方も現れていますので。要観察。

この表現のbrink の代わり(?)に、the blink of an eyeからの類推なのか、完全に思い違いしているのかon the blink of というフレーズをソーシャルメディアでは時折眼にすることがあります。
Wisdom英和の extinctionの例文も「?」が浮かびます。

語法研究が好きな方は、一次資料を精査したら面白そうですね。
何か、あらたな言語事実が分かったら教えて下さい。

本日はこの辺で。

本日のBGM: Knife Edge Caress (Flipper’s Guitar)

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