知識と智慧と不易と流行

またしても、自分が若い頃からインスパイアされてきたアーチストの訃報を受けての心身の不調と折り合いをつけながら始まった新年度。
始まったばかりだと思っていたのに、もう連休直前。

春休み中の「文字指導/handwriting指導法」関連のセミナー初級&中級編を無事終えられたのは良かったと思います。皆さんの新年度への準備に貢献できていれば何よりです。

そして、「物書堂」さんの春のアプリ辞書セールに合わせた「辞書活用法」のセミナーも好評のうちに終了しました。
既にnoteで公開済みの「マガジン」をテキストととしていますが、やはり画面越しであれ「実演」で見られる効果は大きいのではないかと。
最近は結構いろんなところで「アプリ辞書」活用法の情報が得られるかと思いますが、一味違う使い方を紹介&詳解できたと自負しています。フル活用して下さい。
既に、受講者からのフィードバックをいただいていますので、こちらで匿名で紹介します。

「英語辞書の明日はどっちだ!辞書活用法」

先生のTwitter上での「思わせぶり」な(と「読解力」に欠ける私には思われた)文言の真意/詳細が伺え、納得することしきりでした。
今日も沢山の辞書が紹介されました。手持ちのものも多かったのですが、未見のものもいくつもありましたので、少々心が揺れ動いているところです。
松井先生の紹介される本は、財布の許す限り、そして入手が可能な限り、購ってきましたが、高い買い物だと思ったことはありません。
また、財布が軽くなりそうな予感が…。

今日のお話の中で、個人的に最も有り難いと思ったのは、物書堂の辞書アプリの使い方(多様な検索方法など)です。
IT音痴の身ではありますが、これまでただ単に一般の電子辞書のようにしか使っていなかったことを、勿体無いと思い、また恥ずかしいと思いました。
教えていただいた(私にとっては極めて画期的な)使い方で、世界が大きく広がりそうです。

ありがとうございました。

※セミナーご受講ありがとうございます。 「物書堂」のアプリ辞書で「英語」に限っていえば、今回ご紹介したiPadでの活用法は極めて有益だろう、と思います。紙と活字の辞書でも電子辞書でも得られない情報への最短アクセスは一度手にしたら元には戻れない気がしています。

別な方から。

本日はありがとうございました。
iPadの機能としては知っていましたが、
2画面で2冊を見比べることができるとは思っていませんでした。
iPadで物書堂は1年ほど使っていますが、今後かなり使い方が変わるかもしれません。

また、前半部ではレイアウトの話が興味深かったです。
右不揃いでは確かに読みやすさが大きく違いました。
twitterを時々拝見しており、フォントに関する発信をされていることは存じておりますが、
それに通じるところがあると感じました。
今回のセミナーでこのような観点からお話が聞けるとは思わず、予想外の収穫でした。

最後に、重ねて本日はありがとうございました。

※今回のセミナーで取り上げたWorld Book Dictionaryのフォントとレイアウトに関しては、大昔の1994年に三省堂さんの『ぶっくれっと』に寄せた拙稿でも指摘していたことでもあります。
そこからだとそろそろ30年ですね。



この当時の拙稿では、日本の学習英和辞典の年表を出版社ごとに整理して提示していましたが、この機会に、その語の約30年も含めたものを作ってみました。
暫定版でまだ完成ではないので、ご利用はご自身の責任でお願いします。

コウビルドの第10版も販売されたようですので、こちらのマガジンにも収録の「トリセツ」の更新も予定しています。

note.com

noteでの過去記事に関しては、大幅な改訂で全く別物だと「私が」判断した場合には、旧版を削除し、新たな記事として公開しています。この場合には、旧版をお持ちの方で改訂版が欲しい方も、新たに購入していただくことになります。
一方、加筆修正で部分改訂のような場合には、同じ記事の更新版として提供しています。この場合には旧版を既に購入した方は、再ダウンロードすれば新たなファイルを入手できるように設定しています。「note公式」を通じて、お買い求めの際に登録していたメールアドレス等に、記事が更新されましたよ、という通知が行く設定になっているはずです。

これらの記事やマガジンは、あくまでも、私が普段の英語指導で使っている、英語学習や指導・評価で有益だと実証済みのものを、私が直接教えられない学習者や、私がこれまで、または今現在、英語指導でチームを組んで指導法を共有していない方にも届けられるように、公開記事やマガジンで提供しているものだということを、ご理解いただきたいと思います。

直近のセミナーとしては、連休最後の5月7日(日)に「教材研究の楽屋裏」をまた開催します。
2021年の夏に開催したもののアップデート版だと思ってください。ICTやAI利用も進化が著しく、教材も改訂されたりと、あらたな情報も盛り込んで濃密な2時間をご用意します。
詳しくはこちらを。

英作文からライティングへ:教材研究の楽屋裏
passmarket.yahoo.co.jp

チケットは「無料」で、セミナー後に、受講者それぞれが価値を評価して「お代」をサポートしていただくという試みです。

  • 「なんだよ、この内容じゃ、金払うまでもなかったな」

という方はタダでいいというセミナーですので、「そこんところよろしく!」というわけです。

本日はこの辺りで。

本日のBGM: Outdated and Antiquated (Ron Sexsmith)