トクマルシューゴは村松邦男に声が似ている

中国連盟合宿終了しました。
6月の全日本ジュニア選考会に備えて恒例となった地元水域での開催。例年に比して水位が低いため、2000mではなく、約1800mでのトライアルとなりました。
Oコーチによる金曜午後乗艇練習での個別指導を経て、土曜日午前にトライアル2発。午後はエルゴによる身体の使い方の個人指導を受けてから水上での個別練習。その反省評価を踏まえて翌日曜日の午前にトライアル2発。初日のアベレージタイムを考慮して組み合わせを決定。一本目のタイムの良いところは繰り上げての並べ。センターブイ一本を挟んでの併漕ということで、初日は大きく外に膨らむ選手もいたが、二日目はOコーチの指導により技術が改善したこともあり、皆、かなり攻めることが出来ていたのではないかと思う。
中国大会予選と重なった地域からは参加はなかったので、男子はジュニアの選考会に出場する選手5人プラス、県のシングルスカルチャンピオン、もしくはそれと同等の漕力があると県の推薦があるもの、という条件で2名が加わり7名でのトライアル。女子は11名。
自チームの選手は初日のアベレージが4位。二日目も4位。二日間のトータルのアベレージだと3位。参加選手中、もっともエルゴの回らない彼なりに成長を窺わせる位置づけで終了。
Oコーチを新幹線まで送って行く車中で、

  • レースの後半でも随分踏ん張りが利くようになってきた。今回のように、普段のトレーニングから加速を緩ませることなく漕いでいれば、必ず強くなる。

と激励のことばをいただき感激。G大コーチ時代から、もう何年お世話になっているか分からないが、今回の指導を見て、ロウイングの本質を追求するOコーチの進化は止まらないという印象を強くした。
そうそう、日曜日には、母校G大は戸田で「五大学レガッタ」。
対校エイトは、8年ぶりの優勝。お祝いメールを入れてから、余りの疲れに今日は早めに寝ようかとベッドに横たわった時に、国際電話。
委内瑞拉にいる元監督のY氏からでした。Y氏とM氏と私3人でのトロイカ体制が軌道に乗った、8年前の優勝メンバーの多くが、今、監督やコーチとして関わってくれていることをしみじみと。この対校戦でエイトは解体となるG大は2年生漕手を4人乗せての優勝とのこと。選手の健闘はもちろんだが、それを支えてくれた若手のスタッフをひとまず労いたい。
カメラマンのT氏の手によるゴール直後の写真を見て感慨もひとしお。皆、自分のいる場所でベストを尽くし、ベストを越えて下さい。
明けて、月曜日は飛び石の授業3コマ。
1時間目の空き時間に、中国大会の諸手続を済ませに銀行と郵便局まで。
2限の進学クラス1年生は、「四角化で視覚化」のthink-aloud実演。中学レベルの簡単な言語材料でも完璧な自動化に至るまで、しつこく丁寧に。なぜ「音読」なのか、が実感できるまで続けて下さい。
4限は進学クラス高2のライティング。短文での頭出しが出来るようになったら、日本語と英語の発想の差異に着目して、いったんは理屈で処理する事も大切。名詞の可算不可算は今まで散々取り上げてきたけれど、比較での形容詞の活用と「よりも」という日本語の用法に関して適切な理解がされているとは言い難いので「明示的」に指導。さらには、「最上級」は文字通り「クラス」なので、

  • 日本語の感覚では「世界最大級の…」で表されるものが英語では複数あっても違和感なく処理できるが、「世界最高速の…」といわれた時、その「クラス」の構成メンバーが英語では複数いても違和感なく扱えるかどうかは慣れだけでは心許ない。どこかできっちり押さえておかなければ。

という指導。1秒での頭出しも、理屈での後出しじゃんけんのどちらもまだまだ取り組みが甘い、ということですね。最後は個人課題にして終了。
夏を思わせる陽気の中で迎えた6限は普通科3年の再入門講座。まるまる1週間空いたので、前時の復習を15分。残りで「助動詞その2」。”will” の肝です。ワークシートに意図的にとってある余白に、辞書を引いて例文を補充し、疑問文・否定文の操作をしたところで終了。今回、説明で使用した例文で、

  • 後でかけ直します。I’ll call you back later. 

というものがあります。「できる」人たちは、「その時、その場での意志決定のwill」という具合に簡単にカテゴライズして違和感なく先に進めるのでしょうが、教室の真実の前では、「backが動詞じゃないのか?」、「『あなたの方に戻って』という意味になるんだったら、youを並べる位置はbackの後じゃないのか?」などなど、「助動詞と心的態度」などという教師が頭の中の絵に描いた餅を食べさせるところにはなかなか辿り着きません。

  • 言語材料をとことん制限して、「導入」に重きを置いた中学英語の指導技術を、高校の教師も一通り学んでおく必要がある。

というアドバイスは、こういうときに「腑に落ちる」のだと思います。

本業は本日オフなので、定時に学校を出て帰宅。
夕飯は、狐鰈の塩焼き (島根県・浜田産) をメインに妻と軽く晩酌。
五大学エイト優勝に心の中で乾杯。

本日の晩酌: 常きげん・山廃純米吟醸・無濾過生原酒 (石川県)
本日のBGM: Sunrise Twist (村松邦男)