イスタンブールでも、モンテカルロでもなく…

高2英語Gと、高1オーラルで、自分の持ちコマのテストは終了。
高2の英語Gは『P単』と基本動詞のコロケーション。『P単』もヒント無しでの日→英完全解答だと、ボロボロの者が多い。もう一方の範囲が限られた基本動詞のコロケーションの正答率と比べると、いかに学習のネタ、学習方法の引き出しが貧弱かが露呈する。ヒントがあれば8割出来ると入っても、そんな英語力では会話も作文も出来はしない。読解は出来るだろう、などと思っているから、模擬試験程度の初見の英文であたふたするのである。とはいえ、現時点で出来ていない者をどうしたものか。5月から、これだけ授業でも時間を割き、夏休みまで使って扱ってきた『P単』で撃沈している者は、テストあけから『銅メダルコース』に突入する1年生に早晩抜かれるだろうな。高2レベルでのインプットが出来るような「読解」素材を扱いたいがために、語彙力から手をつけているので、これは致し方ない。「暗記物」だと思っているからいつまでたっても語彙が充実しないのです。学習方法って言うのは能力でも人格でもなくて習慣であり性格だから、作って変えていくのも自分なのですよ。慣れ親しんだ自分をうまく脱皮することです。
高1オーラルはディクテーションも含めてまあまあの出来。アウトプットを課すことで初めて、文法学習・語彙学習のレディネスが整うのだと思う。これでやっと文法・語法の込み入った所にも焦点を当てられる。
上履きのソールが柔らかすぎ安定しないのでインソールを物色にSports Depoまで。Shock Doctorは高いので、次善の選択肢で購入。ついでにいくつか靴の試し履き。バンドの切れてしまった気圧計・風速計付き腕時計の代わりとなるものがあるかとCASIOやPolarなどを手に取る。店頭在庫のないSuntoのものはネットで検索して確認してくれた。良く気のつく店員さんだ。今日は買わずに帰ってきて申し訳ない。でもまた来ますから。
書店では、

  • 川喜多愛郎『生物と無生物の間 --- ウイルスの話 ---』(岩波新書)

が復刊と言うことで出ていたので購入。初版は1956年である。ちなみに、著者名は「かわきたよしお」と読む。
その他にはちくま文庫、ちくま新書と、岩波現代文庫。学級文庫行きが前提ではある。
『新潮45』(新潮社)の11月号を立ち読みしていたら、ヒクソン・グレイシーの寄稿があるので購入。
内田樹の「呪いの時代」は学級通信で触れることにする。
夕食は小エビと蓮根のパスタ、ペペロンチーノ風。
小エビの出汁が利いて絶妙の味付け。これは!とひらめいて、とっておきの日本酒を合わせてみた。雄町の柔らかさ、無濾過によるほのかな酸味を覆うような甘みなど、大満足。YK35ではこうはいくまいて。今回の酒を仕入れたお店は、地元の酒蔵も手厚く扱う極めて良心的な品揃え。以前、この蔵の梅酒が(世間でも)大人気で店頭を賑わしていた時に、「梅酒はいいから、この蔵の日本酒そのものは扱っていないんですか?」とないのがわかっていて問い合わせをした嫌な客が私でした。暫く振りに訪れたら、日本酒もきちんと扱っていて、これがまた大人気。無濾過だけでなく、純米の山廃(燗酒に最適!)も完売に近い状態でした。今シーズンはもう入荷がないと言うことなので、日本酒ファン、雄町ファンは店頭在庫のあるうちに急げ!(店の詳細などお知りになりたい方はメールを!)
20代後半から日本酒の魅力に取り憑かれ、尿路結石まで煩った私ですが、初めはやっぱり「きれいな」酒に惹かれたわけでして、試飲して気に入った「満寿泉」(富山)の大吟生酒の一升を買ってきたのにあまりに旨いので独りで2時間で呑んでしまったり、独身時代をいいことに、冷蔵庫の仕切棚を全部取り払って、一升瓶が縦に入るようにして、東北泉(山形)、「歓の泉」(岡山)、「諏訪泉」(鳥取)の泉ちゃんシリーズ、「正雪」「磯自慢」「志太泉」「満寿一」の静岡シリーズ、などお気に入りの地酒をテーマを勝手に決めて囲っておりました。その後、「勝駒」(富山)、「渡舟」(茨城)、「秋鹿」(大阪)、「竹鶴」(広島)などの旨みのある酒へと嗜好も変わっていきました。まあ、道楽三昧ですね。「英薫」(京都)や「笑」(鳥取)、そして「梅の宿・無濾過」(奈良)、「松の司」(滋賀)などを好むようになったのは90年代の終わり頃から。NRAの琵琶湖でのオフミの帰りに、錦市場の津之喜商店で正月用の酒を買うようになってからでした。最近では、楽しく語らい、料理を味わって飲めればいいので「呉春」(大阪)のように、料理の邪魔をしない、飽きない酒を探しております。
そんなわけで、思い出の酒をグラスに本日はこれまで…。
本日の晩酌:梅の宿・unfiltered sake・純米吟醸・備前雄町
本日のBGM: 迷い道(庄野真代/Reminiscence)