第8回山口県英語教育フォーラム (2015/11/14)
おかげさまで60名弱の参加を得て終了しました。亘理陽一先生、寺沢拓敬先生、スタッフ、参加者の皆さん、本当にありがとうございました。最後のセッションはちょっとウルウル来ました。
フォーラム本編の振り返りはもう少し落ち着いてから書こうと思いますが、フォーラム終了後の懇親会でリクエストがありましたので、私が用意した日本酒をこちらで紹介しておきます。
事前に「日本酒の奥の深さの一端をお見せしますよ」と言ってありましたが、このプレゼンの順序にも意味がありますので、その辺りも噛みしめていただけると幸せます。
懇親会用・日本酒リスト
Selected by tmrowing
基本は「オマチスト」ですので、「雄町米」で醸した酒が並びます。同じ「酒米」で醸してもそれぞれ味わいは異なります。嬉しいことです。
1.屋守(おくのかみ)・備前雄町・純米吟醸・無濾過生原酒直汲み・東京都(一升瓶)
※トップバッターは東京の銘酒。酒米としては、広島産の八反錦を得意とする蔵ですが、近年ではこの雄町が出色。これは、「直汲み」で、この蔵の持ち味である爽やかさ、酸味と甘味のバランスが取れた佳作。この銘柄のファンは、その名にちなんで「ヤモリスト」と呼ばれています。
2.長陽福娘(ちょうようふくむすめ)・雄町・純米吟醸・無濾過生原酒・限定にごり・山口県(四合瓶)
※長州の誇る「綺麗な酒」をどうぞ。地元でも入手困難な「無濾過生のにごり」で。山口の地酒は「獺祭」だけではないということを多くの方々に知っていただきたいです。岡山県産の雄町の50%精米。630kgという小仕込みも少仕込みの丁寧な仕事。
3・片野桜(かたのざくら)・全量雄町山廃仕込み純米・生原酒・大阪府(四合瓶)
※歴史の古い蔵ですが、雄町を醸すようになったのは比較的最近とか。三年ほど前に偶然知ることとなった大阪の銘酒。それ以来、毎年買い求めています。旨味と酸味のバランスに優れ、ロックから燗酒まで、どの温度帯でも楽しめます。もう、何升飲んだか、というくらい好きな雄町酒です。
4.天明(てんめい)・大苅田産(赤磐)雄町・純米大吟醸・火入れ1年熟成・福島県(一升瓶)
※福島の蔵ですが、使用米は、岡山の大苅田産。いわゆる「赤磐雄町」。初夏には無濾過生で出荷している「ちょいリッチ」の純米大吟醸を1年寝かせたもの。冷(=常温)でも、燗酒でも旨い酒。2013年に初お目見えの酒ですが、私はこれを初めて飲んで以来、「呉春」を買わなくなりました。
5.三芳菊(みよしぎく)・岡山雄町・純米直汲み・徳島県(四合瓶)
※「雄町酒」では唯一無比。「香り爆弾」とまで形容される、徳島のお酒。岡山産雄町60%精米の純米というごく普通のスペックながら、独自開発された「徳島酵母」の働きと、高温で一気に醸す独自の醸造理論で、酸が綺麗で「アルコール感」のない日本酒ができるそうなのです。ただ、基本が生酒なので、「オマチスト」の私でも、一升で買うと持て余します。
※「雄町酒では」、と言った訳は…この後明らかに。
ここからは「雄町」縛りを解いて、「三芳菊」の香りに負けないリリーフ陣。
7.木戸泉(きどいずみ)・純米AFS(アフス)生・千葉県 (500ml)
※使用米は千葉県の地域特産米である、「総の舞」。65%精米で、アルコール度数は15度ということで、大手の出している「低アル」あるあるとは一味も二味も違います。米・米麹を一度に全て入れて仕込む一段仕込み。「乳酸発酵」のプロセスにその秘訣があるそうですが、先ほどの『三芳菊』に引けをとらない、香りと甘みの果実感が楽しめます。
8.亀泉(かめいずみ)・純米吟醸生原酒・CEL-24・高知県(4合瓶)
※そして、シメはCEL-24。日本酒に対して「フルーティー」と形容するのは、このお酒を飲んでからでも遅くはありません。高知県なんとかセンターで開発された “Cel-24” という酵母を用いているので、このコードネームで呼ばれています。多酸性の酵母なのでしょうが、発酵が進んでもアルコール度数は14度くらいまでしかいかない酵母のようです。ということで、このアルコール度数でも「原酒」なのです。使用米は、広島産の八反錦。四国でも、高知の蔵はこの酒米をうまく使いこなしているなぁ、という印象です。
日本酒にありがとう!
本日のBGM:That's the spirit (live) / クラムボン