”Perfect 10”

朝から本業。午前の部は大学生の練習と重なっていて、カタマランも大学のコーチ陣と相乗りなので、2Xに乗せて腕漕ぎ1往復から。怪我で休んでいた方の生徒がやはり体力が付いていかない。艇速が落ちると途端に不安定に。県の実力校の1年生はもう4Xでガンガン漕いでいるらしいのだが、あと1か月で少しでも近づけるだろうか。1/4、1/2、フルと伸ばしてある程度の艇速が出たところで、放牧。大学生の1Xにつけコーチが指導。そのうち、大学生がこちらに手を振って何かの合図。おお、2Xが沈しているではないですか。カタマランを近づけ、救助。整調のクラッチのピンがとれてしまったので、バウだけ乗って帰艇。
午後は、クラッチを付け替え、早めに出艇。再度2X。ベタ付け。分漕でのパワーロウでとにかく加速させることを徹底。とにかく距離を漕がないと始まらないので、体幹の弱さも含めて乗艇で丸ごと鍛えるしかないだろう。明日も朝から。来週からは朝練でエルゴです。
学校まで生徒を送り届けてから、床屋へ。前回言われていた写真として、大きい方が分かりやすかろうと言うことで『東大特講リスニング』と『GWT』のパンフレットを持参。あと、戸田でG大スタッフ、N社のI監督、KO大のS監督と一緒に写っているスナップとを持っていった。大学時代からお世話になっていた床屋のマスターも言っていたが

  • ベリーショートって、カットする方は技術以上に勇気がいるんですよ。

ということを実感。
21日付けの内田樹氏のブログは久々にまともなことが書いてあった。今年に入ってからの内田氏の著作は、雑な仕事が多いのではないかと思う。小林秀雄賞受賞、と聞いたときも、「他に見あたらないしな…」と思ったのだが、受賞作を聞いて耳を疑った。いくらなんでも、その本にあげちゃうの!審査員の加藤典洋も目が曇ったか?という感じ。そんな中、今回の教育について語る論理と表現には流石、というものを感じた。逐一引用はしないが、読んで損はないと思う。
倫太郎さんの「英語教育にもの申す」。(http://rintaro.way-nifty.com/tsurezure/2007/09/post_f319.html)でも同じ日の内田氏のブログに言及していた。個人的には、この倫太郎さんの言葉の方が胸に響く。

  • 進学校でできた人は底辺校(いろんな呼び名はあるけれど)でも実践が出来るだろうし、底辺校でできた人は進学校でも通用するだろう、もしその人が本物であるならば。生徒の成長と、英語を通じて何かを教えるという理念を持っていれば、ですけど。これが、どちらかしか持っていないと、片方だけでしか通用しないのではないだろうか。「教師」という名前の含蓄に感じ入ります。
  • 底辺校で実践されている先生は理解して下さるだろうけど、最初は同じような学力の生徒でも、自分の計画通りに学習についてきてくれる生徒と、ついてきてくれない生徒では半年もするとかなりの学力差がついてきます。学力がついてこない生徒を見ない存在にするのではなく、そういう生徒も活躍できる授業(時には再チャレンジ出来る授業)を実践することは、生徒の成長と英語力の向上の両方をのぞめます。

公立高校で担任をしていた時代に、生徒が予備校の受講講座等で相談に来たときに私が決まって言っていた言葉がある。

  • 高1、高2の現役生対象の東大レベルの講座を担当できて、なおかつ高卒生対象では最も基礎的な、英語でいえば英語難民のクラスを担当できる人がいればその人について行きなさい。そうでなければ、この学校のY先生とか、K先生とか、T先生とか、H先生の方が余程頼りになります。

今でもその判断に間違いはなかったと思っている。

帰宅後、一息ついていると郵便配達がせっかちにドアをたたく。速達。『英語教育』編集部から、11月号掲載予定の「授業のここにフォーカス」コメントの著者校。編集部指定の行数以内に納めたのになぜか4行もオーバーとのこと。英文が入っているわけでもないのにどういうこと?今回のコメントは削りたくないのだなあ。ポイントを落として入れられないものか?悩む。もし、削らざるを得ないようなら、来月の発売後にでもこのブログで補足したいと思います。
夕飯は、妻が朝市巡りで仕入れてきたワタリガニのスープ、金目鯛(ヅケ&煮付け)。魚介類も朝市に出ているとは驚き。
ベネッセの東大特講リスニングの受講者の合格体験記が届いたので、一部紹介。

  • 東大のリスニング問題は、合計15分程度の英語長文を聞くことになります。予め設問を読んでいても、それだけ長い英文の中でどこに答えがあるのか集中力を保ちながら聞くことは容易なことではありません。そのような問題集はほとんど皆無で、TOEFL向けの問題集を使ってみたりもしましたが、少し傾向が違う気がしました。東大リスニングに特化した講座は貴重だと思います。
  • 段階ごとに難易度が上がるところ、すなわち、最初の問題のレベルはそれほど高くないというところが適していた。入試前の過去問演習にうまくつないでいくことができた。また、解き方について説明があったことも役に立った。リスニングの解き方について考えたことがなかったので。
  • 難易度が少しずつ上がっていき、リスニングの問題が解けるようになっていった。初めに過去問に触れて自分の実力の無さを実感し、そこから色々なテーマの英文を聞くうちに、自分が聞き取りやすいテーマと聴き取りにくいテーマがあることが分かったりして、対策を立てることができた。
  • リスニングの放送が流される前に問題の選択肢に目を通すだけでしたが、問題の選択肢を見て、どのような内容なのかを予想し、放送を聞くようになりました。また、英語をいちいち日本語に訳すのではなく英語のままでだいたいの意味をつかむ技術も身につけることができました。
  • 本番でのメモの取り方なども練習できるようになっていて、その後、確認テストで書き取りの練習もできた。特に、メモの取り方の練習ができたことはとても良かった。本番に近い形での練習ができて、なおかつ本番での効果的な対策ができたことが役立ったと思う。
  • 問題を解いた後もリスニングを繰り返すことが大切。スクリプトを読みながら、英文を書き取りながら、声に出して文を読みながらと、いろいろ形式を変えてとり組むのがよい。これを三回分行うと、英語をいちいち日本語に訳さずに、英語の意味をつかむことができるようになります。
  • スクリプトだけでなく、音読用に文節ごとで区切ってある英文も用意されていたので、自分で何度も英文を読んだり、CDに合わせて読む習慣が身につきました。このことは受験対策だけではなく、英語というものに慣れていく上で非常に大切で、必要なことだったと思います。
  • ラジオのものだと文章が短かったりするものもあり、さあ、やろう、という気持ちでリスニングに取り組むことはなかったのですが、5分近いものだと必然的に復習が大変になるので、しっかりリスニングの時間を取って聞くようになりました。また、通学時間にもスクリプトを何度も聞き、シャドーイングを練習しました。この時学んだやり方は、今、東大の英語の授業でも役に立っています。

書店での市販教材ではなく、通信講座なのはGWTと同じで、知名度はまだまだ。受験用、しかも東大対策に特化した教材ではあるものの、東大にしか通用しないテクニックを伝授する教材ではないし、過去問を解き終わった人のために予想問題をただ多く集めてCDをつけたという模擬試験もどきでもありません。確実に英語力そのものをアップさせる講座ですので、英語が得意な人は高2の3学期からでもチャレンジして下さい。その後、高3の1学期でGWTをやっておけば、東大レベルでも英語で差がつけられるでしょう。どちらの教材(講座)も使用してみての疑問点等はお気軽にベネッセまで。私に直接メールして頂いても構いません。

本日のBGM: Free For All (The Beautiful South)