晩成者

以前にも、嬉しい便りが舞い込み、紹介したことがありました(http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20110615)が、先日、こんな便りが届いたので、ご本人の了解を得てご紹介。個人情報に深く関わる部分は非明示的に、あるいは部分的に修正しています。

松井先生

こんばんは。突然のご連絡失礼いたします。

ある日、FBで偶然、松井先生がKECの投稿にlikeされていたのを目にして、もしかしたら、あの松井先生では?と思い、えみさんにご連絡をしてみたら、本当に松井先生ご本人だった、ということでその後、松井先生ブログを拝見しております◯◯高校◯期生、元軽音部のXXXと申します。

NYの神谷えみさんとは、以前私がフリーランスの△△△をしておりました20XX年に、□□□をご依頼いただいたことがきっかけでお世話になっております。

私は英語が好きで学びたいと思い、◯◯高を志願したのですが入学早々に英語に躓いてしまいまして、松井先生がご担当されていらした上級向け、かつ、とても充実した英語クラスを受講できるまでのレベルに至らず、当時軽音部の顧問だった英語科のK先生を訪ねた際に、英語だけでなく、音楽とドリカム (母校が一緒、でしたよね?) と紺野美沙子さんLOVEな松井先生のまた違った一面を拝見して、毎回ほっこりした気持ちになりつつ、職員室を後にしたのを今でも覚えております。

ちなみに高校卒業後、とあるバンドに影響を受けて私自身8年ほど音楽活動をしておりましたが、そのバンド、benzoの平泉光司さんが松井先生と繋がりがあられることをひょんなことから知りまして、これまた人の繋がりや出会いってすごいなぁなんて勝手に感動しておりました。

話が脱線しすぎてすみません…。

n 歳になった私は、結局思うように英語が伸びなかったのですが、それでもまた、英語を改めて学びたいと思い、高校の頃に使っていたテキストなどを引っ張り出しつつ、松井先生がブログに掲載されているオリジナル教材を使わせていただきながら、コツコツと英語に向き合っております。

先生がご異動された後も、先生の授業を受けてみたかったと思っていたのですが、実際の授業とはいかなくとも、こうして松井先生の教材に触れて学べたり、先生の英語に対する思いが拝見出来るブログに出会えたこと、とても嬉しく感じております。

いま、台湾で仕事をしておりまして、英語も中国語も中途半端な私ですが、もっと自由に母国語以外の言語というツールを使って、よりスムーズにコミュニケーションが取れ、様々な情報を得て視野を広く持てるような人間になれたらと思っています。

いつも充実した内容を発信してくださってありがとうございます。
これからも先生のブログ、楽しみにしております。

長文失礼いたしました。

XXX

ありがたいことばです。
私は彼女のクラスは受け持っていなかったと思うのですが、その後のメールのやりとりで、担当はしていなかったことを確認。ただ、一度だけ、教科担当者の出張か何かで、彼女のクラスに「代講」に行ったことがあり、授業をしたことがあったとのこと。しかも、その時の授業の様子を覚えていてくれたこともまた嬉しかったことのひとつですね。

私から彼女へのメールには、こんなことを書いていました。

語学は、ある程度人生経験を積んでから取り組んでみると、意外にスッとハードルをクリアできたりもするので、ネット上に良質の素材が転がっている今の時代は、学校に縛られない学び、運用の可能性が開けていると思います。

以前から感じていたことではありますが、最近は結構本気でこう思っています。
とかく「テスト依存」で、せっかく目の前に学ぶべき「師」、同じ時空を共有している「学び手」としての同輩がいるのに、その環境を活かせないのというのは、中高生の年代ではもうしかたないことなのかもしれません。

でも、「おとな」になってからも、テストに縛られる必要は全くないと思うのです。
ただ、やり直し、仕切り直し、学び直しをしようという時に、「何が英語ということばの肝なのか?」「英語ということばの生態、運動性能、生息域とは?」で、やはり悩むことが多々あろうと思うのです。生徒には「悩み処では悩み、躓き所では躓いておきなさい」とは言っていますが、そんな時に、悩みからの一歩、立ち上がってからの一歩を踏み出す拠り所として、私のブログで紹介している「教材・学習材」や、授業での取り組み、解説などが役に立つことがあるのなら、本当に幸せます。
今後ともよろしくお願いいたします。

そうそう、
benzoにインスパイアされたというのも素晴らしいです。
因に、私が世界で2番目に好きなベーシストが伊賀航さんです。


さて、
台風の影響と体育祭の準備で、授業のコマ数が減った今週ですが、「いまここ」の実作も紹介して本日は終了。

毎年高2あたりで整理している項目だけれど、今年は高2の2学期早々の授業で扱いました。

準動詞の肝2016.pdf 直

同じものを「呟き」の方でも紹介していて、結構な反応があり驚いています。まあ、私の授業では「書き換え」とかやりませんからね。所謂「分詞構文」の扱いも、書き換えばかりやっていたら、ことばのセンスがどんどん劣化していくと思いますよ。


高3の「クリエイティブ英語」は、descriptive passage の概論。
Discourse Completion Tasks と「イカソーメン&シャトルラン」を経て(というか、シャトルランよろしく、行ったり来たりして)、ライティングと向き合う時間です。

descriptive passage とcubing.pdf 直

そういえば、私のライティングのシラバスが、今のような「テクストタイプ別の指導&テクストタイプに応じたそれぞれのアイデアジェネレーションからプロセスアプローチ」という形におちついたのが、XXXさんの高校で教えていた頃でした。

さりとて回顧に耽らず、暖かいとろろ蕎麦を食べて、いつものように就寝。
明日はリハーサルだけど、天気が心配。

本日のBGM: 雨は手のひらにいっぱい(2015 Remix) / Sugar Babe