All the young dudes

夏休み初日、夏期課外は1年生の進学クラス。
4日間のメニュー (= 見取り図) を配布。まずは講座の意義・狙い・求められる取り組みなど導入の講義。「自力では英文が作れないのに、解いたことのある問題だから解ける」状態をいかに避けるか。リストを網羅的にチェックしていくのではなく、大きな枠組み・しくみを押さえること、などなど。
初回は<助動詞の番付表>周辺。
・ 助動詞の過去形が表す<話者の心的態度>をまとめておける捉え方は?
・ 助動詞を過去形にすることで<話者の心的態度>のカードを既に切ってしまった後で、<以前への振り返り>を形として表すにはどうするのか?横綱の助動詞の後の付き人は<原形>なのだから、そこに<過去形>を置くわけにはいかない、という大きなルールを守るには?
など、問題演習とも、英文解釈とも異なるアプローチで、英文産出へと辿り着くのが目論見です。
・ いわゆる<未来完了>
・ if節の3タイプと<反実仮想>
・ <進行形>というものの見方と<動詞の意味特性>
あたりまで<解説>。
<未来完了>の捉え方では、

  • 「友達と一緒に歩いていたら、自分の靴ひもが解けているのに気づいたので、ひもを縛り直したい、でも友達に置いて行かれるのは嫌」、というときどうするか?

という前振りから。「時を止めるスタンド “the World” 」の話しをしたら女子だけ反応していた。このクラスの男子は『ジョジョ』読んでいないのか?
<反実仮想>では、小野小町の歌から入って、「せば〜まし」の解説。その後、学級文庫の辞書を使って、<横綱+大関>の実例をホワイトボードに。
例文が出てきたところで、高速回転寿司の譬えで、上流へと遡ることで、現実の流れと仮定の流れの接点を作るという図示。
<進行形>では、<点を線に!>と力説。

  • 動作・行為の「はじまり」と「おわり」を敢えて設定してその途中にあることを示す。

という進行形の肝を押さえた上で、様々な動詞を取り上げ、解説。動作そのものを舞台として設定する、活動そのものにスポットライトを当てることが実感できれば、<現在完了進行形>でなぜ、どどいつのうち、時を表す副詞がオプションなのかの理解も容易。次回までに、学級文庫の辞書を活用して用例検索の旅を終えるのが宿題。
来週あと3回で7月期は終了です。8月は多読へ移行する予定。
台風が過ぎたとはいえ強風のため、本業はエルゴに変更。
早めの帰宅。
明けて今日は職員健康診断。
みな朝から行列。
いつもながら血を採られるのが苦手。今回は検診機関が替わり新しい機械で血圧測定。最高血圧が百十台、最低が七十台、脈拍が55といつもより高めだったのは新しい機械に緊張したからか?
検診が予想より早く終わったので、空いた時間の有効活用で床屋へ。さっぱり。
午後からは、本業の乗艇。
台風はもう離れているのに、今日もこちらの湖にしては珍しく強風で、ダム側は大きなうねりとなっていました。風、波には構わず、強弱18kmメニュー。SR24での4kmに相当集中して、良い出来だったのだが、SR28での2kmの入りでダメ出し。その後、SR32の2kmは逆風で易しかったのでなんとかぼろが出なかったが、SR36の2kmはかなりの順となるので、そこでダメ出し。さらに1kmほど追加。
最後のSR20での4kmも途中でダメ出しして、最後まで緩ませず、DPSのつもりで加速とリリースを徹底。揚艇後は、ジョグを長めに、いつものコンディショニングエクササイズを行って、牛乳。インターハイに向けて、そのあとに待っている国体を見据えて、心構えを説く。「構え」といっても、それで固まってはダメ。しなやかに強く。
撤収して、駅まで選手を送ってから帰路。
途中で夏向きの酒と、無添加の甘酒を仕入れて帰宅。準備万端。
車中でかけていたiPodをシャッフルモードにしていたら、フジファブリックが流れてきたので、一人熱唱していたのだが、途中で涙腺が緩み視界が危うくなったので減速してTシャツの袖。
twitterでGreat 3の片寄さんに送った呟きの返信が格好良かったので、ここでも紹介。プロデュースのきっかけとなった『花屋の娘』を聴いた時の感想です。

  • マルコス・ヴァーリ meets オルタナに感じて衝撃でした。一緒に再録したかったです。

その再録、私も聴いてみたかった。反実仮想ですね。

まだ東京で働いていた頃、平日の夜などにライブに足を運んでいました。私立に移ってからは、通勤で渋谷や恵比寿、そして吉祥寺を使っていたので、それらの駅周辺だけでなく、下北沢、高円寺など仕事帰りに寄ることのできるライブハウスも多く、有名無名を問わずいい音楽と出会う機会に恵まれました。

  • TOMOVSKY
  • benzo
  • ハンバート ハンバート
  • タイライクヤ
  • サザンハリケーン
  • コモンビル
  • マーガレットズロース
  • 空気公団
  • 高橋徹也
  • Wrong Scale
  • 風味堂
  • HARCO

などなど、あまり系統立ってはいませんが、どれも今の私を形成する大切な音楽であり、解散してしまったバンドやユニットもありますが、そのようなCDも今でも普通に聴いています。好きなアーチストといっても、思い入れの強さにはやはり温度差はあり、ジョン・レノンの歌をCDに合わせて歌っていても涙が出ることはありませんが、『陽炎』の一節に、自分の歌が涙声になったりするものなのですね。
ときどき車中でかける『泣かないで』もZardのバージョンでは泣いてしまうので、織田哲郎バージョンで静かに歌っています。

ライブなどで濃密な時を共有し、その喪失を自分の中で受け入れることが出来ていない場合に多いのかな、とも思います。どんとの歌やフィッシュマンズの歌は最近ようやく涙なしに歌えるようになってきました。(でもこの文を打っている今、ちょっとウルウル来ていますが…。)
初恋の嵐の西山君、そしてフジファブリックの志村君は、その楽曲 (音像というか音触というか) の良さもさることながら、ナイーブさと芯の強さ、頑固さみたいなものが同居したような詞にも感じるものがあり、新しい可能性を感じたものでした。
若手と呼ばれる季節をとうに過ぎた私も、いつも若手には期待しているのです。

本日のBGM: 花屋の娘 (フジファブリック)