”In 1984 I was ....”

夏期課外講座と並行して行われた強化合宿も終了。
今回は、高校生の新チームでの合宿。自チームの選手はセッティングを少し変えて、軽いリズムにはなったものの、疲れてくると逆に、「軽く漕ごう」として出力が落ちミドル以降の加速が鈍る「悪い癖」が出始める。Oコーチからは、「身体ができてきて、腰回りがもう少し強くならないと」と、私が焦らないように指導を入れてくれました。インターハイでいわゆる「引退」の三年生の中にも、大学で続ける者がいるので、その選手は引き続き高い強度で漕いでいました。一方、その上級生の陰で、メジャーな大会には出られなかった下級生も、この時期から艇速とともにぐんぐんと伸びてきます。今現在の自分にできることを忘れてはいけませんが、明日の、未来の自分の可能性に決して蓋をしてはならないことを教えてくれます。
納艇を終え、コーチを新幹線の駅まで送り届けて解散。次に指導を受けられるのは、もう、国体直前の成年チームですかね。その前に、全日本選手権があるので、ピーキングが難しいですが、そこでどうにかできるのが一流の証。新潟のコースは初めてですが、じっくりと準備をしておこうと思います。
外の世界に目を移すと (といっても本業の世界ですが) ポーランドでは世界選手権。全日本軽量級覇者として参戦しているN社のLM8+が決勝進出を果たしています。他、LM4-と、LM1Xは一発で準決勝に。今の勝ち上がりシステムでは、本当に初戦で力を出せないと、どんなに二レース目で修正ができても、順位決定までしか漕げないという可能性がでてきます。ということは、どんな時にも力を出せるだけのトレーニングをしておかねばならないということ。もし、インカレや全日本、はたまた国体やインターハイがこのような勝ち上がりシステムに移行したとしたら?何事も準備です。

課外は明日で一段落。高一は復習の徹底、基礎の精度といった観点で今二、今三の出来。教師が「根本的に」とか「根底から」とか考え始めたときは危ないもの。別なアプローチを模索しますか。英語を読んで理解したことを示す持ち駒を作る段階。和訳以外に、「分割民営化」ではないが、長い文を小分けにして、それぞれ自分の守備範囲で新たな文を作る練習、英英辞典的な「定義」と語句のマッチング、そして、語形成というか品詞が変わると語形がどう対応するか、反意語・対義語という知識の仕込み段階。
高二は少し動きが出てきた。なんというか、”the horizon begins to glow with the faintest hint of a sunrise” (by Len Morose, 『ナショナルランプーン』 1984年1月のタイムパロディ特集より) とでもいうようなまどろっこしさ、もどかしさの中での兆し程度ですが。私がよく言う「1mmのスエズ運河」。まずは突き抜けることです。

「第二回英語教育フォーラム」の後援依頼をしていたテレビ局とラジオ局の承認がとれて安堵。
帰宅後、別のテレビ局の担当者と電話で詳細の確認。このフォーラムの趣旨・意義、昨年の参加者数、参加者層、講師がどのくらい素晴らしい人なのか、「長州英語指導研究会」さらには私について、などなど。「国体関係でも取材協力を惜しみません!」と心強い言葉を頂きました。

今のところ確定しているのは、以下のところ。
第二回山口県英語教育フォーラム

  • 日時: 11月22日 (日) 10:00 〜17:30 (受付開始 9:30)
  • 会場: パルトピアやまぐち (防長青年館) 大ホール (山口市神田町)
  • 講師: 今井康人 (北海道函館中部高等学校)、久保野りえ (筑波大附属中学校)、永末温子 (福岡県立香住丘高等学校)
  • 参加費無料

というところです。会場はJRの山口駅・湯田温泉駅からも少し、新幹線の新山口駅からは幾分距離がありますが、車だと下関からで1時間少々、岩国や長門からだと1時間半くらいの時間で来られるのではないかと思います。その代わりというわけではないですが、入場は無料。資料代などの参加費もなしです。講師の方の著書や教材などの展示即売会もありません。
フォーラムでの講演の概要などは9月上旬には告知できるかと思いますので、関心のある方は、とりあえず、11月22日(日) には終日予定を入れずに待っていて下さい。

さて、
英語教育から離れた自分の居場所を探して、

  • 原弘 『原弘デザインの世紀』 (平凡社)

を今読んでいる。この分野は断然、妻の方が詳しいのだが、素人には素人の意地があるので、自前で辿ります。

本日のBGM: Random Rules (Silver Jews)