♪それぞれの物語に続く旅の中♪

学校行事の事前指導などの関係で変則時間割。
高2は、少し学級文庫のガイダンスの補足をして、先月末から持ち越しの「今月の歌」。クラスの人数が少ないので、93年版の『前置詞のハンドブック』をコピーして配布。“Four seasons in one day” の解説をしながら、前置詞のそれぞれでハンドブックの例文を検索。四訂を経ただけあって、重箱の隅を突いて壊すのでなければ、今でも十分機能する教材でした。
歌詞の中の、“up the creek” と”through the mill”での語義を問い慣用句の整理。
up the creekの方はbe [row] up the creek without a paddleから、困難な状況を経験することに転じたもので、生徒には”paddle” の図解を書かせてみた。櫂と櫓の違いを確認しようと、図解を板書。

  • 櫂は三年、櫨は三月。

のことわざでもっともらしい締めくくりにしようと思ったのだが、誰一人としてこのことわざを知らなかったので、国語辞典で意味調べと遠回り。
through the millの方は、何が、millの中を通り抜けて行くのかを考え、句動詞のgrind downとか、名詞のfrictionなどを連想できれば良い語感が育つのではないでしょうか。
一般的なプラスマイナスの二項対立から、四季の循環へと視点を移しておいて、次回は、いよいよ対比の巨匠です。その前に、高校の大先輩、中島みゆきの曲を伏線で使う予定。

高1の「今月の歌」は新曲導入。Kenny Rankinの名曲を、Ann Sallyのカバーで。今回は空所補充のバリエーションで、1cm幅の紙で歌詞を斜めに覆ってコピー。その部分を書き取る作業。答え合わせは、黒板にその部分に折り目を付けた紙を貼りだし、筆記用具無しで見に来ては覚えて帰る、「シャトルラン」方式で。忘れないうちに席に戻ろうと、転びそうになっている者もいました。気をつけて下さい。
残り20分から、予告済みの「イカソーメン」。
素材文は、全国公立高校入試リスニング問題を素材として加筆修正。語彙・構文のレベルが揃っていて、似通ったトピックを選びやすいというのが最大の利点ですかね。裏を返せば、どの都道府県の問題も、素材文自体は大同小異ということなのですが…。
で、長めのモノローグを、karishima方式で「中抜き」。三人のグループから始めてみました。
いやー、流石「名付け親」だな、と自画自賛。
並べ替えのコンペから正しい順番確認の後、グループごとに担当者による、読み上げ&ディクテーション。担当者による採点・添削まで、高揚感、充実感、達成感とも絶妙のタスクとなりました。本当に教材化したいものです。中2以降なら、素材文のレベルを考慮してどの学校種でも採用可能だと思いますので是非ともお試しを!

放課後の本業は7限後なので、エルゴ。今季初の20分測定。まだまだペース配分がわからない様子。だんだんと出力を維持できずにレートが上がり、HRがゾーンを越えて出力低下、というプロファイルがよく見えたので、スコア以上に収穫はありました。筋トレというか、出力アップのトレーニングが不可欠ですな。

明日の模擬試験の時間割を作成し、簡単に仕分けと諸注意のハンドアウト準備。
7時半から夕方の6時半までもろもろの雑事に加え、長時間の試験監督を一人で行うので、論文や本をたくさん用意しておこうと思います。
珈琲豆を買って帰ろうとウペポに寄ろうと近くまで行って、臨時休業していたことに気づいたが時既に遅し。ビックカメラ新装開店セールの渋滞に巻き込まれ身動きが取れず。
遅い夕飯は妻の友人を交えて。
雨脚が強くなる中、お見送り。

本日のBGM: Season Cycle (綿内克幸)