今週末の土曜日に、勤務校の衛生看護専攻科(小郡ではなく宇部にあります)の学園祭があり、そこで講演をすることになっている。山口に来て運転免許を取得する際に、この専攻科の先生方に大変お世話になったので、依頼があったときは少々面食らったがお引き受けすることにした。演題は「Facing backward is my second nature. 〜後ろ向きで前へ進む」というもの。人様に人生訓を垂れる程、人間ができているわけではないので、「本業」と「正業」の話を中心にすることになろうかと。お近くの方は覗きに来てみては?
中高連絡会で午前授業。
こういう行事の時は外に行かねばならない部活動は辛い。同じ戸外でも、校内でできるものは指示してやらせておき、途中から合流というのでもいいのだろうが、連れて行ってしかも事故が起きないように見ていなければならないとなると、仕事途中で抜け出すか、仕事を終えてから僅かな時間頼みで出かけるか、どちらも簡単ではない。いきおい週末・休日に練習が集中する。
連絡会は毎年行われているようなのだが、一年生が出身校の先生(方)を案内し、近況報告などもするようだ。午後の授業をカットするなら、高2、高3の生徒も挨拶に行けばいいのに。恩師は異動ですでにその中学校にいないとしても、今の自分に胸を張れるかどうか?と問うことに意味はあるだろう。
授業は時間割変更で2,3限連続で高2。
まずは『P単』自己診断テストとドリル。その後、教科書の1課分通して英問英答。教科書の一人称narrativeを客観視する三人称でまとめる。これができない者もちらほら。音源を聴きながら答え合わせとポイント解説。自分の20年前の授業を見るような気持ち悪さ。進学クラスだからと受験に特化した科目設定をするのではなく、個人差の大きい本校の生徒の英語力の発達段階と技能・知識の下位要素・構成要素を見据えたシラバスに組み替えないとお互いにストレスが溜まるだろう。しかしながら学年の途中から大きく変更するのは痛みが伴うのだ。来年度の1年生を受け入れる前に学校が本気でカリキュラムとシラバスを議論せねば。
対症療法では効果は知れている。
午後がカットになっているので、昼に生徒が2名質問に。意欲が形になっていることは良いことです。
教科書の方のワークシートでの疑問点を持って来た生徒は、分からないときに丁寧に構文を分析することにあまり執着がない。まずは自分の頭で考え、唸り呻って、「う〜ん、もう、じれったいっ!!」という大いなるもどかしさを敬遠しないことが肝心。部活動など自分でそのもどかしさを受け入れられているものを自己分析してみることから始めてもよい。不安は抱えてはダメ、跨っていくのです。
もう1人は、昨日も ”sooner” の質問に来ていたのだが、今日は ”himself” の質問。この生徒がこの質問を?と意外な感じがしたのは自分の普段の生徒観察が甘かったということだろう。入門期など、学習のかなり初期の段階でのボタンの掛け違えというか、「わかんないけど、しょうがないか…」という感じでその先の学習がどんどん入ってきていたのだろう。『ヴィスタ英和辞典』(三省堂)から、”-self” の項目を写させ、質問をしながら、気づかせていく方法をとった。”herself” の扱いは私の考え方で納得してもらうことにした。
- これは中学校で出てくるから、よくわかっていなかったとしたら、ずっと「何でこっちはこれでこっちはこれなの?」ってイヤな感じがしてたでしょ?
と訪ねると、「ハイ」と。この生徒もジャングルの中を進んでいたのだな。思い立ったが吉日というわけではないが、「今のように気になったコラムを読んで見たら」と『ヴィスタ…』を貸してあげた。かつて『英語ニューハンドブック』(研究社)が私を救ってくれたように、この辞書が少しでも、ジャングルでの道標になってくれることに期待したい。
- "Lean on me if you stumble."
放課後は学級通信の編集。苦言を。相当苦いだろうなぁ。
帰宅後は、一気に著者校を仕上げて宅急便。ここまで遅れたのは全て私の責任です。7月刊行の予定。詳細はまたいずれ。
本日のBGM: Questions (Mike Scott)