”Don’t Dream It’s Over”

体の節々が悲鳴を上げている感じ。ここが正念場。
高3ライティングでは、最後の課題の解説。1限、昨日、ドラフトを書いた方のクラスは、再度、「自立」のstatement集の音読。今日はペアで、一人一文読みのローテーション。基本表現を再確認してから、ドラフトで見られる論理展開の不備を指摘。さらに、昨年度の生徒の比較的良い例を配布、音読。その後、各自のドラフトを返却。最後は、総括表の提出で幕。お疲れ様でした。2限は、もう片方のクラスで、ドラフトまで。授業では目立たないけれどもqualityの高い英文を書く生徒がいて、つくづくライティングをやっててよかったなと思う。さあ、このクラスのドラフトを明日までにチェック。明日で高3の一斉授業も最後です。
同僚のK先生と映画『今を生きる』の話をした。私にとっては、ピーター・ウィアー3部作とも言える作品で思いが強い。後二つは『刑事ジョン・ブック(目撃者)』と『モスキート・コースト』。映像の美しさについて閑談。『モスキート・コースト』がなぜ米国で興行的に大失敗だったかの仮説を述べてみた。(私は、この作品の主人公(リバー・フェニックスが演じています)の父親(ハリソン・フォードが演じています)に自分を見る思いがするので、必ず数年に一度ビデオを見直し、”Am I too dogmatic?”と自問するようにしている。)
『今を生きる』の脚本家、トム・シュルマンの師匠が書いた教育者に送るエッセイ集については、以前このブログにも書いた(→ http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20051225)のだが、この本も、最近本当によく読み返す本の一つである。
午後にもう一仕事してから、帰りがけに、Crowded Houseの1996年のライブのリマスター盤 (MixがTchad Blake) とBo Gumbosの未発表音源集を購入。もうすでに、どんとよりも、John Lennonよりも歳が上になっているのだということにあらためて気づく。
夕食は、近くの台湾家庭料理店へ。ここの「醤(=中国醤油?)」の効いた牛肉炒飯がなかなか旨いのだ。生き返った感じ。薬食同源。この店で朝刊を見ていて、木下順二氏の訃報を知る。享年92歳。大往生といっていいのだろう。(こちらも参照→ http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20060317
今の同世代の英語学、英文学、英語教育(学)関係者で、訃報がこのような扱いを受ける人がどのくらいいるだろうか、と思い浮かべる。英語関係だけでももっといろんなフィールドの人と交流し、その人たちの「今」の仕事を見ておきたいと思う。自分の「今」の仕事の意味・価値を問い直しつつ、木下氏の死を悼む。
本日のBGM: With or without you (U2)