英授研全国大会発表終了!

昨日は英授研全国大会第一日で発表をしてきました。
英語教育の夏、という感じだった今年の夏もこれで一段落。このあとは本業モードに突入するので節目の発表でした。
この大会、夏休みとはいえ、平日の午後に250名にも及ぶ参加者。しかも学生は20名程度で、ほとんどが現職の小中高大の先生たちというのが圧巻。今回はライティングではなく、高校のリスニング指導での話だったので結構大変だった。案の定、dictogloss (grammar dictation) についての質問が多かった。今回は「問い直す」ということで、自分の実践のお披露目会ではなく、より一般的な提言をするだけのつもりだったのだが、聞いていて具体例不足で消化不良に終わってしまったという方はメールを下さい。音源とスクリプトはありませんが実際の授業のワークシート例などをお送りさせて頂きますので、どういう段階を設定するかの参考にして下さい。
一緒に発表をした、今年のセルハイフォーラム模擬授業者である東谷先生、昨年の模擬授業で絶賛された山岡先生とは懇親会でもじっくりと話すことができ、今回の依頼を受けて正解だったと実感した。三人とも共通していたのは、リスニングに特化した指導を、問題集などを使ってやるのは直前だけで十分で、普段の授業でどれだけ音声を大事に、系統的に扱っているかが大切、という部分。音読指導の徹底というのも共通認識となっていた。今回もレジュメの段階から相談にのってくれたU先生、遠方から参加してくれた「地道にマジメに英語教育」の山岡大基先生、先週の同友会のSWSでも活躍されていたアドバイザーの先生方や、受講していた新人の先生、公立時代のかつての同僚、全英連テスト部で苦労を共にしたN先生、さらには現在の勤務校でお世話になっているY先生も聞いてくれていて励みになった。今回初めて私の発表を聞いていただいた方々とも、更なる意見交換ができればと思います。本当にありがとうございました。
懇親会後は、関東支部長の高橋先生と若手二人とさらに小一時間。高橋先生には、私のものの言い方は「みなさん、これこれこういうことをやってますけど本当にそれが良いと思ってやっていますか?」「こういう指導はいい、といわれていますけれど、本当はどうなんですかね?」という切り口だ、という指摘を受けた。なるほどな、と言う感じ。ネタをばらすみたいですが、今回の発表に関して言えば、

  1. 今までやってきたけど、効果がないのでやめた方が良い指導
  2. 今までやってきたけど、変えた方が良い指導
  3. 今までやってきて、効果的なので今後も続けるべき指導
  4. 今まで(あまり)やっていなくて、今後取り入れた方が良い指導
  5. 確かに今までやっていないんだけど、取り入れるのはよした方が良い指導

というように分析してみた結果の発表です。参考になるかな…。
大会二日目は、最後に小学校英語に関する徹底討論が企画されていて、参加できなかったのが残念である。盛り上がったのだろうか?参加された方がいましたら、情報をお寄せ下さい。