不毛な「文法訳読議論」に陥らないために

昨日のブログのコメントでは、山岡大基先生のサイトでの「なぜ和訳が必要になるのか」に言及した。彼のサイトの掲示板に、その旨を書いてリンクを張ったら、そこからこのブログに来ている人が思いの外多かった。
私の意図は、山岡氏の論考に対する批判とかそういうことではなくて、今、二人の英語教師が「和訳」について同時に語っているということが面白いということ、そして、二人の論拠というか基本スタンスが違うので、その両方を読んでみると、「和訳」と一口に言っても色々な要素・変数を考慮に入れなければ、「紋切り型」「常套句」を超えた、突き抜けた議論にはなりにくいことが理解してもらえると思ったわけである。私のこのブログでの和訳論・精読論は、過去ログで

と、何度か語っているので、できれば併せて読んでもらいたい。
山岡氏の論考も、

を併せて読んでおくことが健全な議論には必要かと思う。
私の深層では、「もっとライティングをやりましょう、そうすればもっと読む視点が広がりますよ」という思いもあるのだが、それはまたいずれ。
本日はこれくらいにしておきたいと思います。