”The shorter cut is quicker, but....”

中間テスト前最後の授業終了。
朝は、7:30から朝練の指示を出して、進学クラスの0限授業準備。高3で途中だった問題の解答解説を印刷して担任に預けておく。かねてよりリクエストのあった 「As の語法・用法」解説&演習問題(解説付き)B43枚分も配布したのだが、反響はどうなのだろうか?
iPodのセットを確認し、教室へ。You’ve got a friendを合唱して耳慣らし口慣らしを済ませてから、中間試験対策。歌詞にも出てきた whereverの例文を板書。意味と構造を確認して、テストに備えてwhereverを用いたオリジナル英文を用意しておくように指示。休む間もなく、10月の歌導入。
私の授業では半ば定番のSly & The Family Stone。Hee! Hee! Hee! Hee! とか Ha! Ha! Ha! Ha! とか歌詞が分からなくても楽しくて、短いのが何より。
相談タイムを挟み2回聴いて、自分の聴きとった語句を確定させてからヒント。空所の前後から手がかりを作り、空所の語の品詞を推測する作業。定冠詞に注意して名詞が続くはず、と思うなら「人・モノ・事柄」の区別を指示。他には比較級を手がかりに、比例関係の相方であるもう一つの比較級を推測。後は、脚韻のチェック。ここまでで、約25分。
後半は、「全国縦断…」企画の復習。石川県書き換えバージョンに繋げるため、まずは石川県の出題スクリプトの音読。対面リピートで、一人一文読み。話型をしっかりと頭に入れたところで、書き換えバージョンへと移行。内容理解の質問を4つ板書し、何が問われているのかを明らかにする。反応を見て、質問の補足。準備ができたら新しいスクリプトを朗読。相談タイムを挟み、計3回で答え確定というところで0限終了。続きは4限に。
4限は、教室に入ると、多くの生徒が石川県書き換えバージョンの続きに備えていたので、10月の歌を再度聴き取り・書き取り。歌詞確定。通しで1回。その後、辞書引き作業で語義確認。今回扱った語句は、

  • wear out のout、類例として die out。
  • 名詞のdue。
  • here to stay ではビートルズのYesterdayの一節を歌ってあげた。が、あまり反応無し。
  • 無冠詞のroom。
  • debtとbetの押韻。
  • fartherとfar =a long way。

最後にもう一度通し。

続いて石川県書き換えバージョンを完了。今回、書き換えたバージョンは以下の通り。

  • Hello, everybody. I’m going to talk about tomorrow’s schedule. Listen to me. Are you looking forward to going to Lake Ono? Yes? Sorry for you. Very, very sorry. A visit to Lake Ono is our plan, you know. But something is going wrong. We have just given up the idea of visiting Lake Ono. There is so little water in the lake now that we cannot use any boats there. Tomorrow, we are going to visit Suou Oshima, instead. Have you ever been to Oshima? Oshima is one of the most beautiful places in Yamaguchi Prefecture. It is a sister “Island” of the Kauai Island in Hawaii. A lot of people used to move all the way from Oshima to Hawaii. Anyway, you can take a walk, ride a bike, get on a boat and go fishing there. There is one thing everybody must remember. You should get up a lot earlier. Please come to school at 6:00 a.m. We will have a two-and-a-half hours bus ride to Oshima. We will be there by 8:30 if we are not caught in the traffic jam. We won’t bring anything to drink for you tomorrow, so you should bring something to drink and your own lunch. There are very few convenience stores there, so you won’t be able to buy lunch there. (224 words)

英問英答で内容を確認して復習シリーズを終え、新しい問題へ。近畿方面に突入し、最後は、兵庫県。これは、中間試験対策で無理矢理入れたもの。My dream is to …で、パラレルな話型を準備しておくように指示。
午後は時間割変更があったのを失念。高2の生徒が呼びに来る。教師生活22年目にして初じゃないかな?脳が疲れているのか?遅れた分、10分足りなくなって大弱り、大急ぎ。自業自得ですな。
4分割、虫喰い音読用シートを活用。まずは各自で音読1回。続いて、ベタ打ちSide Aに軸足を置き、Side Bの動詞抜きと行ったり来たり、Side Cの前置詞抜きと行ったり来たり、Side Dの修正テープ版へ行ったり来たりと音読練習。計10分少々。その後、自分がうまく言えなかったところを黙読で確認。それを踏まえてCDを精聴。次の活動の準備。
CDの頭出しをして、Side Aのみを見ながら、重ね読み。リズム重視で同時に読み終わる事が大切。次は、Side Bの動詞抜けのみを見ながら、1語遅れで、空所が埋まってから追いかける。次は同様にSide Cの前置詞抜けを見て、1語遅れで追っかけ。最後は修正テープ版のSide Dを見ながら。今度は斜めになっている分2,3語に渡って上手く読めない部分があるので3語遅れで追いかけるよう指示。生徒にこの活動をさせている間、私は机間巡視よろしく、一人でずっとシャドウイングをしてやり方を実演していたのだが、この手順で、生徒もシャドウイングへと橋渡し完了。何人かは汗をかいていました。オーバーラッピングからシャドウイングへの移行に悩んでいる方は試してみては?
残り約10分でリスニング課題1題。VOAのSpotlightから、”Seeds of Peace” の話(http://www.spotlightradio.net/script.php?id=2024)。Special Englishは語彙・構文がコントロールされているのはありがたいが、スピードもまったりしているので、リスニングでこればかりやるわけにはいかないのだが、導入にオリジナル音源を使うことで「よし聴こう!」という動機付けにもなるので悩みどころだ。生徒の取り組みの様子を見て、先にオリジナル→私の朗読、先に私の朗読→オリジナル、といったバリエーションも試してみたい。例によって、用紙を裏にして、マッピングしながら聴き取り、次に表にして、チャンクごとに改行された英文を目で追いながら最後まで聴いて裏返し。自分のマップを修正・補足。
現在高1でやっている「全国縦断」の話に加え、『絶対音読』の中学校3年生版に言及し、全体を聴いたときに内容・主題を鷲づかみにできるレベルの英文音源を数多くこなし、マッピングのスキルを高めるのと並行して、少し自分の守備範囲を超えるくらいの素材を利用して細かいところを分析しながら何度も聴く精聴の活動にとり組む必然性を説いて終了。

放課後は職員会議。来週の入試説明会の打ち合わせも。私も本業の相談で参加することになりました。たぶん、中3の今くらいの時期でボート競技をやってみたい、などと担任に相談している生徒はほとんどいないでしょうね。些細なことでも良いので、遠慮無くご質問、ご相談下さい。私が中学校にエルゴを持ってデモに行きますよ。

夕飯はS先生にいただいた栗で栗ごはん。ありがとうございました!
さあ、中間試験の問題を作らねば。
明日は神奈川イベントの日だ。先日収録のビデオ、良きに付け悪しきに付け反響がありますように。

本日のBGM: Waiting (Cafe Jacques)