continued efforts & increased confidence

あっという間に9月も半ば過ぎ。
激動の日々でしたね。
英国では在位70年を祝ったばかりのエリザベス女王陛下が逝去。チャールズ新国王が即位。
桂冠詩人のSimon Armitageが捧げたDouble Acrosticがこちらのリンクから辿れます。是非お読み下さい。

そんな世界の動きを横目に、私の方もいくつかオンラインセミナーも終わりました。
コロナ禍になり3シーズン目のオンラインですが、受講者そのものも、受講後の受講者からのフィードバックも、年々減っている印象です。皆さん忙しいのでしょうね。それでも、セミナーの内容を講師として振り返り、より良いものとして次回以降に提供するためには、受講された皆さんからのフィードバックはとても有り難いものなのです。今からでも全然構いませんので、感想、ご意見、実施してみて/取り入れてみての感想などをメールでお寄せください。

配信時間帯の回線状況をテストするという趣旨で「無料」で開催した「英語ニュース」関連のセミナーでは、こんなフィードバックをいただきました。

  • 英語ニュースで養うことばを読む眼

貴重な機会と資料のご提供をありがとうございます。これまでTwitterやブログでとびとびに拝見していた内容の理解が、レースのカーテン越しから網戸越しくらいの解像度に上がったように思います。

特にすっきりと視界が開けた、というか立体的に体感できたと感じたのは次の点です
・asの前景・後景
・現在完了形の肝---達成・成果/被害・損失、波の拡がり方
・比較級含意の動詞、序数等時間の経過を含意する語句

語句、構文の選択、文と文のつながりがぐっと迫ってきて、思わず声が出てしまいました。細かい部分を意識せずなんとなくそのような意味合いで読んだ文が急にカラフルにくっきりと立ち上がってくるように感じます

ほかにも、進行状態ではなく結果・現状のwith O ~ing
情報を導入するthere is (名) ~ing
Bが前提ではなく単なる追加のA as well as B等々
そういえばそうだと腑に落ちることが多く、早く生徒たちにも知らせたくてうずうずしていますが、まずは教材を見直して、時期をみて導入していこうと思います

映画やテレビドラマを字幕で観るのが好きで、字幕と見比べて面白いとおもった表現を使ってみたことはありますが面白い、で終わっていました。「作文の目で読む」ことをブラッシュアップする機会は毎日の生活でたくさんありますので、ノートに書き留めるなどして意識的にやっていこうと思います
「意味がわかったらことばを」読む視力を上げたい、はたして自分一人でも同じように視ることができるや否や...

お役に立てて何よりです。大学入試の読解問題のような「難構文」と格闘するという類いの「読み」ではなく、twitterなどソーシャルメディアで流れてくる程度の分量で、一見易しく、与しやすく見える英文を素材として、「ここは気にならなかったですか?」「そこはそれで済ませていいですかね?」「その和訳だと、これこれこういった英文に対応することになりはしませんか?」といった、私が学生時代にK先生に薫陶を受けたようなアプローチで、「意味が読めたら、ことばを読め」ということを求めています。

  • 比較の基礎基本とその生息域を実感する

と題したセミナーの受講者からはこんなメールが。
以前も私のセミナーを受講してくれたことのある、所謂「受験指導をされる講師」の方からです。

松井先生の比較の講義を受講して最初に思ったのは自分は比較の何を知っていたのだろうか、ということでした。
自分が教えていた比較というのは入試の問題をうまく解く方法でしかなく、非常に狭い範囲でしか比較というものを捉えていないということでした。内容を詳しく書くとネタバレになるためよくないとは思いますが、松井先生が比較をどのように考えてきたのかが追体験できるような講義でした。
松井先生の学生時代や教員としての経験や参考文献をもとに多様な視点から語られ、英語の比較を学んでいるのに気がつくと英語や言語というものを考えるヒントを与えていただいているような刺激的な講義でした。
また、途中ではさまれる書物の話も参考になり、特に『ジュニア英文典』の話題の際に自分が読んでも全く気がつかなかった点を指摘されていたのが印象に残りました。話題となっている『ジュニア英文典』ですが、私を含め、その素晴らしさを理解している英語教員は少ないのではないか、と思います。
その意味でも英語教員の方にはぜひ受講していただきたい講義であると思いました。

こちらこそ、ご受講、ありがとうございました。
対象者は指導者に限らないセミナーでしたが、学習者に益のある視点や内容は、指導者にも参考になると思っています。比較のセミナーも次回があれば、改善しさらに良いものを届ける所存です。今後ともよろしくお願いします。

  • 時制」「助動詞」とその生息域を実感する

と題したセミナーの受講生から。

言語事実を知る上で適切な実例が目の前にあっても、思い込みがあると得るべきものが得られないことがある。という主旨のことばにハッとさせられました。指導者である以前にそもそも一学習者としてことばとどのように向き合うかという点で示唆に富む有意義なセミナーでした。
参加できて良かったです。ありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。

別な方から。

昨日は助動詞の番付表の講座を開いてくださり、ありがとうございました。
ELECなどを含め、最近の英語教員向けの講座の多くが「英語そのもの」ではなく「教え方」が中心になっているこの時代に、先生の講座は本当に貴重なものだと思います。
教える側がそれぞれの表現の「生息域」を意識してこそ、生徒に効率的に、効果的に教えられるのだと思います。先生がくりかえしおっしゃる「(生徒が)ある程度実例に触れれば実感がもてるようになる」ということも、単に網羅的に扱うこととは全く違いますね。
とかく「教えたという既成事実」を重視し、教える喜びをつい忘れがちになってしまう日々ですが、先生の講座で勉強させていただくたびに、自分の不勉強に落ち込みつつ、希望の光を感じて「もう少し頑張ろう」と思えます。
これまで完了、助動詞を扱ってきたので、番付表を扱うのはここだ!と思い、夏休み前にアレンジして生徒に紹介し、生徒に例文を示し、ペアワークで下線をひかせました。そもそも教科書や文法書では「横綱」と「平幕」のみが助動詞として扱われているので、生徒にとって新鮮なようでした。
できる生徒はカテゴリーとして自然に理解してしまうことを体系化して示し、必要に応じて戻ってくるベースとするのは、本当に意味のあることだと思います。
診断テストも購入させていただきましたが、これからゆっくりじっくり読むつもりです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

入門期は扱える言語材料に制約がある中、ご活用いただけて何よりです。ありがとうございます。こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。

8月の後半に行った「英文ライティングのフィードバックのあり方を考える」セミナーも好評でした。
指導歴の少ない若い世代の方、とだけお伝えしておきます。

今回のセミナーでも大変お世話になりました。他所とは一線を画する内容で、非常に濃密な時間を過ごすことができました。「明日からすぐ使える」メソッドの類が提示されるのではなく、これまで自分が積み重ねてきた間違った認識を改め、従来の授業設計を見直すための手がかりとなるような内容でした。

日本の教育現場でのライティング指導に問題があるということは、生徒側も薄々感じ取っているものだと思います。私の通っていた学校や予備校でも、教師や外部サービスによる添削は行われていましたが、若干の文法ミスや論理の不備を指摘される程度で、適切なフィードバックを得られているとは言い難い状況でした。いわゆる「書きっぱなし」の状態で生徒は自身の答案の改善点を掴めないまま困惑していました。
また、何を書けばいいのかわからないような、不適切なお題設定の設問も多々あり、多くの生徒が苦痛を感じていたと思います。そこで教師が授業でやることと言えば、出来合いの解答例を丸暗記するよう促すことくらいでした。これでは、丸暗記したテンプレートを吐き出して乱暴に繋げるやり方しか身に付かず、「英文のつながりとまとまり」などは到底意識できるはずも無かったと感じます。

このセミナーでは、その手の授業とは対極に位置するような授業設計の指針を、いくつも学び取ることができました。過去問演習はあくまで過去問演習であり、生徒に実力を身につけさせるには、教師が自分でお題設定・評価方法を吟味した問題を使う必要があること。課題に取り組ませるより前に、お題に関連する語彙や表現を与えるなどの下準備が必要であること。また、それらを可能にする圧倒的なライティング力を教師側が身につけておく必要があること。スマコレなどの外部サービスでは絶対に代替できないような、教室指導、集団指導ならではの授業設計を考えるヒントを頂けたと思います。

今回も素晴らしいご講演をありがとうございました。ほとんど指導経験の無い私には実感が湧きにくいテーマでしたが、頂いた資料を何度も読み直して、少しずつ消化していきたいと思います。また別のセミナーも受講させていただこうと思いますので、その際はよろしくお願いいたします。

長文のフィードバックありがとうございました。
「気づき」を実践に落とし込んでみての疑問点等は、またメール等でお寄せください。
「マネジメントの現実」はなかなか手強いですから。


以下、来月のセミナーの告知です。
指導者に限らず、英語学習に役立てたい方なら受講可能です。スケジュールの都合がつく方、是非、ご検討下さい。

10月1日(土曜日)英語学習・英語教育セミナー:「時制」「助動詞」とその生息域を実感する

passmarket.yahoo.co.jp

※こちらのセミナーは、テキストを別途 note のマガジンで準備して臨んでいただくことになりますので、ご注意下さい。

10月8日(土曜日)英語学習・英語教育セミナー:「比較」とその生息域を実感する

passmarket.yahoo.co.jp

※こちらのセミナーは、テキストを別途 note のマガジンで準備して臨んでいただくことになりますので、ご注意下さい。

10月30日(日曜日)英語学習・英語教育セミナー:「英語ニュース」で養う「ことば」を読む「眼」 
※今回は有料セミナーですのでご注意を!
高校段階レベルの英語力を前提としたセミナーです。以前の講座とほぼ同じ構成ですが、その後の新たなニュース記事も取り上げます

passmarket.yahoo.co.jp

※こちらには特定のテキストはありませんが、私がtwitterで行っている「英語ニュース引用RT140字紹介&詳解」を事前にお読みいただくことが重要になります。

twitter.com


本日のBGM: I’m trying (Slack Times)