ご自愛ください

しばらくぶりの更新。
このところずっと原稿書きの方が優先順位が高く、なかなかブログ記事のメンテナンスや新たな投稿まで手が回りませんでした。完成の暁にはこちらでもご報告/販促したいと思います。

現政権の棄民政策もここに極まれり、という状況で、なし崩しで五輪を強行したツケがいろんなところで出てくると思いますが、生き延びることが最優先です。
まだ居住域でのワクチン接種の見通しが立たず、職域だと電車を乗り継いで2時間近くかけて移動する中でのリスクを考えると逡巡しますね。

このところ、「はてな」のどこかのブログで敬語の誤用を取り上げている人がいて、そこでこのブログの記事が引かれているらしいのですが、一次資料にブログ記事、しかも同じプラットフォームのものを使うなど、横着すぎません?とだけ言っておく。そういうのをアクセスできないように設定できるんだろうけど、面倒くさいので放置。

それよりも自分ごとで大事な告知を。

文字指導/handwriting 指導法セミナー 初級編
8月15日(日)13:00 - 16:30

passmarket.yahoo.co.jp

資料等のフォルダーへのリンクはメールにて12日の21:00以降に送付します。

翌週の中級編と合わせての申し込みも可。既に受講済みの方は、お知り合いの指導者にお薦めください。あと、もうずっと言っていますが、文科省関係者も、そろそろ受講した方がいいですよ。


8月22日(日) 13:00 – 15:30
文字指導/handwriting 指導法セミナー 中級編

passmarket.yahoo.co.jp


初級編(とそれに準ずる対面セミナー)の受講が条件ですので、初級編がまだの方は、8月15日の初級編の受講からお願いします。
中級編では
・欧文書体・フォントの基礎知識とhandwritingとしての文字指導(初級編の復習)
・発達段階と書体と筆順
・四線など補助線の発展的解消法
・シラバスデザインとjoining(文字の連続)の類型
・文字と文字の間隔 (スペーシング)の原理原則
・分割縦書きドリルの活用法
などを扱います。

7月の初級編を受講された方からフィードバックをいただいておりますので、長いですが匿名で紹介します。
特に中学段階の指導者には熟読していただきたい「声」です。私はちょっと落涙しました。

小学校で専科教員をしております。
立ち位置としては、外部講師のような位置付けです。
小学校では、文字指導の入門期にあたる大切な時期であるにもかかわらず、文字指導についての知識がないまま指導が進んでいる状況です。
文字指導は注意深く行っていましたが、根拠となるものがないまま行っていましたので、知らなかった新しい知識を得ることができましたし、今回のセミナーで自分の指導の裏打ちをすることができました。とても有意義な研修でした。
セミナー後に、小中連携の会議がありました。
中学校での文字指導はどのように行っているのか?という話を聞く場面では、アルファベットをAからZまで何人の生徒が書けないか、というところからはじまり、小学校で扱った600から700単語は既習であるはずなのに、読める子書ける子が教科化前より増えたものの、しらない、見たことがない、読めない、という生徒もいるので、、という話からはじまりました。
小学校英語の専科教員という立場上、必要に駆られ知り得た情報は確かに中学校の先生や小学校の担任の先生より多いのですが、知るべき人が知らないまま進んでいる現場は、ここだけではないと思います。知らないまま指導するのはとても危険なことだと思っております。
小学校英語の指導の現状を中学校と共有することの重要性を相互に理解することの意味を実感した会議になりました。
私は、小学校で児童が目にする文字をプリントする時にはWe canソフトを使い、四線を用いて書かせる部分の見本には、開隆堂のフォントを使っています。
五年生の文字指導の初期段階で文字練習をするときには、黒板に見本を書いて、数回空中で空書きをさせます。それから書かせるのですが、四線プリントに見本を印刷し、児童が書く場所には、スタートポイントに黒丸をつけて、始まりがわかるようにプリントを作っています。
開隆堂の四線付フォントは、プリントを作成する時にはとても使いやすく重宝していますが、先生の研修後、使うのは発表など考えをまとめるワークシートなど、文字指導以外のところにしようと考えています。
そのような話を中学校ともしたかったのですが、フォントの統一について話を提案したら、教科書のフォントが途中から、a や丸が2つ重なっているgが出てくるので気にしても仕方ない、という返事でした。
話を最初に戻し、アルファベットを書けない数人のことを考えるなら、その数人が書けるようになる授業を目指すべきだ。フォントの配慮で5人書けなかった生徒が2人に減るならば、必要な配慮だという意見を言い、アルファベットの採点基準も今一度中学校で話し合ってもらいたい、という話をしました。
中学校で支援員もした経験があるのですが、中学校3年の受験時に、恥ずかしそうに、先生、英語がヤバイ。英語を教えて。と来た支援対象ではなかった男子生徒は、その時点でアルファベットが書けませんでした。文法はわかるが、文字が入っていなかった。
数年前、成人式に参加した時に、その男子生徒が、先生あの時はありがとう!アルファベット書けなかった俺が、一部上場企業に就職できたよ!と言いました。
アルファベットが書けない、という子供を生まないよう、指導をしたいと思う原点の出来事です。
先生の研修後、さらにその思いを強くしました。
ありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。


7月の中級編の受講者からはこのようなフィードバックをいただきました。
私としても初めての中級編講座ですので、このような声を元に、次回に向け改善点を探っております。

(1)大変参考になったこと
・初級編の振り返り 
 一ヶ月経過してますので、資料を見返しながらUnlearnを再確認しました。
・学習指導要領の問題点が大変よくわかったこと。
 英会話教室ではどのようにその困難さをフォローするべきか、が想像できました。
・つづり字のjoining練習をする際、音韻の異なるものを混在させない、ということ   
 想像したこともなく、目からうろこでした。いろんな練習が複合的に習得につながることを自覚すべきでした。
・名詞句についての練習法
 中学生の指導で、名詞句をすぐに見抜けない、そのパターンが身体にしみこんでいない、と感じていました。それでも現状はやれてしまうため、多くの中学生が高校まで持ち越していることが想像できます。さっそく、先生が紹介されたやり方で、繰り返しスピードアップさせながら、少しずつ長い名詞句までトライしました。文法問題として解いてもらうより、生徒の集中度が高く、意欲的にやってくれました。
・教室内評価の項目 語と語のスペーシングに指一本分、というのがわかりやすく、実践しました。小学生には大変わかりやすいと思います。
(2)今後への要望
・実際に書いているところ(スピードも含め)を目で見たいです。対面の時は周囲の方と比較する機会もあったと思うのですが、オンラインでもその機会があれば。
・指導者にありがちな、悪い例の実例 (ループは私もついやっていたので、混乱させているかもしれない、と反省しました。)
(3)その他
・初級編で、カウンターに顔を描いてみる、というヒントをもらって、実践したところ、カウンターの大きさや形状によく意識を向けて文字を書く生徒が増えました。
・個人的にレタリングやタイポグラフィの本を読んだりするのが好きなので、ワークシートを使った練習は大変楽しく、ついつい多めに余白に書いてました。
 小学生のレッスンでクリスマスカードを作ったりするので、見本を作るのが楽しみです。
・教えていただいたステッドラーの角芯ホワイトボードマーカーは使いやすく、スピードが上がり書く量が増えました。
・今後筆記具、使う媒体が変わっていく中で、英国などのハンドライティングのスタンダードがどう変わっていくのだろうか、と思いながら、今テキストを見返しています。


こんなセミナーも開講します。

8月21日(土) 14:00 – 16:30
受験生対象・英文ライティング/自由英作文に備えて

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以下の観点に留意して、大学入試レベルの「英文ライティング/自由英作文」に備える一番ベーシックな講座です。
・英語のテクストタイプとパラグラフの構造・構成の理解
・巷にあふれる出題形式別対策と英文のテクストタイプ別対策の違い
・テンプレート型対策と「つながり/まとまり」で書き進める対策との違い
・模範解答の暗記と自分で「アイデアジェネレーション」から始めることの違い

上記ガイダンス中にも取り組む課題はありますが、ガイダンスを理解したことを前提に、提出する課題として「お題」が一題課されます。
この提出課題に関しては講座中の制限時間内に「メール」でドラフトを提出してもらいます。そのドラフトに対して講師からの第1回のフィードバックが「メール」で返されます。受講者に共通する要素は、オンラインで講評・指摘されることがありますが、そのフィードバックに基づき、時間をかけて書き直したものを当日、または後日メールで提出してもらいます。その後、書き直したバージョンへの講評と今後へのアドバイスを含む第2回のフィードバックがなされて終了です。課題等詳細はガイダンスの際にお伝えします。

テクストタイプに応じて書く「英文ライティングの基礎基本」では、「事実を事実として記述/描写」することから始めています。ここで基本姿勢と「英作文眼」を養えば、秋以降のさまざまな教材から学べる深さが変わります。 直前期では難しいので、是非、この夏の機会に受講することをお勧めします。
当たり前ですが、「英検」なんか受けなくたって、英語のライティング力を高めることは可能です。要は「目利き」「腕利き」との膝突き合わせの活動をちゃんとやるかどうかですから。普通はそれを「授業」っていうんですけど、今は対面での実施は難しいので「オンライン」で。 よろしくご検討下さい。

本日はこの辺で。

本日のBGM: 今日も君が好き (馬場俊英 feat. 斎藤 誠)