1月の英文ライティング指導法セミナーも終了しました。
受講者の皆様、お疲れさまでした。ありがとうございます。
講座は「適切なフィードバックのあり方」を考えるものですが、対面セミナーからかれこれ3シーズン目となりますので、セミナー内容も充実してきたと思っています。主として高校段階の実践に基づいていますが、1988年くらいから、実践を積み重ねた tried & true methodともいえる「英文ライティング」の指導法として体系化されたものがまずあり、その過程でフィードバックの経験知を蓄積してきているので、「基礎基本」「原理原則」として理解を深め、実践にあたっては頼りがいのあるベンチマークとして活用できるでしょう。2010年代に行っていたセミナーと、根はつながっていますが、その頃よりも遥かに良いものになっていると確信しています。予備校主催の講座ではなかなか得られない、私が若年英語教師であれば、お願いしてでも受講したいと思う内容と水準にしているつもりです。現実に、予備校に籍を置く方も受講されていますから。
受講者の声をいくつか匿名でご紹介。
教師側の絶対的な力量があってこそ適切なフィードバックができるんだという気迫に圧倒されました。数点共有していただいた生徒さんの作品は、力のある先生のもとで学ぶとこんな作品がかけるのかと驚きました。
お手軽テンプレートのようなものを超えた文を書かせることができるよう、自分のライティングスキルをもっと磨いていきたいです。
今回のセミナーも大変お世話になりました。
今回の講座では以前、対面で受けたときよりもさらに情報が追加されていてライティング課題を適切に評価・フィードバックするためにはお題の設定(出題者の評価基準の設定と提示)と、そのお題に取り組むに当たって最低限押さえておかなければならないチャンクの仕込みを緻密にやらなければならないということがよく分かりました。
お題・評価基準の設定から、書くための表現の仕込みまでやっておくと生徒のプロダクトの質が上がるだけで無く、それを評価しフィードバックする教員側も細かな部分の修正に追われなくなり、よりクリティカルな部分(文章のつながり、まとまり等)の指導にフォーカスできるという好循環が生まれるようですので、そうなるように精進いたします。
セミナーでは大変お世話になりました。自分が最も痛烈に感じたことは、自身の英語力をもっと鍛えなければならないということでした。良い英文にもっと多く触れ、自らの中の英語を質の良いものにしなければフィードバックを行うことなどできようはずもありません。
素材はインターネット等のおかげで様々なものに簡単にアクセスできますので鍛錬を続けていきたいと思います。
次に、テクストタイプというものをもっと重視すべきだと考えるようになりました。
WritingというとArgumentativeなものを書くことを求めがちですが、まずは、その下積みとして、説明文や物語文を書かせる練習の必要性を強く感じました。
現在も他の教員とALTとで1年生のWritingの授業をすることになっているのですが、お題を与えて書かせるだけになってしまい、生徒に悪いことをしているという気持ちになります。
そもそも現在使用中の教科書(※コミュ英)のテクストタイプを見てみると10レッスンのうち9つが説明文で意見文にしっかりと触れたこともないような生徒に意見文を書かせるのは無理があると思います。
ちょうど1週間ほど前に英検のサンプルテストを行いましたが、Writingでは意見を意見でサポートしようとするもの、そもそもお題に答えていないものが散見されました。身の回りのできることから始めていこうと思います。
今回も至れり尽くせりの資料・講義ありがとうございました。率直に言うと5000円という金額が本当に安く思える内容でした。また別の講座も受講させていただこうと思います。よろしくお願いいたします。
新たな地平が開けて、今まで見えなかったものにも気付くようになったのではないかと思います。
次はあなたの番です。
2月の回をまだ受け付けています。よろしくご検討ください。
受験生対象の講座も募集しています。
1月のB講座は既に募集を終えていますが、2月のB講座はまだ間に合います。1月は東大志望者のみで開催しますが、2月は受講者の希望を見て調整可能です。
「砂漠の中のオアシス」となる答案を目指して、このセミナーで最後の飛躍を是非。
本日のBGM: 選択(寺尾沙穂)