からくりにゆらりゆられて…

久しぶりの更新です。

和歌山国体のボート競技で琵琶湖に行っていました。なぜ和歌山なのに琵琶湖?さあ?大人の事情があるのでしょう。

今年も成年種目のみの参加。
男子は3種目ある全種目で、女子はシングルスカルのみが中国ブロック予選を突破しての出場ですが、これらの種目では監督枠は「1」しか与えられないので、私は今年も「監督」枠ではなく、「協会派遣」のサポート要員の立場で参加でした。

男子の舵手付きフォアは、2011年の山口国体での入賞選手2人に、地元大学チームのエース選手、さらに山口国体のダブルスカルでの成年チームデビュー以来、国体、インカレ、全日本で活躍したふるさと選手を加え、ポテンシャルは高いクルーでしたが、敗者復活戦周りの準決勝敗退。完敗と言っていい、現時点での力の差の現れた準決勝でした。

ダブルスカルは若手のふるさと選手頼み。所属チームが違い、クルーを組んでの練習が不足していた不安要素が出たという感じ。僅差で敗者復活戦落ち。

シングルスカルは、予選の序盤でミスをしながらも傑出した漕力でリカバリーして準決勝進出。最終日が期待されましたが、琵琶湖の波に翻弄され終盤で失速。

ということで、3種目とも順位無し、得点無しに終わりました。

配艇場の設営の都合上、琵琶湖漕艇場のいつものコース取りとは違う向き・方向でのレースで、見ていて違和感がありありでしたが、そこはどのチームにも同じ条件。
ただ、成年の舵手付きフォアで優勝した東レ滋賀の力強い漕ぎを見ると、やはり地元を知り尽くした強みもあるのかなとは思いました。

もう10月というのに、強い陽射しでまたまた日焼けして帰ってきて、早速職場復帰です。

さて、
私が一番好きなスポーツである、フィギュアスケートもシーズンが始まっています。
シニアはGPシリーズの前哨戦の位置づけになる競技会が北米と欧州で。
ジュニアは既に、JGPのシリーズも佳境です。
ジュニアで私が注目しているのは女子選手。

イチ推しは、米国のヴィヴィアン・リー選手、15歳です。二戦して3位が二つで22点ですので、ファイナルは難しいと思いますが、久々に気持ちのいいジャンパーを見た、という感じで大好きです。

ファイナルの6席は、ロシアと日本で分け合うような様相を呈しています。
でも、「ロシアの天才少女」って一体何人いるんですか!というくらい傑出した才能が出てきています。
13/14シーズンのJGPF覇者で成長期からくるジャンプの崩れと怪我を乗り越え、妖精のような幼さから脱皮し、女性らしさを演出できるまでに成長した、マリア・ソツコワ、15歳。
リプニツカヤ、メドべーデワを育てたエテリ・トゥトベリーゼ門下、高難度ジャンプを「ディレイド」で回りきる、ポリーナ・ツルスカヤ、14歳。
この二人は、二戦二勝でJGPFは確定。
でも、この二人だけではないのがロシアの凄さ。

後を追うように現われたのが、エカテリーナ・ミトロファノワ、13歳。コロラド大会では、6位でしたが、トルンでは堂々の2位。ソツコワの170cm、ツルスカヤの168cmと比べると、158cmと本当にジュニアらしい容姿の選手です。

もう一人注目の13歳は、ラトビア大会のフリーでスケオタの話題をさらった、アリ(ッ)サ・フェディチキナ。
曲はミュージカル “Cats” から『メモリー』で、なんと衣装(に入るのでしょうね)で猫耳付きでの滑走です。途中のイーグルでの猫ポーズの可愛らしいこと。後半のジャンプが崩れて得点は伸びませんでしたが、見る人の記憶に残ったのは間違いないでしょう。
今このエントリーを書いているのが、スペインのログローニョ大会真っ最中。SPでは、66.16の高得点で首位に立っています。

対する日本勢は、樋口新葉、本田真凛らに注目が集まる中、コロラド大会で優勝したのは、新鋭、白岩優奈、13歳。二位になった本田選手とともに濱田美栄コーチに師事しています。ログローニョ大会のSPでは、3位発進です。ジャンパーとして評価の高い白岩選手ですが、股関節でのエッジのとらえ方が上手なので、145cmというISU公式プロフィールが信じられないくらい、スケートの伸びもあります。

現在、このログローニョ大会で、自己ベストを大幅に更新して二位につけているのが、松田悠良、17歳。SPで一つしかないコンボで、なんと3Lo+3Loを成功させました。ジャンプの高さこそありませんが、軸が細く高速で回りきります。ISUの公式プロフィールでは155cmとなっていますが、背中から指先までがしなやかなので、もっと大きく見えます。白岩選手と同じく股関節でのエッジのとらえ方も上手です。

白岩選手と松田選手を足すと私の好きな太田由希奈さんのような選手になるかなぁ、なんて思ったりしました。済みません、単なる妄想です。

日本選手は現在、三原舞衣選手が二戦して2位が二つ。獲得ポイントが26点。坂本花織選手はリガ大会では2位でしたが、トリンでは4位となり22点。
本田真凛選手が1戦して2位が一つで13点。もう一戦を残していますのでまだまだ分かりません。

白岩選手は現在のポイントが15点。3位のままだと、プラス11点で26点。2位だとプラス13点で28点。逆転優勝だと当然30点。今大会の順位如何でファイナルが決まります。

現在首位のフェディチキナ選手のポイントが現在9点。もし優勝すると合計で24点となります。

ポイントが並ぶと、上位を取っている選手の方が有利なので、26点から24点の間で当落を分けることになるのでしょうか?
今夜のフリーに注目が集まります。

見ている方は楽しむだけなので楽ですけど、選手は大変ですよね。
皆さんが自己ベストを超えられるように精一杯応援します。

本日のBGM: Happy Time (Carnation)