words with which to express my gratitude

「おいでませ!山口国体」ボート競技終了。
最終日に残ったのは5クルー。

  • 成年女子シングルスカル 2位
  • 成年男子舵手付きフォア 5位
  • 少年女子シングルスカル 7位
  • 少年男子ダブルスカル 8位
  • 少年男子舵手付きクオドルプル 8位

競技別の総合成績は目標得点には大きく届きませんでしたが、各クルーが漕ぎきってくれたこの結果をしっかりと受け止めたいと思います。選手の皆さん、コーチングスタッフの皆さん、審判団はじめ、本部運営にあたられた皆さん、補助役員の高校生、献身的なサポートをしてくれた大学生の皆さん、本当に有り難うございます。高校3年生の選手の一部は大学で選手生活を続けますが、これで「卒業」という者もいます。成年選手の中には、この大会を区切りに現役引退という者もいます。本当にお疲れ様でした。
そして、この大会での目標達成のために根気強くクルーの指導育成に当たり、それに加えて、我々コーチ陣の指導にもあたられたOコーチにあらためて感謝致します。
東京を離れ、あっという間の5年でした。
私立高校での創部・選手育成、成年チームの監督としてのマネジメント、とどちらも充分に責任を果たせたとは思えませんが、山口県のボート界に少しでも新しい風を吹かせられていれば幸いです。
この競技の場合、追い風で順風でありさえすれば良いというわけではなく、強い順だと、技術の精度、脚の反応速度が要求され、パワーが空回りするクルーもあります。追い風だと、リラックスできテンポ良くリズムに乗れても、逆が強いと重さに対しての力みから、パワーをスピードに変換できず、リズムを作れないクルーもいます。クルーによっては、微順が得意だったり、微逆が得意だったりします。ちょっとした横風でも、静止して準備しているスタート時にはかなり影響します。ある程度スピードに乗ってリズムが出てくれば、少々の横風でも進路を誤ることはありません。経験を積み、研鑽を怠らないことによって、力まずに力を出し、風も乗りこなすことができる、というのは選手だけではなく指導者にも当て嵌まる比喩です。クルーの持つ力、それぞれの持ち味を最大限引き出すコーチングが出来ていたか、当日のレース戦略も含めて、もう少し時間を掛けて整理したいと思います。
4日間のレースでは、インターハイ、インカレや全日本とはまた異なるレベルの「難しさ」を感じました。
「ませば…まし」の反実仮想ではなく、地道な取り組み、自前の取り組みをどう進めていくか、今後の課題も山積ですが、ここでまず、一区切り。仕切り直しです。E県では、今週末からの連休で、来年度の国体に向けた第1回の強化合宿が予定されているとのこと。その翌週は全日本新人、高校は各県での選抜予選が行われます。それぞれの新チームで新たな加速です。
久しぶりの帰宅で、娘が玄関に迎えに出てこられるくらいに回復していて本当に嬉しいです。
節目の食卓を飾る夕食は赤飯と煮物とオムレツ。
妻と乾杯。
正業での積み残しもいろいろありますが、ちょっとだけゆっくりと休みます。

本日の晩酌: 上喜元・純米吟醸冷やおろし・生もとづくり (山形県)
本日のBGM: In the final hours (Richard Harris)