先週の正業でのELEC協議会夏期研修に続いて、週末に上京。今度は本業。
まずは、倫太郎さんに紹介してもらった操体法の先生のところに一緒にご挨拶、そして自分でも施術を受けてきました。本当に良い先生を紹介してもらい有り難うございます。またお世話になります。
土曜からはインカレとOX盾での県代表選手の視察&母校G大の応援です。県代表選手はみなよく漕いでいて、国体に向けてのクルーのイメージがだんだん明確になってきました。
噂に聞いていた戸田の暑さもたいしたことないな、と思った私が間違っていました。土曜日午後から日曜日と、ボディブローのように太陽の影響を受け、ダメージが蓄積していました。やっと今日の夜になって落ち着いてきた感じでブログ更新です。
私自身、4年前まではインカレをメインとして選手・コーチとして戦っていたわけですが、レースは見応えのあるものもあれば、まだまだ参加することに意義があるレベルまで玉石混淆というよりは、一部の玉と多くの石。ほとんどの選手が大学に入ってからこの競技を始めるであろう国公立大の選手でも、決勝を目指してトレーニングしていれば、順位決定の8クルーに入るくらいまではなんとかなるように思いました。そこから上はなかなかに険しい山。
新体制となって初めてのインカレとなる母校G大も、4Xで順位決定に残っただけの結果となりました。07年に4X+で3位、06年に4-で2位に入った頃と比べても競技レベルは上がっています。小艇といえどもメダルを獲ること、ましてや8+、4X+という旗艦で男子のN大、女子のW大の牙城を崩すのは容易ではありません。とはいえ、大学で合宿生活をして、3年くらい漕手をやっていれば、高校でこの競技を始めた選手の大学1年生くらいのキャリアになるわけです。トレーニングの総時間数で考えれば多いかも知れません。しかも、筋力なども10代に比べれば充実してくる頃。そう考えると、強豪私大で「教育クルー」として位置づけられている1年生が乗っている種目との比較評価を適切に行う必要があるでしょう。学生スポーツでよくある落とし穴にはまらないよう気をつけねばなリません。これは、以前サッカー解説者のセルジオ越後の言っていたことですが、学年進行でチーム力を考えていてはダメ。
- 今年は、2年生、3年生でここまで行けたのだから、来年はもっと…。
こう考えているチームで、本当にその上に行けるケースは極めて稀だと思います。ほとんどの場合、その年に既に結果を出していなければならないレベルまでトレーニングを積んでいたのに、その力を出せなかった要因をこそ冷静に分析評価しておくべきなのです。
今年のインカレで私の印象に残ったのは、県の国体代表選手の漕いだレースはもちろんですが、4Xでした。優勝したN大は整調以外は皆1年生です。久々に、私の好みのエントリー音をさせるクルーでした。帰宅後にスロー再生するといろいろ気になるところは多いのですが、全体として4Xらしい艇の動きで、第4Qに入る前のギアチェンジが流石に整調のU選手だと思いました。ユニフォーミティとかブレードワークにこだわる大学の指導者は多いように思いますが、最後まで競ったW大のフィニッシュからリリースでのブレードワークを、特に整調同士で比べてみるとランの違い、滑りの違いが何によって生まれるのかがよく分かるのではないかと思います。
この大会では、いろいろと懐かしい顔に会えるのですが、今年は某大学の女子コーチとして参加している元五輪代表のH氏と久しぶりに話ができて良かった。この大学の男子選手は、一緒に漕ぎたいとか思わないのかな、と素朴な疑問をぶつけて見たところ、大人の事情がいろいろあるようで…。
何はともあれレースを終えたクルーの皆さんお疲れ様でした。
レース後は国体合宿の日程調整、借艇のお願いなどをして、G大でエルゴトライアルを少し見て、最終便で帰山。
今日の午前中は高2の課外。
後置修飾シリーズ。文の中にある名詞句を括り出す復習をやってから、名詞句をもとにそれを使って英文を作るもの (後置修飾関連ドリル.doc )と2種類。接触節で前置詞が残っても許容されるものと、その前置詞は宙ぶらりんで違和感あるな、というのとをどう見極めるか、場数でしょうな。Oxfordの句動詞辞典には括りだし可能か否かが示されていたような記憶があるので調べておこうと思います。
午後からは近い方の湖へ。
インカレ翌日ということもあり、大学生は不在。コースは、貸し切り状態。
2年生の1Xはひたすら腕漕ぎと10cmで、正しいポジションでの加速から艇のリリースを要求。やっと腕漕ぎでもエントリーからリリースと言えるような動きになってきました。そうそう、インカレで見たG大の選手はみな中盤から後半までの加速まではいいんだけれども、フェザーターンが下手なために「ファイナル」での収まり処がないように感じました。ボディが適切なポジションにいる時にハンドル (ということはクラッチも) を遊ばせないことが大切。ここができると、エントリーも劇的に変わるので頑張って欲しいものです。自チームの1Xのエントリー音も好みに近づいてきたのだけれど、肝心なのは加速と艇速ですから、まだまだです。
1年生1Xはライフジャケットをつけて放牧。1年生2Xを中心に見る。分漕でリストをフラットにして深いポジションからのぶら下がりを確認。両舷で漕ぐとバウサイドが深くなる要因を見極めて改善指導。もっと長い距離を漕いで覚えるしかないこともありますが、正しいポジションを意識すれば即解決するものもありますから、まずは適切なガイダンスとモデルです。ゴールはどんなときもスピードです。今日はエントリーのタイミングとポジションを重点的に。深いポジションで艇を掴まえられるとスピードも高くなるので、その分身体はしんどくて疲れます。2Xはバウが暑さに負けたのか、「給水で船台につけます」と言って戻ってきたら整調の一人漕ぎになっていたので、最後の4kmは整調だけ指導。エントリーポジションで上半身が前に伸びすぎていたのでポジションとタイミングを修正して、とてもいい加速になったところで揚艇。
明日は、実習で2年生が漕げないので1年生のみ乗艇。合宿前の最後の仕上げ。ちょっとだけ出艇時間を遅らせて暑さに対応しようと思います。
夕飯は久々の麻婆パスタ。
もともとはG大コーチ時代に打ち上げなどでの艇庫メシで私が作っていたものなのだが、妻の手にかかると洗練された一品になるのは流石。
大汗をかいて就寝です。
本日のBGM: Sweat and sugar night (Original Love)